2023/03/31 12:00
浜崎あゆみが、2023年3月28日(火) コンラッド東京(東京都港区)にて行われた〈浜崎あゆみ× RHYTHM コラボ商品発表記者会見〉に登壇。デビュー当時を振り返ったりプライベートを明かしたりと、貴重なエピソードを交えたトークで、集まった大勢の取材陣を沸かせた。
この記者会見は、RHYTHMのブランドアンバサダーに就任した浜崎あゆみとコラボした商品「R-FACE BFTパック」の発売を記念して行われたもの。浜崎あゆみが記者会見に登場するのは約8年ぶりということで、今回OTOTOYニュースでは、90年代オタクで浜崎あゆみファンのテクノポップシンガーあさちるをレポーターとして会見場に派遣。あゆへの想いを綴ってもらった。
MCの方に呼びこまれて、ご本人がカメラのフラッシュを浴びながら、「今日は久しぶりに白いスーツを着てきました。」と笑顔で登場された瞬間、鳥肌が止まらなかった。浜崎あゆみさんが大好きな私は「(あゆだー!!本当にいるんだーー!!)」と心の中で叫んでしまった。小学生の頃からブラウン管テレビで観てきた歌姫が目の前にいる…。立体的に存在している…!!と興奮が抑えられない私。あゆのその日のお衣装は白いパワーショルダーのスーツにスワロフスキーのキラキラネックレス、指輪、ハイヒール。やはり天下の“浜崎あゆみ”。数メートル先に立つその姿は、ただならぬオーラで眩しく輝いている。
ふと以前、松任谷由実ファンの母親が言っていた言葉を思い出した。「ユーミンの曲をはじめて聴いた時、こんなに自分の気持ちを代弁してくれる人、今までいなかった!すごいって思ったの」。母にとってのユーミンは、私にとっての浜崎あゆみだな、と思った。自分の気持ちを、女の子の気持ちを、こんなに代弁してくれる人はそれまでいなかった。
「どうして泣いているの どうして迷ってるの どうして立ち止まるの ねえ教えて」(「A Song for XX」より)。
あゆはいつも私達に問いかけてくれた。楽しい時だけじゃなくて孤独な気持ちや拠り所のない気持ちを歌にして届けてくれた。歌に共感出来たところと同時に素晴らしいのはそのヴィジュアルとファッション(デビュー時は可愛すぎてアイドルだとおもわれるのを避ける為にCDジャケットの顔写真にコラージュが施されたほど)。
時代を作る歌姫は、時代を代表する楽曲だけでなくファッションリーダーとしてもその時代の中心にいた。90年代後半からは金髪ショートヘアやローライズデニム、ヒョウ柄、など数々のアイテムやファッションで世の女の子達のカリスマとなり、今ももちろん私たちの憧れなのだ。
そんな浜崎あゆみさんは4月8日に、デビュー25周年を記念したライヴを開催する。「行きたい!!」と思ったけど、チケットはファンクラブ発売の時点で即完とのこと。そりゃそうか。みんな、あゆを観たいに決まってるよね。
会見では「デビューから気が付いたら25年経っていたんですが、自分のためだけにだったら25年もできなかったと思う。あの時お世話になった人に恩返ししたい」と感謝の気持ちを言葉にされていた。また、「だから25周年ライヴも、頑張ってきた私をお祝いするという気持ちは全くなくて、25年もこんな私のために人生を懸けて付いてきてくれた皆さんに『すっごい楽しいライヴだったね』と思っていただけるようなライヴにしたいです」とライヴへの想いを語っていた。
いまだかつて、こんなに全速力で走り続けてくれる女性ソロアーティストがいたのだろうか?いや、私は知らない。アーティストには引退をする美しさもあるけれど、続けてくれる美しさは計り知れない。もしも、あゆがいなくなったら(いや、絶対にいなくならないで…!絶対に嫌…!)泣く…。ファッションのジャンルが違っても、大人になった方でも、心のどこかで浜崎あゆみの歌や生き方を支えにしている女性はめちゃくちゃ多いと思う。第一線で活躍し続けてくれる姿に「私もまだ頑張っていいかな、いいよね」といつも背中をおされる。そうだ…あゆの背中には羽もあったなあ。なんてことも思い出す。
浜崎あゆみ という伝説はまだまだ続いていくだろうし、ずっとずっと見続けていたい。ご本人を目の当たりにして、改めて強く思った日だった。
取材・文:あさちる(@asachill065)