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2024/05/15 17:00

 

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.4「兵庫・地方バンドの希望の星、HATAKE」

 

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「兵庫・地方バンドの希望の星、HATAKE」
神戸で開催される日本最大級の音楽チャリティーイベント〈COMING KOBE24〉が今週末に迫ってきました。先週タイムテーブルも発表され、待ちきれない人も数多くいると思います。

私も参加するので、その感想はまた来週のコラムに記そうかと思っていますが、豪華な出演者を見ているとふと気になることがあります。「兵庫県のバンド、神戸のバンドばかりだなぁ」と。神戸がホームのバンドが多いのは当然ですし、西宮をホームとするキュウソネコカミみたいなバンドもいますが、明石発や姫路発みたいなバンドが増えたら、兵庫県全体がさらに盛り上がるのではないか考えています。そこで1組、神戸発ではない兵庫県のバンドを紹介します。淡路島のロックバンド・HATAKEです。

HATAKEは2002年生まれ、高校1年生の時に文化祭をきっかけに結成した淡路島育ちの同級生バンド。注目されたきっかけはYouTubeに投稿されたメンバー宅でのアコースティック風のバンドカバー動画でした。高校卒業後、全国へと活動範囲を広げています。その淡路島の自宅で育て上げられたバンドアンサンブルは是非ライヴハウスでも体感してみてください。自然豊かな環境で伸び伸びと音楽を鳴らしてきた時間が音に詰まっています。力強い真っすぐなツインボーカルには、その大自然感がプラスされており、恐らく音源で聴く以上にオリジナリティを感じるのではないかと思います。ライヴを見て、今にでも外に出てキャッチボールをしたくなったバンドは彼らだけですね。

3月27日にリリースされた新曲「巣立つ」にもHATAKEのキャラクターが出ています。同日解禁されたMUSIC VIDEOではメンバーがおばあちゃんと野菜に扮するコミカルな内容。その後4月8日に同曲のライヴ動画が公開されましたが、こちらはモノクロな映像をメインに熱のあるパフォーマンスをまとめていて経験を重ねた若いバンドマンのカッコよさが現れる動画。本当に同じ歌詞を歌っているか怪しいくらいイメージの格差があります。この曲自体ももちろん良くて、曲名にあるように新たな旅立ちを隼に重ねて歌っていますが、この大空へ向かう解放感は先ほど書いたように淡路島という場所をホームにしなければ、これほどに爽快には生まれなかったと思わせます。

HATAKEは昨年〈COMING KOBE〉に出演しており、今年も関連イベントに出演していました。4月にはメンバー脱退も発表されましたが、活動ペースは緩めることなく先週には7月15日に大阪福島2nd LINEで主催企画をライヴハウスと合同で行うことが発表されました。これからさらに大きくなる淡路島boysの活躍に期待しています。そしてこのHATAKEの活躍を見て、明石や姫路、豊岡や伊丹といった場所をホームにするロックバンドが生まれて、カミコベに勢揃いする未来を見てみたいものです。そして兵庫県内の様々な地域をホームに持つバンドの音楽を通して、阪神淡路大震災は神戸だけの問題ではないことが、今の若い世代に伝わるきっかけになることを願います。

インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

[ニュース] HATAKE

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