2010/01/08 00:00

VOL.1

今回から金沢ローカル・レポートを担当するさんちゃんです。毎月、金沢のアーティストとイベントを取り上げていきます。旅行やツアーで来たことのない人にとって金沢は馴染みのうすい土地だと思うので、金沢のアーティストとイベントを通して興味を持ってもらえるとうれしいです。

金沢について今月のちょこっと書き。金沢と言うと、「どこだっけ? 」と聞かれることが結構あります。みなさんは金沢(石川県)の場所わかりますか? ざっくり言うと北陸3県の真ん中、左は福井、右は富山、上は日本海、下は岐阜県。それでも分からない人はグーグル・マップでも見て下さい(笑)。12月の石川県のニュースはセブン・イレブンが出来たことです! ちなみにセブン・イレブンの進出は石川県で37県目になるそうです。

さて第1回は、今年生活の場を東京から地元石川に移したasunaを取り上げます。

asuna(アスナ)

1999年より古いリード・オルガンとエレクトロニクスを主体とした音楽制作を開始。西新宿のレコード店LOS APSON? と渋谷のKurara Audio Artsにて多数のカセット作品を発表。2003年、スペインのLucky Kitchen(現在はノルウェー)よりデビュー・アルバム『Organ Leaf』をリリース。以降、米ブルックリンのapestaartjeやシアトルのand/OAR、360°records等、国内外のコンピレーション・アルバムに多数参加。2006年、Power Shovel AUDIOより2ndアルバム『Room Note』をリリース。2008年、vectors/HEADZより2枚組となる集大成的な3rdアルバム『THIS』をリリース。2009年、米ブルックリンのMusic Relatedより4thアルバム『Flowers』をリリース。

ぬくもりを感じさせるリード・オルガンとエレクトロニクスによる牧歌的なドローン・サウンドを聴かせる一方、ギター、クラリネットやチェロ等の様々な生楽器と電子音響が絡み合った作曲作品から、玩具楽器やサンプラーを使ったローファイな宅録作品まで、多様なスタイルを一貫したナラティブな作品としてまとめあげる側面も持つ。

また、解体されたリード・オルガンのリード群やモーターの固体振動をピック・アップすることによる観測的で静謐なパフォーマンスでも知られ、元WrKの佐藤実(m/s, SASW)とともに2007年、SPEEKよりガラス管とオルガンによる共作アルバム『Texture in glass tubes and reed organ』をリリースしており、その翌年ドイツ・ベルリンでの国際的メディア・アートのフェスティバル「transmediale 2008」に佐藤実らと共に結成したVALVE/MEMBRANCEがアワードにノミネートされ、現地での授賞式に招聘されパフォーマンスもおこなった。同年ベルギー・コルトレイクでの国際的サウンド・アートのフェスティバル「Happy New Ears 2008」にも同ユニットで招聘され、現地でパフォーマンスや展示に参加。並行して、ASUNA個人でも語源から省みる事物の概念とその再考察をテーマに作品制作も行う。2002年「organ」の語源(ギリシャ語"organon")からその原義を省みた「機関・器官」としてのオルガンを扱ったインスタレーション作品『EACH ORGAN』を制作発表。以降、川崎市市民ミュージアム、代々木ギャラリー OFF SITE、広尾UNIVERSAL MARGINAL ギャラリー、稲毛市市民ギャラリー、その他美術館やギャラリー等でライブ・パフォーマンスと展示を行う。



【参加ユニット、バンド】
HELLL(ヘル) / Minoru Sato (m/s,SASW) + ASUNA / VALVE/MEMBRANCE(ヴァルヴ・メンブランス) / askococo(アスコココ) / 船(ふね) / shibata & asuna・・・ そのほかにも、名古屋のスティーヴジャクソン、ジョンのサン、kirimonokoso(キリモノコソ)、corona(コロナ)、cocoaskull(ココアスカル)等のバンドやユニットのメンバーとしても活動。

INTERVIEW

—そもそもなんでオルガンのドローン作品をはじめるようになったの?

asuna(以下A) : 東京の大学に入ってから、近所のハード・オフのジャンク・コーナーで1000円で買ってきたオルガンをなんとなく鳴らしてるうちに、楽器を演奏するっていう感じではなくて、抽象画とか風景を音に置き換えるようなイメージの方法でやりはじめて。楽器もほとんどまともに演奏できなかったから自然とそういう方法になったんだけど、それをカセットに録音したものを面白がってくれる人がいたりして、最初からドローンを意識して作ってたわけじゃないんだよね。むしろオルガンの歴史とか内部の仕組みとかが気になって、それを調べたりしてるうちに、オルガンの音の原形が気になってそうなったというか・・・。

—今回このインタビューにあたってディスコグラフィーを見なおしたけど、asunaのソロ作品は全部違うレーベルから発売してるよね?

A : 最初のイーチ・オルガンとオルガン・リーフがきっかけになって、あとはいろんなレーベルから自然と声かけてもらって、なんか自然に繋がってる感じかなぁ・・・。レーベルはバラバラだけど・・・。

—ドローン作品と宅録作品が交互にリリースされる感じになってるんやね。

A : 作品もその二つのサイドに大きくわかれてるし、ライブはライブでいろんなパターンでやってるから、asunaがたくさんいると思われることがあって、今から思えば名義を変えてもよかったかもしれないかな。ライブを見てくれたお客さんに「asunaって、美術館とかで展示やってる人もいますよね? 」とか言われて、「あ、それも僕です。」みたいな(笑)。

—うん。何回も話きいてるけど、いまだに全容がつかめないもん。asunaが主宰しているao to aoレーベルの話なんだけど、2010年3月3日にはカシオ・トーンをテーマにしたコンピレーション・ミニCD(8センチCD)が出るんだよね。これは話聞いたときに「うわー、楽しそう! 」って思った。

A : ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいなー。

—ちなみにao to aoレーベルって今までの4枚(「佐藤実/吉田アミ」「ザ・ミディアム・ネックス」「花魚」「シバタ&アスナ」)は全部ミニCDだよね。

A:実際には2001年からCD-Rでも出してたから、ミニCD専門にするつもりはなかったんだけど、プレスして出した最初の作品がミニCDだったからその流れで。

—レコードの大きいジャケットがかっこよく見えるのと逆に、ミニCDのサイズだとすごくかわいくみえるよね。

A : ミニCDなんて普通のサイズのCD作るより割高になるんだけど、それでもなんとか続けてる。絶対赤字になるけど・・・。

—カシオ・トーン・コンピの話に戻るけど、なんでこういうのやろうと思ったの?

A : よく一緒にライブをやってるshibataさんと自分で、ヴィンテージから人気の無い玩具みたいなカシオ・トーンを以前からよく使っていて、対バンしてた人達にもライブでカシオ・トーンを使ってる人が多くいて、いつもカシオの鍵盤について話が盛り上がって、それだけでなんか作ったらおもしろいんじゃないかな、と思ったんだよね。

—何台くらい持ってるの?

A : ミニ・キーボードは今40台くらい持ってるんだけどそのうち15台くらいはカシオ・トーンだね。カシオ・コンピについては結局、周りのカシオを使ってる知り合いの人達に声をかけていったら最終的に21組にもなっちゃって。

—ミニCDなのに21組(笑)。

A : そう、だから1組1分(笑)。参加アーティストは、ザ・ピッチ・シフターズ / さや(テニスコーツ) / イノヤマランド / popo / アキツユコ / まついいっぺい(teasi) / ジャグズ / マイパルフットフット / daily life(kites) / 村上ゴンゾ / パグタス / 麓健一 / OPQ / テストパターン / 花魚 / torch / エレクトリック・イヤー / askococo / タナカ / ボルゾイ / shibata & asunaの以上21組。そして、ジャケットの絵にはカシオといったら忘れてはならない、あのCFTPAこと、カシオトーン・フォー・ザ・ペインフリィ・アローン(casiotone for the painfully alone)にじきじきに描いてもらいました。CFTPAは直接の知り合いじゃなかったんだけど、5年ほど前の来日公演の時にもサインしてもらったりしてたし、ここはぜひ頼みたいなと思ってメールしてみたら、すぐに絵を描いて送り返してくれて。いかにも彼らしいすっごい適当な落書きだけどね(笑)。

—豪華面子やね。音源聞かせてもらったんだけど、不思議な統一感があって面白かった。21組だから、当然それぞれのアプローチがあって色々楽しませてくれるんだけど、なんかゆるくてあったかさがある。

A : ちなみに曲名はカシオ・トーンの機種名になってるよ。

—このシリーズもっと出して欲しいわ。なんなら参加させて・・・。

A : 今後いろいろ展開するかもしれないから、またその時に是非。

—やった! 今後のソロ作品の新作予定は?

A : ドローン・サイドと宅録サイドの両方とも製作は進んでるから、2010年中には出せると思うよ。HELLLのDVDも2010年中にリリース予定やわ。

—またイベントも一緒にやろうね。

TOP