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レビュー
注目のブラジリアン・ミュージック新世代──高橋健太郎によるアントニオ・ロウレイロ『リーヴリ』ライナーノーツ
ディスクガイド本が刊行されるなど、ここ数年でこの国でも大きく注目を浴びるようになったブラジリアン・ミュージックにおける新世代のアーティストたち。そのなかでもいち早く注目を集めた存在といえるのが、シンガーソングライター/マルチ奏者のアントニオ・ロウレイロだ。2010年のデビュー作で注目され、2013年の初来日の折には、芳垣安洋(ds)、鈴木正人(b)、佐藤芳明(acc)といった腕利きのアーティストたちとのライヴ実況盤『In Tokyo』をレコーディング&リリース、そして2015年、くるり主催のフェスティバル「…

インタビュー
素晴らしきメランコリーの世界 〜南米の音楽の現在〜
10月某日。今回、OTOTOYさんから、「得体の知れない盛り上がりを見せ始めている南米の音楽についてざっくりと語ってほしい」という依頼があって、山ブラこと「山形ブラジル音楽普及協会」の会長である石郷岡さんを、山形県山形市まで訪ねてきました。紅葉と旅気分が相まって気分高揚! ! ! マックス・ハイ・テンション(by AKB48)な状態で、市内の某ホテルで石郷岡さんをつかまえました。いざ突撃〜〜ぃっ!...…

レビュー
ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート 『イン・マントラ』配信開始! 高橋健太郎によるライナー・ノーツ付!
いま最も良質で、洗練されたブラジル音楽を奏でるデュオ、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート。彼らのデュオ6作目となる『イン・マントラ』がこのたびリリースされました。初のライヴ・レコーディングとなる本作は、昨年の来日ツアーから鎌倉・光明寺での公演を収録したもの。2007年に発表した『サウンズ : 平和のための揺らぎ』でみせたマントラにオリジナルのメロディをのせ演奏するという試み〈マントラ・セッション〉を再現したこのライヴでは、共演者にショーロクラブの名手、沢田穣治と鬼才ヨシダダイキチを迎え、ヘナートとパトリシ…