Title | Duration | Price | |
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マグレシウム alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 02:48 |
ピアノだけでメロディーラインを10種以上も重ねた曲。偶然できたグルーヴが聞く度に違う印象を与えてくれる。思った以上に中毒性が高いため、リピートループにご注意。
Discography
奇跡。 それはたった2分だけで起こる。 それが10回も起きたら、 きっと凄まじい奇跡になる。 半時間。 それは1時間、 いわゆる60分の半分のこと。 つまり30分以内に、 その10回の奇跡が全て起こったとしたら。 何が起こるか、半時間先でしか分からない。 このアルバムの10曲は、あなたの価値観を奇跡的に変えるものばかり。同時に、奇と名のつくボカロPが残した、これまでの足跡でもある。 今回のアルバムは全部の曲が3分を超えない。一瞬で終わってしまうようで、すごく濃密な内容に仕上がっている。例えて言うなら、あっさり食べられるが強く記憶に残る、忘れられない味わいのある和食のようなアルバムだ。 この半時間の中に、たくさんのアイデアがふんだんに詰め込まれている。BPM360という超高速のロックだったり、かわいい内容なのに衝撃的な終わり方をする童謡があったり、8bitのゲームサウンドと融合した民族音楽があったりと、音も歌詞も含めて、新しくて親しみのあるアイデアが、この半時間に凝縮されている。 これが、 阪本数奇というボカロPが贈る、 半時間の奇跡だ。
奇跡。 それはたった2分だけで起こる。 それが10回も起きたら、 きっと凄まじい奇跡になる。 半時間。 それは1時間、 いわゆる60分の半分のこと。 つまり30分以内に、 その10回の奇跡が全て起こったとしたら。 何が起こるか、半時間先でしか分からない。 このアルバムの10曲は、あなたの価値観を奇跡的に変えるものばかり。同時に、奇と名のつくボカロPが残した、これまでの足跡でもある。 今回のアルバムは全部の曲が3分を超えない。一瞬で終わってしまうようで、すごく濃密な内容に仕上がっている。例えて言うなら、あっさり食べられるが強く記憶に残る、忘れられない味わいのある和食のようなアルバムだ。 この半時間の中に、たくさんのアイデアがふんだんに詰め込まれている。BPM360という超高速のロックだったり、かわいい内容なのに衝撃的な終わり方をする童謡があったり、8bitのゲームサウンドと融合した民族音楽があったりと、音も歌詞も含めて、新しくて親しみのあるアイデアが、この半時間に凝縮されている。 これが、 阪本数奇というボカロPが贈る、 半時間の奇跡だ。
迷子でもいい、君と一緒なら。 楽しいポップなメロディーのマーチが流れる、まるで童謡のブレーメンの音楽隊のような一曲。しかしその中には、子供だから抱く不安、大人だからわかる童謡の怖い部分もラストに用意されている。
迷子でもいい、君と一緒なら。 楽しいポップなメロディーのマーチが流れる、まるで童謡のブレーメンの音楽隊のような一曲。しかしその中には、子供だから抱く不安、大人だからわかる童謡の怖い部分もラストに用意されている。
8分の6拍子で紡がれる怒涛の展開。電子音の浮遊感、民族音楽コーラスのエキゾチックな雰囲気が混ざり、ラストのディラするピアノになだれ込んでいく、カオス極まる激ヤバ曲。
8分の6拍子で紡がれる怒涛の展開。電子音の浮遊感、民族音楽コーラスのエキゾチックな雰囲気が混ざり、ラストのディラするピアノになだれ込んでいく、カオス極まる激ヤバ曲。
この曲を止められるのは、あなただけ。ピアノの印象的なイントロから、サビのカオスっぷりまで、ずっと聴いてても飽きないサイケデリックな展開が拡がるポップソング。でも気をつけて。この曲は、止めない限り、ずっとずっと、つづく。
この曲を止められるのは、あなただけ。ピアノの印象的なイントロから、サビのカオスっぷりまで、ずっと聴いてても飽きないサイケデリックな展開が拡がるポップソング。でも気をつけて。この曲は、止めない限り、ずっとずっと、つづく。
僕たちは、 僕たちである以前に人間であり、人間である以前に動物であり、 動物である以前に「流動体」である。 今回のアルバムのテーマになるのが、「流動体」という言葉。 本来の流動体とは違った意味を含んでいる。 物理学の意味ではなく、どちらかというと、「変化」の意味に近い。 変わりゆく時代は、今を生きる人々が変化するから「流動」する。 そうやって変化を続ける意味はただ一つ。未来まで生存するためだ。 ただし、変化というのはそう易々とできるものではない。 自分の信念や、自分の安住の場所を放すことも多少しなければならないだろう。 怖いことから逃げずに戦う、変われない自分を恨み、戦うことに怯えても、 最終的には立ち向かっていく流動体、「人類」についての讃歌を込めたアルバムになった。 1曲目、「咀嚼と放電」は、子供から大人への「流動」、 同時に向き合わなきゃいけない嫌なことと対峙するための応援歌だ。 「換骨奪胎」という言葉には、オマージュという意味がある。 誰かが作ったものを咀嚼し、自分なりに放電していく。 その放電先が、誰かへの応援になってほしいという願いを込めた。 明るいコード進行をするかと思いきや、そこに思い切りぶつかる音を一部鳴らしている。 楽しいだけじゃない、辛いことも流れて動くなら見えてくる、というのを表現している。 2曲目、「怪物たち」は、数字が強い力を持った今、 数字の力の定義を「流動」していかなければというテーマで描いた。 再生数、閲覧数、登録者数、より数字に囲まれ、数字が強さを表すようになった時代。 数字が小さければ良かったり、逆に大きくなれば強かったり。 ただし、見えている数字だけでは測れない、見えなくても大きな中身が必ず存在する。 その中身が数字の力をひっくり返すように世界は「流動」していってほしいと願いを込めて作った。 このアルバムの中では一番古い曲になる。 3曲目、「非不°脳」は、逆に「流動」の中で、 変化しないもの、それを目覚めさせるテーマで作った。 この曲にはいろんな効果音が流れている。 FAXの音、電話の音、時報の音。どれも時代的には少し古めの音を用意している。 これらの音を初めて聴く人もいるだろう。しかしこれらの音は一種の呪いだ。 この音を現実世界のどこかで聴くたびに、この曲を思い出してしまう。 そうなれば、ヒプノ(催眠)にまんまと引っ掛かっている。 変化しない音だからこそ、この曲は機能していく。 でも人の気持ちは「流動」する。この曲がどう「流動」するか、楽しみである。 4曲目、「二十一世紀百鬼夜行」は、「流動」に耐えられずに生まで諦める人を、 大いなる存在たちがキュアするダークファンタジーだ。 変化に対応できず、生存を諦めて自殺してしまう若者を、 百鬼夜行のバケモノたちが救急車を追いかけて若者の生還を祈るという内容。 音圧や音のクオリティを爆発的に上げられた自負がある。 思わず笑ってしまうくらいのサイケデリックさが現れたが、それでいい。 人生は短いトラジディー(悲劇)である以上に、大きなコメディ(喜劇)であってほしい。 5曲目、「インダストリアルディスコ(Waltz.Ver)」は、 だいぶ初期に出した曲の「流動」形、リメイクという形で最高のものに仕上げた。 インダストリアルは「工業的」という意味があるが、 この曲の正しい意味は、イン・ダスト・リアル「ゴミの中にあるリアルな想い」である。 音の外れたジュ・トゥ・ヴーや、マイ・フェイバリット・シングスも、 曲のタイトルの意味で言えば、「あなたがほしい」「私の好きなもの」という意味で、 たとえゴミなんだとしても、美しくしか見えない人だっていると考えた。 そっちの方が魅力的だ。 6曲目、「ナンバーナイン」は、杞憂して世の中を憂う人にしか手に入れられない自由を描いた、 悲しみがもたらす幸福、その「流動」をテーマにした。 僕は常々、ネガティブが生むポジティブが最強だと思っている。 悲しいこと、辛いことを経験し、自分は呪われているんだと思う人が、 幸福や自由をやっと手に入れられたなら、その価値はずっと幸福な人よりも大きいだろう。 杞憂は9、自由は10という数字に当てはめ、 一番自由に近いのは、杞憂している人、というメッセージが込められている。 7曲目、「非電波国家ノ入電波国民」は、小さな「流動」と大きな「流動」を描いている。 小さな「流動」の積み重なりで、生活は過ぎていくが、 自分の本音はその生活を妥協する自分にうんざりしている。 大きな「流動」で世界を変えてみたいと思っている。 一人ではできない。孤独では世界は変えられない。 だからこそ、僕たちは繋がってみたい。 孤独からの「流動」。小さいように見えてとても大きい「流動」。 世界を変えるのではなく、なおしていきたいと考えられたのは、 ひとえに孤独だった僕の「流動」の成果だと思った。 8曲目、「人類統一創造試験」はこれからの「流動」についてを描いている。 世界中の人たちがものを作りやすくなった時代。 だからこそ埋もれて自分の存在価値を見失う人たちもたくさんいる。 ただ、どの創作者たちも、未来を創造する。未来の変わりゆく新しい時代を「流動」する。 その「流動」の行き着く先、人類が滅ぶ最期に、創作者の思想が生き残っていてほしい。 そういう途方もない願い、祈りをこの曲に込めた。 アルバムの最後の曲の最後の一節が、 「始め」になったことを、誇りに思う。 ジャケ写は、アナログで絵を描き下ろした。 タイトルも同じく「流・動・体」という絵だ。 変わること、流れて動いていくことをテーマとしたこの作品にふさわしい出来になったと思う。 このアルバムを初めて聴いた時の気持ちが、未来ではどう「流動」しているか。 皆さんという「流動体」の変化を、ぜひこのアルバムと共にしてほしい。 忘れた頃にやってきます。 忘れないでね。 では。
僕たちは、 僕たちである以前に人間であり、人間である以前に動物であり、 動物である以前に「流動体」である。 今回のアルバムのテーマになるのが、「流動体」という言葉。 本来の流動体とは違った意味を含んでいる。 物理学の意味ではなく、どちらかというと、「変化」の意味に近い。 変わりゆく時代は、今を生きる人々が変化するから「流動」する。 そうやって変化を続ける意味はただ一つ。未来まで生存するためだ。 ただし、変化というのはそう易々とできるものではない。 自分の信念や、自分の安住の場所を放すことも多少しなければならないだろう。 怖いことから逃げずに戦う、変われない自分を恨み、戦うことに怯えても、 最終的には立ち向かっていく流動体、「人類」についての讃歌を込めたアルバムになった。 1曲目、「咀嚼と放電」は、子供から大人への「流動」、 同時に向き合わなきゃいけない嫌なことと対峙するための応援歌だ。 「換骨奪胎」という言葉には、オマージュという意味がある。 誰かが作ったものを咀嚼し、自分なりに放電していく。 その放電先が、誰かへの応援になってほしいという願いを込めた。 明るいコード進行をするかと思いきや、そこに思い切りぶつかる音を一部鳴らしている。 楽しいだけじゃない、辛いことも流れて動くなら見えてくる、というのを表現している。 2曲目、「怪物たち」は、数字が強い力を持った今、 数字の力の定義を「流動」していかなければというテーマで描いた。 再生数、閲覧数、登録者数、より数字に囲まれ、数字が強さを表すようになった時代。 数字が小さければ良かったり、逆に大きくなれば強かったり。 ただし、見えている数字だけでは測れない、見えなくても大きな中身が必ず存在する。 その中身が数字の力をひっくり返すように世界は「流動」していってほしいと願いを込めて作った。 このアルバムの中では一番古い曲になる。 3曲目、「非不°脳」は、逆に「流動」の中で、 変化しないもの、それを目覚めさせるテーマで作った。 この曲にはいろんな効果音が流れている。 FAXの音、電話の音、時報の音。どれも時代的には少し古めの音を用意している。 これらの音を初めて聴く人もいるだろう。しかしこれらの音は一種の呪いだ。 この音を現実世界のどこかで聴くたびに、この曲を思い出してしまう。 そうなれば、ヒプノ(催眠)にまんまと引っ掛かっている。 変化しない音だからこそ、この曲は機能していく。 でも人の気持ちは「流動」する。この曲がどう「流動」するか、楽しみである。 4曲目、「二十一世紀百鬼夜行」は、「流動」に耐えられずに生まで諦める人を、 大いなる存在たちがキュアするダークファンタジーだ。 変化に対応できず、生存を諦めて自殺してしまう若者を、 百鬼夜行のバケモノたちが救急車を追いかけて若者の生還を祈るという内容。 音圧や音のクオリティを爆発的に上げられた自負がある。 思わず笑ってしまうくらいのサイケデリックさが現れたが、それでいい。 人生は短いトラジディー(悲劇)である以上に、大きなコメディ(喜劇)であってほしい。 5曲目、「インダストリアルディスコ(Waltz.Ver)」は、 だいぶ初期に出した曲の「流動」形、リメイクという形で最高のものに仕上げた。 インダストリアルは「工業的」という意味があるが、 この曲の正しい意味は、イン・ダスト・リアル「ゴミの中にあるリアルな想い」である。 音の外れたジュ・トゥ・ヴーや、マイ・フェイバリット・シングスも、 曲のタイトルの意味で言えば、「あなたがほしい」「私の好きなもの」という意味で、 たとえゴミなんだとしても、美しくしか見えない人だっていると考えた。 そっちの方が魅力的だ。 6曲目、「ナンバーナイン」は、杞憂して世の中を憂う人にしか手に入れられない自由を描いた、 悲しみがもたらす幸福、その「流動」をテーマにした。 僕は常々、ネガティブが生むポジティブが最強だと思っている。 悲しいこと、辛いことを経験し、自分は呪われているんだと思う人が、 幸福や自由をやっと手に入れられたなら、その価値はずっと幸福な人よりも大きいだろう。 杞憂は9、自由は10という数字に当てはめ、 一番自由に近いのは、杞憂している人、というメッセージが込められている。 7曲目、「非電波国家ノ入電波国民」は、小さな「流動」と大きな「流動」を描いている。 小さな「流動」の積み重なりで、生活は過ぎていくが、 自分の本音はその生活を妥協する自分にうんざりしている。 大きな「流動」で世界を変えてみたいと思っている。 一人ではできない。孤独では世界は変えられない。 だからこそ、僕たちは繋がってみたい。 孤独からの「流動」。小さいように見えてとても大きい「流動」。 世界を変えるのではなく、なおしていきたいと考えられたのは、 ひとえに孤独だった僕の「流動」の成果だと思った。 8曲目、「人類統一創造試験」はこれからの「流動」についてを描いている。 世界中の人たちがものを作りやすくなった時代。 だからこそ埋もれて自分の存在価値を見失う人たちもたくさんいる。 ただ、どの創作者たちも、未来を創造する。未来の変わりゆく新しい時代を「流動」する。 その「流動」の行き着く先、人類が滅ぶ最期に、創作者の思想が生き残っていてほしい。 そういう途方もない願い、祈りをこの曲に込めた。 アルバムの最後の曲の最後の一節が、 「始め」になったことを、誇りに思う。 ジャケ写は、アナログで絵を描き下ろした。 タイトルも同じく「流・動・体」という絵だ。 変わること、流れて動いていくことをテーマとしたこの作品にふさわしい出来になったと思う。 このアルバムを初めて聴いた時の気持ちが、未来ではどう「流動」しているか。 皆さんという「流動体」の変化を、ぜひこのアルバムと共にしてほしい。 忘れた頃にやってきます。 忘れないでね。 では。
非常に巨大な世界観を落とし込んだアルバムとなった。 一曲一曲の存在感もとても大きく、スケールのでかい曲が13曲も集まっていることがまるで奇跡のように思える。 アルバムの総再生時間は13曲全てあわせて、ぴったり80分となっている。本当にこだわれる部分はすべてこだわり、誰に聞かせても全く恥ずかしくならないよう、全力を持ってこの都市の建設に力を注いだ。巨大な世界の中にアルバムを聞く人を訪れさせて、一つ一つの曲を追いかけてもらいながら、それぞれの風景や解釈をこのアルバムの中に表して欲しい。 与命0401のアルバムタイトルには、必ず、「アトム」という言葉が隠れている。1stアルバムの「automata」にもatomが隠れているし、2ndアルバム「アトム・ハート・マイン」ではもはや隠れていない。3rdアルバムも例外ではなく、「ATOM」が存在している。 DIO RAMA CITYと3単語で分けたのはもちろん3枚目のアルバムだからという縛りで、曲のほとんどにもその縛りを設けている。その縛りから離れているネメシスとニコラ区テスラ市のきみへは、大きな意味を孕んでいるのだが、その意味は僕から提示することではない。聞いてもらえるオーディエンスに任せたい。 ジオラマの意味である、DIORAMAという単語をわけ、イタリア語で神の意味を持つ、DIO、インドで英雄として崇められているRAMA、その名前を冠すCITY。まさに、神が造った都市というテーマで物語をまとめた。この都市が世界の舞台となり、この都市を取り巻く様々な主人公たちでこのアルバムは出来上がっている。 終末系ボカロPを名乗っているのだから、もちろん終末を描く曲でほとんどが構成されているのだが、終末がただ単に悲しいだけのものではないというところにこだわりたかった。終末を迎えることで開かれる新しい未来、明るい終末というのを描くことがテーマになった。だからこそエグい終わり方をする終末もアルバムの中で落とし込めたのだ。様々な場所で行われる営み、そして生活。それが何らかの理由で終わってしまうこと、それは至極当然のことで、これまでも何億回とやってきた。でもその一つ一つにはドラマがあって、今回は13曲分しか取り上げることができなかったが、それでも僕らが住む普通の世界の方がもっと大きい世界を持っていると思うのだ。 僕ら創作者は虚構の中に箱庭を作って、そこで自分の世界を育てる。ただやっぱりその世界の育て方に影響してしまうのは、僕らが住んでいる現実の世界なのだ。現実と虚構を行き来して、DIO RAMA CITYというひとつの世界が現れて、それが皆さんの手元に届き、皆さんの世界観の一つにDIO RAMA CITYが影響を及ぼすのなら、これほど嬉しいこともない。 僕は今回のアルバムで与命0401でやりたいことをほとんどやり尽くしてしまったと思った。もしかしたら与命0401で発表するものはこれが最後になってしまうかもしれない。でも僕は満足している。このアルバムで与命0401が終わるのなら、それは光栄なことだ。 次の物語は阪本数奇として更新していくかもしれない。それらはまだ未定だ。でも、忘れた頃にやってきては、皆さんに衝撃を伝える存在として、ずっと音楽や絵や物語を携えて、ずっと、ほんとずっとやっていきたいのだ。 どうか絞り切るまで聞いて欲しい。絞り切るのに大変な労力がいるくらいには、相当の耐久度を持たせてある。好きな曲だけループしてもいいし、アルバムの世界観を追うために曲順で聞いてもらってもいい。僕の世界を誰も邪魔できないように、僕も皆さんの世界を邪魔しない。 この世界を一緒に育てていって欲しい。 忘れた頃にやってきます。 忘れないでね。 では。
非常に巨大な世界観を落とし込んだアルバムとなった。 一曲一曲の存在感もとても大きく、スケールのでかい曲が13曲も集まっていることがまるで奇跡のように思える。 アルバムの総再生時間は13曲全てあわせて、ぴったり80分となっている。本当にこだわれる部分はすべてこだわり、誰に聞かせても全く恥ずかしくならないよう、全力を持ってこの都市の建設に力を注いだ。巨大な世界の中にアルバムを聞く人を訪れさせて、一つ一つの曲を追いかけてもらいながら、それぞれの風景や解釈をこのアルバムの中に表して欲しい。 与命0401のアルバムタイトルには、必ず、「アトム」という言葉が隠れている。1stアルバムの「automata」にもatomが隠れているし、2ndアルバム「アトム・ハート・マイン」ではもはや隠れていない。3rdアルバムも例外ではなく、「ATOM」が存在している。 DIO RAMA CITYと3単語で分けたのはもちろん3枚目のアルバムだからという縛りで、曲のほとんどにもその縛りを設けている。その縛りから離れているネメシスとニコラ区テスラ市のきみへは、大きな意味を孕んでいるのだが、その意味は僕から提示することではない。聞いてもらえるオーディエンスに任せたい。 ジオラマの意味である、DIORAMAという単語をわけ、イタリア語で神の意味を持つ、DIO、インドで英雄として崇められているRAMA、その名前を冠すCITY。まさに、神が造った都市というテーマで物語をまとめた。この都市が世界の舞台となり、この都市を取り巻く様々な主人公たちでこのアルバムは出来上がっている。 終末系ボカロPを名乗っているのだから、もちろん終末を描く曲でほとんどが構成されているのだが、終末がただ単に悲しいだけのものではないというところにこだわりたかった。終末を迎えることで開かれる新しい未来、明るい終末というのを描くことがテーマになった。だからこそエグい終わり方をする終末もアルバムの中で落とし込めたのだ。様々な場所で行われる営み、そして生活。それが何らかの理由で終わってしまうこと、それは至極当然のことで、これまでも何億回とやってきた。でもその一つ一つにはドラマがあって、今回は13曲分しか取り上げることができなかったが、それでも僕らが住む普通の世界の方がもっと大きい世界を持っていると思うのだ。 僕ら創作者は虚構の中に箱庭を作って、そこで自分の世界を育てる。ただやっぱりその世界の育て方に影響してしまうのは、僕らが住んでいる現実の世界なのだ。現実と虚構を行き来して、DIO RAMA CITYというひとつの世界が現れて、それが皆さんの手元に届き、皆さんの世界観の一つにDIO RAMA CITYが影響を及ぼすのなら、これほど嬉しいこともない。 僕は今回のアルバムで与命0401でやりたいことをほとんどやり尽くしてしまったと思った。もしかしたら与命0401で発表するものはこれが最後になってしまうかもしれない。でも僕は満足している。このアルバムで与命0401が終わるのなら、それは光栄なことだ。 次の物語は阪本数奇として更新していくかもしれない。それらはまだ未定だ。でも、忘れた頃にやってきては、皆さんに衝撃を伝える存在として、ずっと音楽や絵や物語を携えて、ずっと、ほんとずっとやっていきたいのだ。 どうか絞り切るまで聞いて欲しい。絞り切るのに大変な労力がいるくらいには、相当の耐久度を持たせてある。好きな曲だけループしてもいいし、アルバムの世界観を追うために曲順で聞いてもらってもいい。僕の世界を誰も邪魔できないように、僕も皆さんの世界を邪魔しない。 この世界を一緒に育てていって欲しい。 忘れた頃にやってきます。 忘れないでね。 では。
4O5人(しおこじん)主催 "世界に浸れる電子音楽" コンピレーションアルバム。 → 4O5人 「気持ち悪いが、気持ち良い」という矛盾した美を追求し、IDM等の実験音楽や現代音楽的要素を扱う電子音楽の制作を得意とする。読みは「しおこじん」。4O5人の「O」は数字のゼロではなく、アルファベット大文字の「オー」。 → ATOLS 日本の電子音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、 VOCALOIDを用いた楽曲で注目を集める。音楽のみならず映像・デザイン・企画・プロデュース等 多岐に渡り熟す総合アーティスト。 → hugepulse 複雑な変拍子やテンポ変化、メトリックモジュレーションを使うのが好きな変人DTMer。音楽ゲームに影響されて作曲を始めたので音数が多い曲を作りがち。特定のジャンルにとらわれない自分だけの音楽を目指しています。 → 阪本数奇 音程のブレ、不協和音、蠱惑的なメロディーを得意とし、不安定ながらも独特の魅力に満ちた、一度聴いた時の違和感が、気づけば快感に変わっている世界観。 → 490* 少し暗い曲を作るボカロP。2020年より活動を開始。エレクトロニクスからワルツまで幅広く手掛け独特の空気感のあるサウンドを作りだす。ノンフィクションを交えた不思議な世界観で密かに名前が広がりつつある。2022年から活動の幅を広げる為にDJ活動を開始「#ボカロノ教」主催。 → 廻転楕円体 30世紀から来た楕円体。 → ケモノケムリ 小児性のある浮遊感とダークさを兼ね備えた楽曲を制作する新人2人組ユニット。2人共不安定な時期に音楽に出会い、聴いた人を次にステップに進められる楽曲を目指して活動を開始。ケモノのように本能的で、ケムリのように掴みどころのない自由な音楽を作り続ける。 → URÖTAS 電子音を使った美しい音楽を作っています。今回の作品は「眠り」を私なりの表現方法で制作しました。私は眠れない時に真っ白な空間を瞑想するのですが、眠りに落ちる瞬間に意識が揺れるような感覚を感じることがあります。 → Romot 哀愁・色彩をモチーフにしたProgressiveHouse/Tranceをつくるトラックメーカー。早くからAIボーカルに可能性に魅了され、トラックの作成とともに関連ソフトウェアの個人開発なども行う。 → ジヲ ボカロヲタクを破壊する音楽を正義としているボカロP。ボカロ曲をレビューする企画"ぼかれびゅ"のメンバーでもあり、日々素敵なボカロ曲をレビューしては、その楽曲の数々に自身も破壊されている。 → 椎出 愛 ボカロPの椎出 愛です。好物は鏡音レンとミニマルテクノ。ショタコンなのでドラムンベースやガバ、テクノ、ハウス等を作ります。 → ナチャ Sad music… composer DJ 音楽をするよ → ALNICO ボカロPとして活動しています。普段はエレクトロニカなどを中心とした電子音を多用した楽曲を製作しています。