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2012/12/15 01:02

 

ROVO、代官山UNITで渾身のツアー・ファイナル!!――OTOTOY最速レポ

 

※ライヴ写真は後日アップします。

通算10作目となるアルバム『PHASE』をリリースしたばかりのROVOが、そのリリース・ツアー最終公演を代官山UNITで行った。

ライヴ開始前から、フロアの天井一面に吊り下げられた剥き出しの電球が目を引く。『PHASE』のリード・トラック「D.D.E」のPVは電球を全面的にフィーチャーしたものだったが、その演出をライヴでも再現する試みらしい。

おもむろにメンバーがステージに登場し、ヴァイオリン・勝井祐二の「2012年最後のライヴなんでガッツリいきたいと思います」の言葉とともにツアー・ファイナルがスタートした。

1曲目は新作のオープニング・トラックでもある「BATIS」。無機的なベースのフレーズが繰り返され、ゆっくりとヴァイオリン、ギター、シンセサイザーの音が重なっていく。それに合わせて電球もかすかに明滅を始め、オーディエンスの身体も揺れ始める。強靭なツイン・ドラムが弾き出すリズムが最高潮に達すると、無数の電球がランダムに激しく明滅を繰り返した。

続いて、同じく新作から「COMPASS」そして「MIR」が続けざまに披露される。岡部洋一のパーカッションが活躍する「COMPASS」から、山本精一のギターが轟音のインプロヴィゼーションを聴かせた「MIR」への流れで、会場は完全に熱を帯びた。

ここまでは全て新作からの楽曲となったが、一呼吸を置いた後に演奏されたのは、前作『Ravo』の人気曲「ECLIPSE」だった。益子樹のシンセが奏でるイントロが流れた瞬間、会場は歓喜に包まれる。徐々に高揚していく楽曲とともに、会場のテンションも上昇。小さなブレイクを挟んで曲がクライマックスへ向うと、勝井が狂ったようにヴァイオリンを掻き鳴らし、楽曲は怒涛のラストへとなだれ込んでいった。

ここで2人のドラマーを残してメンバーが退場。圧巻のドラム・セッションが開始される。パーカッションやタムを中心とした原始的なリズムの連打が興奮を誘う。芳垣安洋、岡部洋一の2人が互いをじっと見据えながらプレイしていたのが印象的だった。

ドラム・セッションが一段落すると、再び他のメンバーが登場し、その流れのままライヴでの定番曲「NA-X」へと突入。怪しげにうねるベースがリードする前半から、爆音で一気に突き抜ける後半への展開に、会場はこの日一番の熱狂に包まれた。

その後は、打って変わって未来的な楽曲「SINO+」、そして不穏なシンセのイントロから瞬く間に爆発する「D.D.E」と立て続けに演奏。冷めやらぬ興奮の中、メンバーが全員退場した。

アンコールを待ち望む拍手に応え、メンバーたちが再登場。勝井が「来年もしぶとく確信を持って音を出していきたい」と語り、新作『PHASE』から20分を超える大曲「REZO」が披露される。勝井の美しいヴァイオリンに導かれ、徐々に高まっていくハンマー・ビートによって、会場は最高のカタルシスを得た。

最後に勝井が、来年1月15日(火)に同じく代官山UNITでライヴを行うこと、そしてそのライヴでROVOの代表曲「CONDOR」の新バージョンが披露されることを明かし、この日のライヴは終了。まさにROVOの新たな段階(=PHASE)を示す一夜となった。

〈ROVO 10th Album "PHASE" Release TOUR !!〉
2012年12月14日(金) 代官山UNIT

【セットリスト】
1. BATIS
2. COMPASS
3. MIR
4. ECLIPSE
5. Drum Session
6. NA-X
7. SINO+
8. D.D.E
――アンコール――
9. REZO

〈ROVO NEW YEAR LIVE "CONDOR 2013"〉
2013年1月15日(火) 代官山 UNIT
開場/開演 : 19:00 / 20:00
料金 : 前売4,000円 当日4,500円 (ドリンク代別)
チケット : 各プレイガイドにて12月26日(水)より発売

新作『PHASE』はOTOTOYでも配信中!
http://ototoy.jp/feature/index.php/20121216

[ニュース] ROVO

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