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2023/08/09 14:20

 

【オフィシャルレポ】櫻坂46 三期生らが集結、ファッションショーとライヴが融合した新時代アイドルイベントが示した新たな可能性

 

新時代ガールズイベント『IDOL RUNWAY COLLECTION Supported by TGC』が2023年8月7日(月)に国立代々木競技場 第二体育館にて開催。元HKT48・IZ*ONEの矢吹奈子、お笑い芸人のニューヨークがMCを務め、櫻坂46三期生、AKB48、=LOVEら人気アイドルグループのメンバーが登場した。

ファッション性の高さが注目され、異性だけでなく同性からの支持を強く持つグループが増えている現在のガールズアイドル文化。『IDOL RUNWAY COLLECTION』は、同性である女性が来場しやすく、楽しむことができる新たなイベントとして東京ガールズコレクション(TGC)協力のもと開催が決まった。

ライブパフォーマンスだけでなく、ファッションショーをメインコンテンツとしており、客席も1Fのアリーナ席を女性限定にして実施。会場内では指原莉乃がプロデュースするコスメブランド『Ririmew』の新作アイテムを揃えたブースもあり、多くの女性客で賑わっていた。

オープンニングアクトとして登場したのはFRUITS ZIPPERの妹分として人気急上昇中のアイドルグループ・CANDY TUNE。堂々としたパフォーマンスでイベントの幕開けに花を添えた。

スクリーンに大きくイベントタイトルロゴが映し出されると、いよいよファッションショーがスタート。最初のランウェイを飾ったのは当イベントのMCを務める矢吹奈子。ピンクのドレス姿で現れると、客席からは大きな歓声が上がった。続けて、櫻井優衣(FRUITS ZIPPER)、秋本帆華(TEAM SHACHI)、松本ももな(高嶺のなでしこ)など人気アイドルが登場。最後には元Juice=Juiceの稲場愛香がペールトーンのドレスを身に纏い、『IDOL RUNWAY COLLECTION』の開幕を彩った。

ライブパート前半戦では、戦慄かなの、頓知気さきなによる姉妹ユニット・femme fataleと佐久間宣行総合プロデュースの9人組アイドルグループ・ラフ×ラフが登場。femme fataleはTikTokで話題を呼んだ『だいしきゅーだいしゅき』を披露すると、2人のキュートなダンスに合わせて、アリーナ席でも一緒に踊るファンが続出。ラフ×ラフのステージではパフォーマンス中にメンバーが大喜利を無茶振りされるという佐久間Pらしい楽曲『考える時間をください(MID ver)』を披露し、「こんなファッションショーは嫌だ」「真夏に背筋が凍る一言は?」というテーマに対してメンバーが大喜利を即興で回答し、客席から笑いを誘った。

また、今回のイベントではファッション雑誌とのコラボレーションショーも実施。原宿ファッションを発信し続ける『Zipper』とのステージでは、鎮西寿々歌(FRUITS ZIPPER)をはじめ、石栗奏美(OCHA NORMA)、仲川 瑠夏(FRUITS ZIPPER)、青葉ひなり(FES☆TIVE)などがストリートとロックテイストが融合した原宿ファッションを披露した。また、独自の世界観で女の子を魅了するファッション雑誌「LARME」とのコラボステージでは、雑誌の雰囲気が詰め込まれた映像とともにショーが開幕。ライブパフォーマンスを終えたばかりの戦慄かなの(femme fatale)がウェディングドレスのような姿で現れると、頓知気さきなもキラキラと光り輝くドレス姿でランウェイし、アイドルだけじゃないモデルとしての一面を見せる。さらに、ラストには人気YouTuber・かすが登場。まるで夢のなかにいるような、幻想的でガーリーなステージを魅せた。

ファッション雑誌だけでなく、人気動画アプリ「TikTok」ともコラボ。TikTokのフォロワーが230万人を超える金子みゆ(LinQ)のランウェイからステージが始まると、松本かれん(FRUITS ZIPPER)、藍井すず(Appare!)、あいす(iLiFE!)といったTikTokで楽曲がバズったアイドルグループのメンバーが登場。リアルクローズなコーデを着こなし、客席を黄色い声援で染め上げた。

そして、前半戦のラストを飾るのは指原莉乃プロデュースのコスメブランド『Ririmew』とのコラボステージ。『Ririmew』のリップを擬人化したコーディネートに身を包んだ大谷映美里(=LOVE)、鈴木瞳美(≠ME)ら人気アイドルが現れ、ランウェイ中に受け取ると『Ririmew』のアイテムがもらえるカラーボール投げも実施された。ランウェイ後にはニューヨークとともに、白のドレス衣装に着替えた矢吹が登場。大谷と鈴木も合流し『Ririmew』の“推しリップ”を紹介した。また、ニューヨークは過去に大谷、鈴木と番組で共演していたこともあり、大人っぽく成長した2人の姿を絶賛する場面もあった。

中盤戦はハロー!プロジェクトの末っ子グループ・OCHA NORMAのライブステージからスタート。作詞・作曲を広瀬香美が担当した話題の楽曲『ちょっと情緒不安定?・・・夏』をはじめ、『デート前夜狂想曲』『素肌は熱帯夜』といった女子の気持ちを歌った楽曲をパフォーマンスし、会場を盛り上げた。

続いてライブをするのは、スターダストプロモーション所属の東北出身レッスン生グループ・いぎなり東北産。自身の似顔絵がプリントされたインパクトのある衣装で現れた彼女たちだが、『メタハンマー』『服を着て、恋したい』『うぢらとおめだづ』、MVが再生回数を100万回突破した人気曲『わざとあざとエキスパート』など、衣装に負けないくらいパワフルなパフォーマンスを披露した。

ライブ後には注目アイドルたちによるファッションショーが始まる。このショーではロックバンドさながらのステージが人気のラウドロックアイドル「PassCode」から南菜生と高嶋楓が登場。普段のステージでは見ることのできないランウェイ姿に大きな歓声が上がる。他にも篠原葵(まねきケチャ)、緒方佑奈(DIALOGUE+)といったネクストブレイク候補のアイドルたちが堂々としたランウェイを見せた。

終盤戦では、HoneyWorksがサウンドプロデュースを手がける高嶺のなでしこ、多くの同性から支持を集めるFRUITS ZIPPERがライブステージを繰り広げる。高嶺のなでしこはHoneyWorksの代表曲『可愛くてごめん』をパフォーマンスし、会場の熱気を一気に上げ、『#超絶かわいい』『初恋のひと。』を続けて披露。客席をグループカラーであるピンクのサイリウムで染め上げ、あっという間に『ファンサービス』『決戦スピリット』を含む全5曲を歌い上げた。

FRUITS ZIPPERも『ハピチョコ』『超めでたいソング 〜こんなに幸せでいいのかな?〜』といったTikTokで人気を集める楽曲で会場を一気に盛り上げる。ラストにはブレイクのきっかけとなった代表曲『わたしの一番かわいいところ』をパフォーマンスし、可愛いを超える“NEW KAWAII”を見せつけた。

ファッションショーのラストを飾るは「TGC Spcial Runway Stage」。大谷映美里(=LOVE)、鈴木瞳美(≠ME)に加え、千葉恵里(AKB48)、田中美久(HKT48)、倉野尾成美(AKB48)、小田えりな(AKB48)、谷口めぐ(AKB48)ら48グループのメンバーが登場。カッコよくも美しい洗練されたコーディネートに、観客だけでなく、ショー後に現れたMC3人をも魅了していた。トークパートではランウェイを歩いたアイドル全員が再登場し、自身のコーディネートやヘアメイクについて解説。今回のイベントで初ランウェイを経験した鈴木は「人生初めてのランウェイだったのでとても緊張してたけど、楽しかったです!」と喜びの声を述べていた。

時間もあっという間経ち、いよいよ次が最後のステージ。MCのニューヨーク・嶋佐和也が「みんな最後まで盛り上がれますか?」と呼びかけると、今までにない大きな声援で観客も返答する。そして、満を持してステージに上がったのは櫻坂46 三期生。『夏の近道』をパフォーマンスし始めると、天井からは銀テープが降り注ぎ、1曲目から会場のボルテージはMAXに。メンバーが花道へと移動し、観客の間近に行くとアリーナ席の熱気がさらに上がった。

2曲目は山下瞳月がセンターを務める三期生の最新楽曲『静寂の暴力』。キレと迫力のあるダンスに思わず息を呑む観客が続出し、一瞬にして会場全体の空気を支配した。最後には櫻坂46の2ndシングル『BAN』を三期生のみで披露。会場にいない先輩メンバーたちに負け劣らない圧巻のステージで、会場の熱気は最高潮に。今回、三期生にとっては初のイベント出演であったが、その存在感をこの3曲だけではっきりと示した。

熱が冷めないまま、MCの3人がステージへと上がり、イベントはついにエンディングを迎える。新時代ガールズイベントとして開催された今回のイベントについてニューヨーク・屋敷裕政は「アイドルの普段見れない姿を見れて楽しかった」とコメント。嶋佐も「確信しました。これ絶対に第二回あるなと。みんなもあると思うよな?」と客席へ投げかけると、大きな声援で来場者も呼応。さらに、矢吹も「アイドルの方ってすごい力をくれるなって感じました。すごい幸せな時間でした。みんな可愛くて、とっても癒されました」と、熱い1日を振り返った。

大喝采のなか、終了した『IDOL RUNWAY COLLECTION Supported by TGC』。ファッションショーをメインにしたアイドルイベントとしては新たな試みであったが、男性ファンだけでなく、アリーナ席にいた多くの女性ファンが大きな声で“推し”のアイドルへ歓声を送っていた。これからもどんどんと進化していくガールズアイドル文化のなかで、このイベントが大きな爪痕を残したことは間違いない。最後のMCで言われた通り、今後もイベントが続いていくことを期待したい。

PHOTO:林晋介、ヨシモリユウナ、東美樹

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[ニュース] CANDY TUNE, FRUITS ZIPPER, OCHA NORMA, femme fatale, いぎなり東北産, ラフ×ラフ, 櫻坂46, 高嶺のなでしこ

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