white paddy mountain


Void XXV
Chihei Hatakeyama
chihei hatakeyamaのニューアルバム。Voidシリーズ待望の新作の登場です。 今作では2017年から2022年に作曲、制作された楽曲からセレクトされました。


Void XXV
Chihei Hatakeyama
chihei hatakeyamaのニューアルバム。Voidシリーズ待望の新作の登場です。 今作では2017年から2022年に作曲、制作された楽曲からセレクトされました。


Void XXIV
Chihei Hatakeyama
8月の中旬に私は新しいスタジオに引っ越してきた、このアパートは陽当たりは悪いが、閑静で静かな場所だ。 スタジオに使用している部屋だけが建物から突出しており、音量も快適に出せる。素晴らしく集中できる良い環境のようだ。 隣の建物に住んでいる老人の体操の掛け声と、夕飯時の食事の匂いが立ち込めてくることくらいが、少し苦痛なだけだ。 常に隣人の気配を感じるというのは都会ではたまにあることで、江戸時代の下町のようで良いのかもしれない。 先月に『Void XXIII』をリリースしたばかりなのっだが、新しいスタジオに移ったこともあり制作の意欲は十分だった。 一ヶ月で新しいアルバムを準備するのはかなりの挑戦だったのだが、幸いミックスと編集に十分な時間を確保することが出来た。 前作の『Void XXIII』では、ギターの演奏をライブのように録音して、そこに編集を加えていくという手法がコンセプトだったが、 今作では違ったアプローチを採用した。最近のギター演奏の録音や、2019年、2020年のストックしてあったギターの録音のファイルを Reaktorというソフトウェアで編集や加工したものをベースにその上に新たにギターの演奏やシンセ、ベースなどをオーヴァーダビングしていった。 この手法は2015年くらいまでの私の主な作曲方法だったのが、その時期にはその手法に限界を感じ、モジュラーシンセやギターのライブ演奏にシフトしていったのだった。 しかしそれから時は経過し、再びReaktorが私の前にフレッシュなものとして出現した。 過去の録音や、最新の録音を重ねていくことで、このアルバムには時間の経過や過去の自分との対話という側面が加わった。コロナのパンデミックの中で スタジオにいる時間が長くなり、友人達との対話より、自分自身との対話の方が長くなってしまったような気もするが、このアルバムにはそんな時代の空気が刻印されているように感じる。


Void XXIV
Chihei Hatakeyama
8月の中旬に私は新しいスタジオに引っ越してきた、このアパートは陽当たりは悪いが、閑静で静かな場所だ。 スタジオに使用している部屋だけが建物から突出しており、音量も快適に出せる。素晴らしく集中できる良い環境のようだ。 隣の建物に住んでいる老人の体操の掛け声と、夕飯時の食事の匂いが立ち込めてくることくらいが、少し苦痛なだけだ。 常に隣人の気配を感じるというのは都会ではたまにあることで、江戸時代の下町のようで良いのかもしれない。 先月に『Void XXIII』をリリースしたばかりなのっだが、新しいスタジオに移ったこともあり制作の意欲は十分だった。 一ヶ月で新しいアルバムを準備するのはかなりの挑戦だったのだが、幸いミックスと編集に十分な時間を確保することが出来た。 前作の『Void XXIII』では、ギターの演奏をライブのように録音して、そこに編集を加えていくという手法がコンセプトだったが、 今作では違ったアプローチを採用した。最近のギター演奏の録音や、2019年、2020年のストックしてあったギターの録音のファイルを Reaktorというソフトウェアで編集や加工したものをベースにその上に新たにギターの演奏やシンセ、ベースなどをオーヴァーダビングしていった。 この手法は2015年くらいまでの私の主な作曲方法だったのが、その時期にはその手法に限界を感じ、モジュラーシンセやギターのライブ演奏にシフトしていったのだった。 しかしそれから時は経過し、再びReaktorが私の前にフレッシュなものとして出現した。 過去の録音や、最新の録音を重ねていくことで、このアルバムには時間の経過や過去の自分との対話という側面が加わった。コロナのパンデミックの中で スタジオにいる時間が長くなり、友人達との対話より、自分自身との対話の方が長くなってしまったような気もするが、このアルバムにはそんな時代の空気が刻印されているように感じる。


Void XXIII
Chihei Hatakeyama
6月は日本の梅雨の時期です。一年のうちで最も湿度が高く、大変な時期でもあります。当時、私は仮のアパートを借りて、そこをスタジオにしていました。スタジオの壁は薄く、外の音がよく聞こえていました。 私以外には誰も住んでいないので、ある意味、最高の環境でした。ギターアンプの音量を上げて、まるでライブのようにこのアルバムは録音した。夕方になると、近所の小学生たちがアパートの周りで遊んでいた。彼らは、このアパートから漏れてくる異様なサウンドをどう感じているのだろうか。そのアパートは8月に取り壊され、今は別のスタジオで制作しています。このアルバムは、その仮のスタジオへのレクイエムです。


Void XXIII
Chihei Hatakeyama
6月は日本の梅雨の時期です。一年のうちで最も湿度が高く、大変な時期でもあります。当時、私は仮のアパートを借りて、そこをスタジオにしていました。スタジオの壁は薄く、外の音がよく聞こえていました。 私以外には誰も住んでいないので、ある意味、最高の環境でした。ギターアンプの音量を上げて、まるでライブのようにこのアルバムは録音した。夕方になると、近所の小学生たちがアパートの周りで遊んでいた。彼らは、このアパートから漏れてくる異様なサウンドをどう感じているのだろうか。そのアパートは8月に取り壊され、今は別のスタジオで制作しています。このアルバムは、その仮のスタジオへのレクイエムです。


Void XXII
Chihei Hatakeyama
『Void XXII』はこれまでデジタルやCDRでリリースされてきたVoidシリーズの最新作で今回はvoidシリーズとしては始めてCDとしてリリースされる。三国志の諸葛亮孔明の事績からインスピレーションを受けて制作された前作『Autumn Breeze』に続く中国史シリーズの2作目となっている。今作では主に宮崎市定の著作(主に中国史関係)から多大なるインスピレーションを受けたものになっていて、そこにはダイナミックに人間の喜怒哀楽や愚かしさなどが描かれており、このコロナウィルスで困難な現代社会にも通じるものがあった。そこで今作ではこの宮崎市定の著作や現代社会の状況を受けメロコリンックなものが多く収録されている。 収録曲は2020年に録音された曲からセレクトされており、全体として架空の映画のサウンドトラックとして響くように構成した。またいくつかの曲ではカセットテープに録音し、それをまた加工するという試みもなされていてサウンドのローファイな質感やヒスノイズなどもサウンドの一部となって響くようになっている。


Void XXII
Chihei Hatakeyama
『Void XXII』はこれまでデジタルやCDRでリリースされてきたVoidシリーズの最新作で今回はvoidシリーズとしては始めてCDとしてリリースされる。三国志の諸葛亮孔明の事績からインスピレーションを受けて制作された前作『Autumn Breeze』に続く中国史シリーズの2作目となっている。今作では主に宮崎市定の著作(主に中国史関係)から多大なるインスピレーションを受けたものになっていて、そこにはダイナミックに人間の喜怒哀楽や愚かしさなどが描かれており、このコロナウィルスで困難な現代社会にも通じるものがあった。そこで今作ではこの宮崎市定の著作や現代社会の状況を受けメロコリンックなものが多く収録されている。 収録曲は2020年に録音された曲からセレクトされており、全体として架空の映画のサウンドトラックとして響くように構成した。またいくつかの曲ではカセットテープに録音し、それをまた加工するという試みもなされていてサウンドのローファイな質感やヒスノイズなどもサウンドの一部となって響くようになっている。


Ghost Woods
Chihei Hatakeyama
『Ghost Woods』と名付けられた今作は、畠山がカナダのバンクーバーの「パウエル・ストリート・フェスティヴァル』に招待された事を契機に制作された。「パウエル・ストリート・フェスティヴァル』はバンクーバー在住の日系人の主催するお祭りであり、第2次世界大戦の時に、日系人の強制移住の記憶を留めるために始まったものである。 ほとんどの楽曲は2019年の6月に作曲されており、4曲目の『Freeze IV』は同フェスティヴァルでライブ演奏された。また同曲は「ART SPACE BAR BUENA」にて不定期に行われている「Ambient Bar」の出演の際に原型が演奏されている。 アルバムタイトルの『Ghost Woods』の由来はデヴィット・リンチ、マークフロストのコンビで知られるドラマ「Twin Peaks」に登場する架空の森である。カナダとアメリカの国境に広がり、その森にあるというブラックロッジ、畠山はそこから多くのイマジネーションを受けこのアルバムを制作した。 収録曲はほほ全編ドローン・アンビエントスタイルで固められており、アルバムが進むごとにディープな世界と広大で神秘的な森への彷徨を誘うような構成になっている。


Ghost Woods
Chihei Hatakeyama
『Ghost Woods』と名付けられた今作は、畠山がカナダのバンクーバーの「パウエル・ストリート・フェスティヴァル』に招待された事を契機に制作された。「パウエル・ストリート・フェスティヴァル』はバンクーバー在住の日系人の主催するお祭りであり、第2次世界大戦の時に、日系人の強制移住の記憶を留めるために始まったものである。 ほとんどの楽曲は2019年の6月に作曲されており、4曲目の『Freeze IV』は同フェスティヴァルでライブ演奏された。また同曲は「ART SPACE BAR BUENA」にて不定期に行われている「Ambient Bar」の出演の際に原型が演奏されている。 アルバムタイトルの『Ghost Woods』の由来はデヴィット・リンチ、マークフロストのコンビで知られるドラマ「Twin Peaks」に登場する架空の森である。カナダとアメリカの国境に広がり、その森にあるというブラックロッジ、畠山はそこから多くのイマジネーションを受けこのアルバムを制作した。 収録曲はほほ全編ドローン・アンビエントスタイルで固められており、アルバムが進むごとにディープな世界と広大で神秘的な森への彷徨を誘うような構成になっている。


Void XIX
Chihei Hatakeyama
The content of their lyrics was a song that sang about the hometown of hatakeyam, so he was deeply impressed.


Void XIX
Chihei Hatakeyama
The content of their lyrics was a song that sang about the hometown of hatakeyam, so he was deeply impressed.


Euphotic
Chihei Hatakeyama
drone of Euphotic 1, Euphotic 2 and Diffuse Reflection came from pipe organ sounds which corey fuller have recorded for this project. and Chihei Hatakeyama slightly added electric guitar drone to these songs. These music have melodies by a harmonic overtone and a phase effect. naturally Disphotic is another session. corey fuller have played analog synthesizer "ms20". Chihei Hatakeyama have played electric guitar and Max/MSP.


Coastal Railroads In Memories
Chihei Hatakeyama
いくつもの淡いサウンドスケープが、波のように果てしなく漂うアンビエントミュージックの新境地!! 今作は追憶の中の原風景からインスパイアされた牧歌的で詩的な作品集となっていてそれは、車窓からみえる海の景色をテーマにしている。どこまでも続いて行く線路はかつては文明の象徴であり、古きブルース時代のミュージシャンはそこに自由への道を夢みたものだった、もしくは辛い現実からの逃走とでもいうべきものかもしれない。 今作では、淡い記憶というものをサウンドで表すために、生楽器の音色にローファイな変調を加え、ピアノ、エレクトリックギター、ヴィブラフォン、ヴォイスなどの演奏をアナログ・ミキサーによってミックスした。DAWでいくらでもミックスできてしまう事によって失われてしまった音楽のダイナミズムといったものへの回帰ともいえる。 いくつもの淡いサウンドスケープが重層的でメロディアスなドローンのレイヤーとして折り重なり、いつしか郷愁の地へたどり着くという感動の超傑作が誕生。 アートワークの写真はChihei Hatakeyamaは自ら日本中を旅して撮影。灼熱の太陽の中渾身の一枚を撮影した。


Coastal Railroads In Memories
Chihei Hatakeyama
いくつもの淡いサウンドスケープが、波のように果てしなく漂うアンビエントミュージックの新境地!! 今作は追憶の中の原風景からインスパイアされた牧歌的で詩的な作品集となっていてそれは、車窓からみえる海の景色をテーマにしている。どこまでも続いて行く線路はかつては文明の象徴であり、古きブルース時代のミュージシャンはそこに自由への道を夢みたものだった、もしくは辛い現実からの逃走とでもいうべきものかもしれない。 今作では、淡い記憶というものをサウンドで表すために、生楽器の音色にローファイな変調を加え、ピアノ、エレクトリックギター、ヴィブラフォン、ヴォイスなどの演奏をアナログ・ミキサーによってミックスした。DAWでいくらでもミックスできてしまう事によって失われてしまった音楽のダイナミズムといったものへの回帰ともいえる。 いくつもの淡いサウンドスケープが重層的でメロディアスなドローンのレイヤーとして折り重なり、いつしか郷愁の地へたどり着くという感動の超傑作が誕生。 アートワークの写真はChihei Hatakeyamaは自ら日本中を旅して撮影。灼熱の太陽の中渾身の一枚を撮影した。


The fall rises
Chihei Hatakeyama
2014年に発売の『It is, it isn't』発売より多くのライブをコラヴォレーションしてきたChihei HatakeyamaとHakobune,このほど、彼等の2枚目のコラボーレションアルバムが遂に完成。 『The fall rises』(秋の訪れ)と題された本作はタイトルが指し示すシンプルながらも奥行きのある、そして象徴的かつ抽象的である詩的な物語をもつアルバムとなった。 重層的に絡み合うストラトキャスターとレスポールの音色は、Slowdiveや、My Bloody Valentineのコード感を伴って、永遠の時間を刻み込むようにゆったりと、鳴り響く。 夏の思い出を流し込み、秋の訪れを感じさせるような切なさと美しさをもった3曲を収録。 無限とも思われる幻想的な音響はリスナーを瞑想的な境地へと旅立たせ、何度聞いても新たな深い感動を呼び起こすようなタイムレスな傑作がここに誕生した。


Winter Storm
Chihei Hatakeyama
『Winter Storm』と名付けられた今作は日常生活、人生の出来事、過去の歴史への憧憬などをテーマにした4曲を収録し、トータルタイム71分という大作となった。ほとんどの曲は2014年冬に作曲されており、まさにアンビエント・ウィンターへの讃歌となっている。1978年にブライアン・イーノによって アンビエント ミュージックが産声を上げたときに畠山もまさにその年に誕生しており、36年後のアンビエント・ドローンとして記念碑的なアルバムであ る。"Lydia"は畠山がトルコを旅行中に襲われた大雪の体験や、遺跡を回った経験から紀元前に現在のトルコにあったというリディア王国をイメージして作曲。"Winter Storm"は2014年2月8日に東京を襲った大雪からインスピレーションを受け作曲、ドローンと掠れるようなローファイなノイズの嵐となっている。


Winter Storm
Chihei Hatakeyama
『Winter Storm』と名付けられた今作は日常生活、人生の出来事、過去の歴史への憧憬などをテーマにした4曲を収録し、トータルタイム71分という大作となった。ほとんどの曲は2014年冬に作曲されており、まさにアンビエント・ウィンターへの讃歌となっている。1978年にブライアン・イーノによって アンビエント ミュージックが産声を上げたときに畠山もまさにその年に誕生しており、36年後のアンビエント・ドローンとして記念碑的なアルバムであ る。"Lydia"は畠山がトルコを旅行中に襲われた大雪の体験や、遺跡を回った経験から紀元前に現在のトルコにあったというリディア王国をイメージして作曲。"Winter Storm"は2014年2月8日に東京を襲った大雪からインスピレーションを受け作曲、ドローンと掠れるようなローファイなノイズの嵐となっている。


The fall rises
Chihei Hatakeyama
2014年に発売の『It is, it isn't』発売より多くのライブをコラヴォレーションしてきたChihei HatakeyamaとHakobune,このほど、彼等の2枚目のコラボーレションアルバムが遂に完成。 『The fall rises』(秋の訪れ)と題された本作はタイトルが指し示すシンプルながらも奥行きのある、そして象徴的かつ抽象的である詩的な物語をもつアルバムとなった。 重層的に絡み合うストラトキャスターとレスポールの音色は、Slowdiveや、My Bloody Valentineのコード感を伴って、永遠の時間を刻み込むようにゆったりと、鳴り響く。 夏の思い出を流し込み、秋の訪れを感じさせるような切なさと美しさをもった3曲を収録。 無限とも思われる幻想的な音響はリスナーを瞑想的な境地へと旅立たせ、何度聞いても新たな深い感動を呼び起こすようなタイムレスな傑作がここに誕生した。


Grace
Chihei Hatakeyama
2006年にKrankyよりデビューして以来10周年を飾るChihei Hatakeyama。これまで,Opitope,Luis Nanook,All the frogs are our weekendなど様々なユニット、バンドも含めて多数の音源をリリースする傍らマスタリングエンジニアとしての活動、映画音楽の提供、2016年は坂本龍一主催のイベント『健康音楽』やTAICOCLUB 2016にも出演するなど様々に移り変わるシーンを横目に、一貫して追求してきたアンビエント・ドローンの価値観を求道的なまでに更新し続けている。 10年間の一つの集大成として記憶されるべきニューアルバム『Grace』は荘厳さと美しさ、恩寵と輝き、ノスタルジアを併せ持ち常に鼓膜を直撃する生命活動の波動のような作品。サン・ラ、ロックスティディ、マイルス・デイビス、アーセン・ヴェンゲル、ペップ・グアルディオラ、情報過多の現代にあって、彼を刺激し続ける固有名詞、そして本人曰く『Iphoneの万歩計が7歩の日もあったよ』という狂気を帯びるような制作の日々。引き延ばされたエレクトリックギターの音色が、波のように、または体の中で熱運動を繰り返す分子のように押し寄せる。そして彼の人生にとって大切な人物たちやツアー先で出会った人達に捧げられる,生きることの喜びをテーマにした作品でもある。穏やかな風に揺らぎ続ける爽やかな緑の葉のように、絶え間無く繰り返されるミニマルな音の連なりが最高潮にたっする至高の65分がここにある。


Five Dreams
Chihei Hatakeyama
Chihei Hatakeyamaの2008年から制作されていた新作『Five Dreams』が遂に完成!本作品は暦と夢の関係性がテーマであり、収録された曲のタイトルは月の名前で、それぞれの月に見た夢の曖昧な感触から作曲のインスピレーションを受けている。夢をテーマとした作品集というアイデアは夏目漱石の夢十夜から得ている。全ての曲の基礎となるサウンドファイルはある一日のギターのインプロヴィゼーションの録音が元になっており、ギター用エフェクターのリヴァーブのフィードバックを最大にして得られた音色である。リヴァーブはBOSSのRV-3(1994年発売)。90年代のデジタルリヴァーブという事もあり、奥行きをもたらす残響であるはずのリヴァーブなのだが、逆に平坦な音になるというパラドキシカルなエフェクターである。そのサウンドファイルに新たに録音したギター、ヴィブラフォン、ピアノなどを加えて作曲された。サウンドファイルの加工ではこれまでのMAX/MSPやReaktorなどに加え、カセットテープなどのローファイな機材も使用されている。また今作では、波形編集ソフトのPeakのピッチシフト機能を使って僅かに劣化する、倍音構成、位相の変化といった微細な変化といったところもサウンド加工のテーマとしている。アルバム全体のトーンとして、非常に柔らかい絹のようなアンビエント・ドローン作品ではあるが、随所に直線的でない変化が仕掛けられており、夢の脈絡の無さといった所からの影響である。アルバ収録曲のJulyは2009年にYoutubeにアップされ反響を呼び正式なリリースが待ち望まれていた曲で、Youtubeの容量制限の関係でカットされていた後半部分も収録された完全版となっている。


Magical Imaginary Child
Chihei Hatakeyama
Chihei HatakeyamaとFederico Durandの初のコラボレーションアルバムが遂に完成。 Federico Durandの演奏するカセゥトテープと、Chihei Hatakeyamaのエレクトリックギターのみで作曲された本作は彼ら自身が語るように、詩的で、情景的な音像を描く。淡い水彩の単色画のような音色は儚さの中に強さを抱くような、まさに『秘すれば花』とで言えそうな哲学的な深さを感じさせる。録音当日の朝、二人は畠山の家の近くの古いお寺を散歩していた、そこで出会った『幻覚童子』という仏像からインスピレーションを受けた本作はMagical Imaginary Childと名付けられ、これから生まれてくる子供達に捧げられた作品となった。


Requiem for black night and earth spiders
Chihei Hatakeyama
Bull Head Emperor, Alone by The Seaに続く古代史シリーズの第3弾『Requiem for black night and earth spiders』が遂に完成。今回は日本の神話などに登場にする土蜘蛛がテーマ。 土蜘蛛は古代において大和朝廷に従わない土豪たちであるという説や、縄文人の生き残りという説、砂金・砂鉄など鉱山資源に従事する人々などであるという説など複数あるが、いずれにしても朝廷から蔑まれてきた人々である。 元来蜘蛛ではなく人間なのだが、時の経過の中、物語などで蜘蛛の妖怪として描かれてきた。 今作では、後世妖怪にまで落とされてしまった人々の悲哀を悲しみのメロディで表現した。そして土蜘蛛が従事していたのが水銀の鉱山と思われるところから畠山はテーマとなるサウンドファイルを水銀に見立て、加工、変調など、様々な手法で演奏した。水銀は常温、常圧で凝固しない唯一の金属元素であり、古代から様々な金属と混和し合金を生成し、ヨーロッパでは古代よりアマルガムと呼ばれていた。形がなく、様々な金属と融和するという特性が今作で理想とした捕らえところがなく、永遠のような反復ではあるが、反復ではないような、形のないメロディというコンセプトに影響を与えている。 また今作のテーマ設定においては3.11以後の福島原発の事故というものが大きく、古代より続く、テクノロジーと自然という対立や、そこで危険な仕事に従事する人々など、故郷を追われる人々の悲哀など、言葉にできない感情が出発点となっている。


Void V
Chihei Hatakeyama
"VOID V" is unpublished collected works of music that were composed during 2007 to 2014.


Mist
Chihei Hatakeyama
Mistは霧がかる現象の美しさ、細かい靄に薄い光が反射する様子などからインスピレーションを受けている。薄い膜が何層にも重なっているようなドローン、あるいは倍音の揺らぎが風に揺られるカーテンのように、環境を優しく包む。ハワイオアフ島の鳥の鳴き声、ベリングハムの海岸の波の音、雨の八王子高尾山中での雨音などのフィールドレコーディングが、サウンドレイヤーとして使用されている。Nangokuは24chPAシステムで2014年12月にスーパーデラックスでもインスタレーション作品として、公開された。またこの作品はファションブランド"MIKU FUKAMITSU”とのコラボレーションアルバムである。"MIKU FUKAMITSU”は天然の素材 自然の色などをコンセプトに自然の現象を毎シーズンのテーマとしてアクセサリーを制作している。


Alone by The Sea
Chihei Hatakeyama
補陀落渡海(ふだらくとかい)をテーマに一つのサウンドファイル のみから制作されながらも驚くべき豊穣性を備えた、 ドローン&ミニマルミュージック。 1700年代まで行われていたという死を伴う修行、 補陀落渡海(ふだらくとかい)とは海のはるか彼方に あるという「ポータラカ」という極楽を目指す旅である。 アルバムも 聞き進むごと、極楽感と緊迫感が増してくるという 疑似補陀落渡海体験を目指して制作された。 バロック期のレコードからサンプリングされたオーケストラの 響きが世紀を超えて荘厳に響き渡ります。


It is, it isn’t
Chihei Hatakeyama
「It is, it isn't」と名付けれたこの作品はこれまで過去数年に渡りヨーロッパ、アメリカ、 オーストラリアなど世界中を勢力的にツアーして周り、 その圧倒的なパフォーマンスでアンビエント・ドローンの可能性を切り拓いてきた Chihei Hatakeyamaと、海外、国内で膨大な数のリリースを残し、切ない音色と そのセンシティブな作風がアンビエント・ド ローンの神髄を体現しているかのような Hakobuneの初のコラヴォレーション作品。


Void VII
Chihei Hatakeyama
"VOID VII" is unpublished collected works of music that were composed during 2013 to 2015. Track 1 - 5 is composed for installation of Sergio Calderon Calvo .


Void XV
Chihei Hatakeyama
Void XV is new drone songs of chihei hatakeyama. this songs made from Electric guitar, α juno 2 and DX7.