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2025年11月29日21時30分

 

【ライブレポ】プー・ルイが迎えた、PIGGSとしての最後の日。そして、 新たに進みはじめた5人の覚悟──『BANG A GONG TOUR』ファイナル公演

 

2025年7月19日(土)の福岡 DRUM SONからスタートした、PIGGSの全20公演・約4ヶ月にわたるロングツアー。そのファイナルが、ついに川崎CLUB CITTA'で行われた。

この日はPIGGSの創始者、プー・ルイが脱退するという特別すぎる一日。7月7日に脱退が発表され、7月7日の脱退発表から今日まで、メンバーもスタッフも、そしてファンであるぶーちゃんズも、少しずつその現実を受け入れ、噛み締めながら日々を過ごしてきた。そして今日、ついにプー・ルイが脱退する。プロデューサーとして、会社の社長として関わり続けるとはいえ、それでもPIGGSのステージで彼女が見れないのはわけが違う。そんな複雑な想いを胸に、開演を待った。

おなじみの登場曲「豚的六大欲求」でメンバーが飛び込み、SHELLMEの「今日はバカになること最優先でお願いします!」というアジテーションで空気が一気に加速する。1曲目“KICKS”は、2020年、コロナ禍のなかプー・ルイが「これが私の目指すPIGGSの音です」と言って聴かせてくれた楽曲。6人全員が清々しい笑顔を浮かべていた。シェルミーが楽しそうに「まだまだこんなもんじゃないだろう」と煽りまくる。そしてこのメンバーで改めてMVを出し直した楽曲“LINK EMOTION”では、巨大スクリーンに歌詞が映し出され、ぶーちゃんズと繋がりたい気持ちを否応なしにぶつけてくる。KINCHANの初ライブで披露された“NAKED BORN NAKED DIE”は、会場全員が肩を組んで横揺れ。さらに“Fleeting”では「フルチン!!!」の絶叫が飛び交い、序盤からフルスロットルで畳み掛ける。メンバーの表情には「今日を絶対に特別な日にする」という意志がはっきりと見え、もうすでに胸が熱い。

6人最後となるメンバー紹介を挟み、SHELLMEが「全員にアホになってほしい」と再度伝え、眉村ちあき書き下ろしで、キャンプMVが印象的な“おまもり”を披露。このメンバーの代表曲の一つ“1ミリでも”では、とても美しいハーモニーを響かせた。最初期から歌われてきた“夢を見させて”ではBIBIとSU-RINGが特に光り、会場の集中力も高まっていく。続く最新曲“背中で語るDreamer”。PIGGSの楽曲を作り、プー・ルイの理解者&戦友であるRyan.Bが、プー・ルイのことを思って書いたであろうその歌詞が突き刺さる。畳み掛けるように、プー・ルイが「あのときから変わりだしたんだ 君がそこにいるだけで」と歌い始めた。名曲“フューチャー・スターダスト”だ。会場を、満開の星とオレンジ色のペンライトが染め上げた。メンバーは、この期間で考え続けた思いや感情を包み隠さずぶつけてくる。笑うKINCHAN、泣くBIBI、叫ぶSU-RING、振り絞るBAN-BAN... その姿があまりにも激しくて、自然と涙が溢れた。

『最後だからプールイに言いたいコーナー』にていくつかの気持ち悪いエピソード(内容は伏せます)を挟み、一転、あの場所に立つと決意する“デジャブー”、自分たちは茨の道を進むことを宣言する“ワイルドサイドを歩け”、そして弱さを抱えたまま突き進むことを力強く歌う“人間すぎる”と、メンバーの生き様、アティチュードが詰め込まれた楽曲が次々と披露されていく。さらに「若さとは、年齢ではなく、心の燃える衝動のこと」だとプー・ルイの生き様を歌う名曲“フォーエバー・ヤング”では、再び会場がオレンジ一色に染まり、次期リーダーとなるSHELLMEの覚悟に満ちた表情が焼きついて離れなかった。そして1st album『HALLO PIGGS』より“スナッチャー”。“カッシーニ”では、ぶーちゃんズとの大合唱が起き、跳ねたり肩を組んだり、会場中が楽しさに満ちた祝祭の渦に包まれた。そして最初期から歌い続ける代表曲“とらえる”。その日の“とらえる”は、過去に見た中でも間違いなく一番すごかった。

改めてプー・ルイから挨拶がある。
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(全文記載)
5年半、私はPIGGSからたくさんの気持ちや感情を教えてもらいました。 PIGGS始動のツイートボタンを押したとき、緊張と興奮で指が震えて、みんなからの反応を見たときに、嬉しさと同時に責任感がドッと押し寄せて涙が止まらなくなったり、 初めて自分で作ったアルバム『HELLO PIGGS』がCDショップに並んだとき、本当に感慨深い気持ちになりました。どれも昨日のことのように覚えています。 何かを企画するたびに「早くぶーちゃんズに届けたい」そういう気持ちでいっぱいになって、そのワクワクがいつも私の原動力でした。

PIGGSを始める前は、もう私には何かを頑張る力は残されていないんじゃないかって、 燃え尽き症候群みたいになって、絶望してた時期もあったんですけど、PIGGSで過ごした日々は、そんな気持ちを吹っ飛ばしてくれて、私にもう一度自信を取り戻させてくれました。

PIGGSを辞めるというこの決断は正解なのか不正解なのか、正直今はまだわからないです。でも一つだけわかっていることがあって、それは私は今もPIGGSが大好きだし、これからもその気持ちは変わらないってことです。

5年間全てをかけてやってきたPIGGSの曲が、今日でもう歌えなくなるって思うと正直寂しい気持ちがあるんですけど、でも、これからもPIGGSを頑張りたいって言ってくれたので、私はこれからは社長として、そして良きライバルとしてPIGGSを支えて応援していきたいと思ってます。

PIGGSの曲が、これからもあなたの背中を押せるように、私がPIGGSで歌ってきたことが嘘にならないように、 どんなことがあっても、どこにいても、どんな形でも、それでも、私は前に進んでいきます。 そしてその先で、みんなとまた笑って会えたら嬉しいです。 今日は本当にありがとうございました。 次が、この6人でやるPIGGSの最後の曲です。
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会場からは嗚咽、そして万雷の拍手が沸き起こる。今日何度も見たオレンジ色の会場に変わる。本編ラストは、“とらえる”と並ぶ代表曲“モナ・リザ”。これは、OTOTOYの事務所で“KICKS”と同じタイミングでプー・ルイが「すごい曲ができちゃったんです」と言って聴かせてくれた曲だ。6人で歌う“モナ・リザ”がこれで最後だと思うと、感情のやり場がまったく見つからない。だからこそ、一秒も見逃すまいと、目を見開いてステージを見つめた。この6人の勇姿が記憶から消えないようにと願いながら。

メンバーがステージを去る中、プー・ルイだけが一人残り、深くお辞儀をして降りていく。悲痛にも似たアンコールを受け、メンバーが再登場して大歓声に包まれるが、そこにプー・ルイはもういなかった。

SHELLMEが、「聴いてください、PIGGS-モナ・リザ-」と言い、アレンジや歌詞まで新たに生まれ変わった“モナリザ”が披露される。
SHELLME、BAN-BAN、KINCHAN、BIBI、SU-RING。この5人が新たなPIGGSを創る。その表情には、巨大な存在が抜けた悲壮感は一切なかった。長いツアーを経て、5人でやっていく覚悟、どんな困難があったとしてもあの場所に立つという決意、そして“がむしゃらでも全部見せていく”というPIGGSらしさを完全につかんだのだと感じさせる、凄まじい“モナ・リザ”だった。落ちサビでSU-RINGが歌った「魂は何度も蘇る不死鳥さ うろたえながら叫ぶ 修羅を行く コウモリと共に!!」という歌詞、そして一人一人が「それでも!」と何度も叫んだその姿に、「意地でも続けるんだ! だからついてこい!」という凄まじい覚悟を見た。

MCでは新生5人それぞれの思いが語られ、最後に全員で「これからもよろしくお願いします!!!」と大きく叫んで、『BANG A GONG TOUR』 FINALは幕を閉じた。

「プー・ルイは、なんでやめるんだ?」
あらためてそう思わせるほど、プー・ルイの存在感は圧倒的で、6人のPIGGSは完成されていた。それでも「プー・ルイがすごいことはわかっている! でも私たちは進むんだ」という5人の覚悟が気持ちいいほど鮮烈に伝わってきて、正直、胸がすくようで、どこか納得してしまう自分もいた。

最近公開された “背中で語るDreamer” のMVでは、ツアー各地でメンバーが円陣を組むシーンが何度も映し出されている。ライブの前に、この円陣で彼女たちは何度も士気を高め、鼓舞し、現在地を確認し、そして覚悟してきたのだろう。もちろん今日のライブでも...
そう思いながら今日の凄まじいステージを観ると、5人のPIGGSも、プー・ルイの新しい挑戦も、何も考えずに追っていこうと思う。何度も泣き、何度も考え、それでも前に進むと決めた彼女たちの決断が、これからどう形になるのか。ただ、その行く末を見届けたいと思うのだ。

取材&文 : 飯田仁一郎
編集 : ニシダケン
撮影 : 村長 (X: @son_tkhs )

フォト・ギャラリー
ライブ情報

PIGGS 『BANG A GONG TOUR』 FINAL at 川崎CLUB CITTA
2025年11月29日(土) セットリスト

SE. 豚的六大欲求
M1. KICKS
M2. LINK EMOTION
M3. NAKED BORN NAKED DIE
M4. Fleeting
M5. おまもり
M6. 1ミリでも
M7. 夢を見させて
M8. 背中で語るDreamer
M9. フューチャー・スターダスト
M10. デジャブー
M11. ワイルドサイドを歩け
M12. 人間すぎる
M13. フォーエバー・ヤング
M14. スナッチャー
M15. カッシーニ
M16. とらえる
M17. PIGGS-モナ・リザ- (6人)

ENCORE
EN1. PIGGS-モナ・リザ- (5人)

ライブ情報
・12月31日(水) 『ASHES TO PHOENIX ーCOUNTDOWN PIGGS 2025-2026ー』
会場:代官山UNIT
出演:PIGGS
開場 22:15 / 開演 23:00
https://fan.pia.jp/PIGGS/ticket/detail/409/

4月19日(日)PIGGS 6周年記念ライブ『来たぜ6周年!豚デモネバータイ』
会場:Spotify O-WEST
出演:PIGGS
開場 16:00 /開演17:00
https://fan.pia.jp/PIGGS/ticket/detail/414/

※2026年の新体制初ツアーについては後日解禁となります。
HP: https://piggs.tokyo
公式X: https://x.com/piggs_idol

アーティスト情報
・オフィシャル・ウェブサイト
https://piggs.tokyo
・X
https://x.com/piggs_idol

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