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2024/06/04 17:00

 

【ライヴ・レポート】ClariS、約4年半ぶりライブツアーで会場を虹色に染め上げる──〈ClariS SPRING TOUR 2024 ~Tinctura~〉

 

2024年6月1日、2日にかけて、ClariSの春ツアー〈ClariS SPRING TOUR 2024 ~Tinctura~〉の東京公演がTOKYO DOME CITY HALLにて、開催された。OTOTOYでは、その2日目の昼公演の模様をレポートする。

今回のツアーは、ClariSにとって約4年半ぶりのライブツアー。コロナ禍を乗り越え、新しいふたりの姿を見せる機会でもある。会場も大阪、広島はライブハウス、東京はホールで開催され、大阪、東京では生バンドによる演奏も行われるという様々なスタイルでこのツアーを回ってきた。この日は、ツアーの千秋楽ということでメンバーふたりはもちろん、客席の気合いも高まっていた。

クララとカレンの影ナレを終え、会場が暗転すると、まずはバンドメンバーがステージに登場。そして、クララのメンバーカラーであるピンクと、カレンのメンバーからであるグリーンの2色のペンライトが客席で輝くなか、メンバーのふたりが姿を現し、ライヴがスタート。セットリストの1曲目は“reunion”。明るく春らしさを感じさせるメロディーが、会場であるTOKYO DOME CITY HALLに響いた。

ライヴはそのまま軽快なスカ・チューンの“ヒトリゴト”へと繋ぎ、序盤からフロアをヒートアップさせていく。そこからさらに最新シングル「アンダンテ」(TVアニメ「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」EDテーマ)を披露。ここからは、Clarisライヴを彩る4人のダンサーも登場し、メランコリックな旋律と共にハートフルなメッセージを届けた。序盤ブロックの最後は、アルバムのリード・トラック“Love is Mystery”。ステージにはスタンドマイクが用意され、ビッグ・バンド・ジャズ風の華やかな楽曲で、Clarisの新たな一面を演出。曲間にはダンサー陣によるキレッキレのダンスが、観る者の心を踊らせた。

今回のセットリストは、5月にリリースされたシングル「アンダンテ」、そしてアルバム「Iris」の楽曲を中心に構成。アルバムのタイトル「Iris」(読み:イーリス)はラテン語で「虹」を意味し、ツアーのタイトル「Tinctura」は「染める」を意味するとのこと。その言葉の通り、ライヴでは、色とりどりの楽曲が客席を染めていった。

続いては、シングル「アンダンテ」に収録の“擬態”から、アルバムの中核を担う“Freaky Candy”、“Masquarade”へと繋ぐ。このブロックでは、ClariSの楽曲のなかでもミステリアスさを醸し出す楽曲をセレクト。ClariSというグループは、ふたりのハーモニーや歌声が素晴らしいのは、もちろんダンスのコンビネーションも抜群。音源を聴いているだけだとわからない、ライヴならではの醍醐味を感じさせた。

“新世界ビーナス”で、客席一体となってタオルを振り回したあとは、今度は「春メドレー」のコーナーへ。“ハルラ”、“桜咲く”、“恋侍かぐや”、そしてシングル「アンダンテ」に収録の新曲、“サクラ・インカーネーション”を立て続けに披露。「春」という季節が持つ、新たな出会いのワクワク感と別れの切なさを、ふたりの歌のパワーで表現した。

さらに、ここからはソロのコーナーへ。まずはクララがダンサーと共にステージに立ち、“カラフル”(映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』OPテーマ)をパフォーマンス。クララの持つ、優しくも力強い歌声が未来への希望を感じさせた。続いては、クララと入れ替わりでカレンがステージへと現れ、“アネモネ”(TVアニメ『Classroom☆Crisis』EDテーマ)を熱唱。可憐さと美しさを併せ持つヴォーカルが、胸を打った。

ソロコーナーを終えて、ブルーの衣装へとチェンジしたふたりのライヴは、さらにヒートアップ。
“ALIVE”(TVアニメ『リコリス・リコイル』OPテーマ)を披露すると、客席は青色のペンライトに輝き、ふたりの歌声に大きな声援で応えていく。一気にボルテージが上げると今度は“トワイライト”、“SHIORI”、“未来航路”と繋げ、2人の持ち味であるポジティヴなメッセージを届けた。

ライヴはここで一旦休憩タイム。クララが着替えへと向かい、カレンひとりのMCの時間へ。お客さんを座らせ「水分補給してくださいねー」と伝えると、「カレンもねー!」と客席から声が飛ぶ。それに応えて水を飲むのだが、客席からの「かんぱーい!」の声にカレン「そこは“CheerS”(20thシングルのタイトルであり、英語の乾杯の言葉)でしょ!」と返すと、大きな笑い包まれた。こういったMCでの客席とのコミュニケーションも見られるのが、今回のツアーの良さでもある。

そしてクララによるご当地グルメのMCを終え、ステージにふたりが揃うと、ライヴはここから後半戦へ。アルバムの中から、“Wonder Night”、“アサガオ”、“一期一会”を披露。今回の公演では、“Wonder Night”は紫、“一期一会”はオレンジ、など楽曲ごとにペンライトの色が指定されている曲もあり、それがライヴの一体感を大きなものにしていた。

さらにライヴは終盤戦。ClariS きってのエレクトロ・チューン“Blue Canvas”から、“CLICK”(TVアニメ『ニセコイ』OPテーマ)に繋ぐと、フロアは一気に大爆発。本編最後は、彼女たちの代表曲である“コネクト”(TVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』OPテーマ)。大きな大きな歓声に包まれる中、ラストは客席も巻き込んでジャンプで、ステージを後にした。

大きな声に導かれ、アンコールは“Prism”でスタート。彼女にしか出せない輝きで、会場全体を包むこむと、さらに“border”(TVアニメ『憑物語』EDテーマ)を畳み掛ける。ここでは、ダンサーとバンドメンバーもステージの全面に移動し、全力でライヴを盛り上げた。

最後はアルバムのタイトルにちなんで、客席にペンライトの光で虹を作っていく。中央にはクララとカレンのピンクとグリーンも配置され合計8色の虹が完成。鮮やかで美しい光に包まれるなか、“イロドリ”をパフォーマンス。客席の隅々まで笑顔で目線を配るクララとカレンのふたりの姿が印象に残った。

こうして、大団円で幕を閉じた〈ClariS SPRING TOUR 2024 ~Tinctura~〉。しかし、ここからブラジルやドイツでの公演や、秋のツアーも控えているClariS。まだまだ続いていく彼女たちの旅から、目が離せない。

取材・文:西田健
Photo by 平野タカシ

セットリスト
「ClariS SPRING TOUR 2024 ~Tinctura~」
2024年6月2日 昼公演
TOKYO DOME CITY HALL

1. reunion
2. ヒトリゴト
3. アンダンテ
4. Love is Mystery
5. 擬態
6. Freaky Candy
7. Masquarade
8. 新世界ビーナス
9. 春メドレー(ハルラ,桜咲く,恋待かぐや,サクラ・インカーネーション)
10. カラフル
11. アネモネ
12. ALIVE
13. トワイライト
14. SHIORI
15. 未来航路
16. Wonder Night
17. アサガオ
18. 一期一会
19. Blue Canvas
20. CLICK
21. コネクト
<ENCORE>
EN1. Prism
EN2. border
EN3. イロドリ

ツアー情報
ClariS Autumn Tour 2024

2024年
▼10月26日(土) LINE CUBE SHIBUYA
開場 12:00/ 開演 13:00
開場 17:00/ 開演 18:00

全席指定 8,500円(税込)
問:DISK GARAGE
https://info.diskgarage.com/
 
▼11月 2日(土) カルッツかわさき
開場 17:00/ 開演 18:00

全席指定 8,500円(税込)
問:キョードー横浜
045-671-9911

▼11月 3日(日) カルッツかわさき
開場 15:00/ 開演 16:00

全席指定 8,500円(税込)
問:キョードー横浜
045-671-9911

▼11月10日(日) Zepp Namba(OSAKA)
開場 17:00/ 開演 18:00

1F 立見 8,000円(税込・整理番号付) 
2F 指定 8,500円(税込)
※別途ドリンク代 ¥600

問:キョードーインフォメーション
0570-200-888(平日・土曜11:00〜18:00)

【オフィシャルファンクラブ「ClariS Room」最速先行受付(抽選)】
■受付期間:2024/6/2(日) 22:00 ~ 6/23(日) 23:59

▼オフィシャルファンクラブ「ClariS Room」ご入会はこちら
https://ofc.claris-room.com

「ClariS AUTUMN TOUR 2024」情報
https://claris-room.com/ClariS-Autumn-Tour-2024.html

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