FLAU
Conceive the Sea
marucoporoporo
2018年のデビュー以来、数年間の沈黙を経て、marucoporoporoのファーストアルバム『Conceive the Sea』がリリースされる。作詞作曲、録音からミキシングまで自身で手掛けるmarucoporoporoは、2022年、画家/映像作家タキナオの展示のための音楽を制作。このコラボレーションをきっかけとして自身のアルバムを完成させた。太古から続く生命の循環を基調のイメージとして、生命の源となる海水と胎児を育む羊水をめぐってアイデアを膨らませ、自身の存在を内省的に見つめた作品となっている。繊細にトリートメントされエレクトロニックな装飾をまとったやわらかくほのくらい音像は、ろうそくの炎を瞼のうらに感じるようにあたたかく、水の中をたゆたうようにゆらめく。
Los efímeros
Ulises Conti
アルゼンチン・ポスト音響派 孤高の天才コンポーザー ULISES CONTIによるネオ・クラシカルへの回答 モダン・クラシカル、エレクトロニカ、アンビエント、ポストロックなどジャンルレスに活躍し、その イマジネイティブな孤高のサウンドスケープで注目を浴びるアルゼンチン・ポスト音響派の貴公子Ulises Conti。ベスト盤『ATLAS』、27のサウンド・アルファベットを模した野心作『Los Griegos creían que las estrellas eran pequeños agujeros por donde los dioses escuchaban a los hombres』などで日本にも紹介され、フィールド・レコーディングやIDM作品を経由して届けられたニューアルバムは衝撃のオーケストラ作品。 10の小さな楽章で構成されたこの作品は、ブエノスアイレス・ウシナデルアルテの講堂で、ヴァイオリ ン、ヴィオラ、チェロ、ダブルベース、フレンチホルン、トロンボーン、トランペット、ファゴット、ハープ、ティンパニ、合計15人の演奏家たちによって録音。IDM、アンビエント、フィールドレコー ディングからソロピアノまで、あらゆる彼の音楽性の変遷とその長い道のりに対する回答とウリセス自 身が話すように、作曲家の最も古典的な側面を象徴するようなロマンティシズムに溢れています。深い 静寂とスケールの大きなロングトーン、映像喚起力の高いウリセスならではのエレガントで鮮烈な器楽 彫刻作品です。 長年にわたり、ウリセスは、議事堂でのパフォーマンス、レクチャー、サウンド・ウォーク、コンサー トなど様々なソロ・プロジェクトを開発し、育ててきました。そしてまた、ダンス、映画、演劇のため の50以上のサウンドトラックとのコラボレーションでも活動しています。それでもなお、『Los Efímeros』は彼のネオ・クラシカルへの声明であり、フレンチホルンやファゴットなどおよそ昨今のムーブメントでは忘れ去られた楽器へのウリセスの愛を表現しています。
KWAIDAN
Teams + Noah + Repeat Pattern
K W A I D A N は、USの若手プロデューサーteamsと日本在住の写真家/ビートメイカーRepeat Pattern、北海道出身の女性アーティストNoahのコラボレーションによるコンセプト・アルバム。「牡丹灯籠」「夢応の鯉魚」など古来から伝わる怪談を幽霊の物語としてではなく、サウンドトラックを持った普遍の物語/神話として、身体のない人間と精神の対話をロマンチックに描いています。美しくレイヤーされ、曲によって様々な表情を見せるNoahのヴォーカル、冷たさの中にも艶と深みを感じるteamsのプロダクションとRepeat Patternによるきめ細やかなサウンドデザイン。ミックス・マスタリングをMOTORO FAAMのRyuta Mizkamiが担当し、此岸と彼岸を移ろう美しい幻のようなサウンドが完成しました。
Pumpkin EP
Nemui PJ (Kidkanevil & Noah)
BonoboやTOKiMONSTAらも絶賛し、Massive Attackのプロダクションにも参加するイギリスのDJ/プロデューサーkidkanevilと北海道出身の女性アーティストNoahによる新しいデュオ、nemui pj。ヒップホップ、ベースミュージックにSEGA、トトロやポッキーなど愛する日本のカルチャーを融合させたkidkanevilによるキッチュでチャイルディッシュなトラックに、神秘的なNoahの歌声とピアノの旋律が絡み合う、絵本の中にいるような純度の高いトイ・ポップ。このファーストEPで、日英の注目デュオは現実なのか夢なのかさえ分からないぼんやりとした心地よいうたた寝を、繊細で感情的なパステルカラーの時間旅行へと仕立て上げる。
Circles
V.A.
HAU (Henning Schmiedt + aus)、Fabio Caramuru、Otto A.Totland、トウヤマタケオら参加。東京のレコードレーベルFLAUの10周年を記念して製作された全曲ワルツのコンピレーション!
EcoMúsica | Aves
Fábio Caramuru
ブラジル・サンパウロのピアニストFábio Caramuruによるニューエイジ・ピアノ・アンビエントの金字塔「EcoMúsica」続編は日本の野鳥との一大セッション! 2016年にリリースされ、ロングセラーとなっている楽園ピアノ・アンビエント「EcoMusica」に続く同名プロジェクト第2弾は日本の鳥との一大セッション。アルバムは2017年春に開催された初来日ツアー、東京から福岡、東から西へ1000kmの旅路と8つの都市を訪れる中で日本で見た全く新しい景色と多くの出会いにインスパイアされ、帰国後3ヶ月でレコーディングされました。バードリサーチから提供された日本の鳥の鳴き声と即興セッション後に20の鳥の声を選定し、2度のレコーディングセッションと鳥の声の入念なサウンドデザインを経て完成。クラシックのピアニストとしてキャリアをスタートし、アントニオ・カルロス・ジョビンやカマルゴ・グアルニエ、リエイトル・ヴィラ=ロボスらブラジル音楽の弾き手としても知られるFabio Caramuruの豊富なキャリアに裏打ちされた様々なスタイルが、カッコウやウグイスといった誰もが馴染みのある鳥の声のユニークさを際立たせ、斬新な解釈が野鳥とピアノ二つの音の驚きのマリアージュを実現しています。
Schöneweide
Henning Schmiedt
Henningが長年にわたって使用するスタジオのあるベルリン南東の地区Schoneweide。歴史的には都市への扉として機能した、草原の生い茂るのどかな地域であるこの土地の名を冠したアルバムで、Henningのピアノはさらなる進化を見せる。コンクリートの道路を超えて、スタジオに続く自然の小道を歩くように、繊細なピアノの響きと電子サプリメント双方の魅力を存分に発揮した本作。これまでになくゆったりと始まるピアノは、次第に情熱を帯び、メロウで流麗な旋律を奏でます。
Kabuki Femme Fatale
Kumisolo
パリ在住の日本人女性アーティスト、Kumisoloのアルバム『歌舞伎ファム・ファタル』は、音の魔術師・Musette 率いるスウェーデンのエキゾチカバンドJoe Davolazの全曲アレンジによってストックホルムにて録音された。クミソロの書いた甘くポップな日本的メロディーは、フレンチ・ポップ、ムード・ミュージック、ハワイアンなどの要素を巧みに練りこんだJoe Davolazによる暖かみのあるバンド・サウンドと錬金術のように作用し、アヴァンギャルドでポップ極まりないアルバムに仕上がっている。タイムカプセルから救助されたサイケポップのコンセプト作品のように、ユニークで催眠的な音が満載の万華鏡サウンド。
bei
Christoph Berg, Henning Schmiedt
クラシックの新しい地平を切り開くピアニストHenning Schmiedtが同じベルリンのヴァイオリニストChristoph Bergを招いて作った初のデュオ作!
Cocoon
Emma Gatrill
ポストJoanna Newsomなイギリスのハープ・シンガーEmma Gatrillによる叙情溢れる新世代オーケストラル・ポップ! 英ブライトン出身のハープ奏者、マルチインストゥルメンタリストEmma Gatrillのニューアルバム。ほぼハープの弾き語りのみで製作されたファーストアルバムからBroken Social Scene、Laura Marlingらのツアーの経験を得て製作された本作では、アナログ・シンセやドラムマシーン、ギター、エレクトロニクスなど生楽器問わず新たなサウンドをふんだんに取り入れ、大きくスケールアップ。Joanna Newsomはもちろん、盟友Rachael DaddやRozi Planeらとも比較される柔らかなボーカルとクラシックなソングライティングに、多数のゲストアーティストの参加やマルチ奏者の面目躍如といった様々な楽器演奏と音楽的実験が繰り広げています。より磨きのかかった楽曲は叙情に溢れ、バイオリンとギター、クラリネットがドラマチックに絡み合う[7]、ギリシア神話を激しい弦と雷のドラムを背景に探検する[8]、室内ポップオーケストレーションによって気候変動を描いた[2]など、損失と孤立、希望、そして共感といった普遍的な懸念が描かれます。ミックスにはLaura Marling、Thurston Moore、Florence and the Machineなどの作品を手がけたDan Cox。「Cocoon」にはJuana Molinaの愉快な実験、Julia Holterの知的なポップ、「Vespatine」期のBjorkのようなテクスチャ豊かなアレンジメントがあります。
Fragments
MOTORO FAAM
2006年にベルギーのU-COVERから限定リリースされ、その圧倒的な完成度が話題となった日本人三人組によるポスト・クラシカル/エレクトロニカのシネマティックな傑作が10年ぶりに再発。凛とした美しさを放つピアノ、荘厳なヴァイオリンのフレーズと共に、日常の途方もない数の断片を、遊び心と豊富な実験性でもってカットアップ、アルバム全編にエレガントにちりばめた刺激的なサウンド・コラージュは今もって鮮烈な印象を残します。クラシックとエレクトロニック・ミュージックの融合という大いなる主題の中で一つの到達点を示したといってもいい大傑作。アルバム・アートワークにはファウンドフォトで知られる気鋭のアーティスト石橋英之の作品を使用。STEVE REICH、SIGUR ROSから高木正勝、WORLD'S END GIRLFRIENDファンまで幅広くおすすめです! 2006年にベルギーのU-COVERから限定リリースされ、その圧倒的な完成度が話題となった日本人三人組によるポスト・クラシカル/エレクトロニカのシネマティックな傑作が10年ぶりに再発。凛とした美しさを放つピアノ、荘厳なヴァイオリンのフレーズと共に、日常の途方もない数の断片を、遊び心と豊富な実験性でもってカットアップ、アルバム全編にエレガントにちりばめた刺激的なサウンド・コラージュは今もって鮮烈な印象を残します。クラシックとエレクトロニック・ミュージックの融合という大いなる主題の中で一つの到達点を示したといってもいい大傑作。アルバム・アートワークにはファウンドフォトで知られる気鋭のアーティスト石橋英之の作品を使用。STEVE REICH、SIGUR ROSから高木正勝、WORLD'S END GIRLFRIENDファンまで幅広くおすすめです!
BRRWD Love Vol.1
V.A.
J-DillaトリビュートやSoulectionなどからのリリースで大ブレイクを果たし、現行ビートシーンを牽引するオーストラリアの人気プロデューサーTa-kuと日本在住のビートメイカーREPEAT PATTERNによるコレクティブBRRWD (borrowed)による初のコンピレーション・アルバム。Ta-Ku、Repart Patternそれぞれのソロや両者のコラボ・トラックに加え、美麗アンビエント・ビートで各所から引っ張りだこのsubmerseがPitchforkも称賛するタイ在住の日本人アーティストlee (asano+ryuhei)、そしてアメリカのインディーR&Bデュオabhi//dijonとの初コラボレーション曲を披露。さらにBOILER ROOMでもプレイしたLAの気鋭ビートメイカーPink Siifu、ILLSUGIとのスプリットやアルバム『Moments』で披露されたミニマルなカットアップ・ビートが高い評価を獲得している東京のYagi、Dirty Tapesやbootleg tapesなどのUS地下レーベルよりリリースを重ねるdil withers、妖艶さと大胆なサンプル使いで5lackにもトラックを提供するfitz ambro$eと、J-Dilla以降のサンプリング/カットアップへ果敢に挑戦する注目のアーティストが多数参加。 さらにCDボーナストラックにはフランスのtropico、オランダの女流トラックメイカーEevee、repeat patternととラッパーbroke/によるユニットbadminton clubの新曲を追加した計11曲。
Farewell
Cicada
台湾を代表する5人組の室内楽アンサンブルCicadaが昨年リリースした『Ocean』に続くコンセプトアルバム。/『Farewell』は人と人との関係性、そのサイクルをテーマとし、別離、不確かな未来との対峙、私たちの中にある十代の少女の心を明らかにします。長らく廃盤となっている大ヒット作「Pieces」他「Let’s Go」「The Sea/Under the Water」の3作から選りすぐりの12曲に加え、名曲と誉れ高いシングル「Lake’s End」、「Meteoric Night」を収録。過去楽曲も新たなメンバーとと共にリアレンジ・再録音を施し、新たな作品へと生まれ変わった珠玉のメロディーの数々。日々の生活の中にある小さなきらめきと儚さ、親密さや幸せの中に隠された夢の記憶、光と影の美しいコントラストを豊潤なアンサンブルと多彩なアレンジで情感豊かに描き出します。
Syncope
Port St. Willow
2012年にセルフ・リリースされたデビュー作「Holiday」がじわじわと注目を集め、Brian Enoにも絶賛されたNYブルックリンのマルチ・インストゥルメンタリストNicholas PrincipeによるプロジェクトPort St. Willowがflauよりセカンドアルバムをリリース。「アイデアが生まれた瞬間」をテーマに、インプロヴィゼーションに重きを置いた作曲とレコーディングによってサウンド・エンジニアのVictor Nashと共に練り上げられた楽曲は、ポスト・プロダクションを排することで、楽曲が今まさに生まれた時のエネルギーに満ち溢れています。RhyeやJeff Buckleyとも比較されるPrincipeの美しいファルセットに導かれながら聴き入る一曲一曲は、まるで光と波の背景に浮かび上がる映像を見ているような感覚。Tim HeckerやSusumu Yokotaからの影響を公言するそのサウンドは幻想的で豊かなアイデアに満ちあふれ、スロウコアの寂寞感から高揚する光の煌めきさえも感じることができるでしょう。アルバムにはThe AntlersのPeter Silberman、Will Epstein (Nicholas Jaar、High Water)やRVNG Intl.からリリースするBing & Ruthの中心メンバーDavid Mooreがゲスト参加し、緻密に練り上げた密室感のある耽美的な音のパレットに更なる深化を付け加えています。変化が起きた直後の愛と、その後生まれ変わるための変化を表現し、前作から大きな飛躍を遂げたニューアルバム。 CDには現在廃盤となっている貴重なデビューEP「EVEN//WASTELAND」を追加収録。アートワークを世界的なムスリム・デザイナーとして知られるHana Tajimaが担当しています。
Walzer
Henning Schmiedt
『Schnee(=雪)』『Spazieren(=散歩)』『Wolken(=雲)』と傑作ソロピアノ作品をリリースしてきたピアニストHenning Schmiedtがワルツにインスピレーションを受けてレコーディングしたというニューアルバム。ワルツのリズムを軸にして、ステップを踏むように、流れるように瑞々しいメロディーの数々が舞い踊る。あるカップルのために書かれたというウェディングソング「hochzeitslied」、前回の来日公演でも披露された「fernblau」など、過去3作で外へと向かっていたHenningが、ピアノの部屋に戻ってシンプルな旋律の強さに向かい合って作ったという、切なくノスタルジックなアルバムに仕上がっています。
The World Left Behind
Rayons
Predawn の自主レーベルよりリリースされたミニアルバムが話題を呼んだ現代音楽 家・中井雅子のソロプロジェクトRayons が記念すべきファーストアルバムをリリー スします。フルート、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど様々な楽 器をエレガントにまとめ上げ、70 年代のフランス映画のサウンドトラックを現行の ポスト・クラシカル・マナーで発展させたかのような、鋭い美しさを讃える全10 曲。盟友Predawn が4曲で参加し、すでに彼女のライブでも披露されている「Waxing Moon」や「It Was You」ではドラマティックなピアノ四重奏でPredawn のボーカ ルの新たな魅力を引き出しています。感情をダイレクトに揺さぶる情熱的なピアノソ ロ、気品に満ちたストリングスの調べ。閉じられた世界をテーマに、そこに生きる少 女のピュアネスを女性らしい繊細さと凛とした力強さで表現したファーストアルバ ムです。
Umarete Wa Mita Keredo
0
フランス現代音楽シーンの俊英アンサンブルが録音した小津安二郎による同名の無声映画のサウンドトラック、緻密に練り上げられたポスト・ミニマル・ミュージック!前作『Soñando』が瞬く間にソールドアウト、一昨年の来日ツアーも大盛況のうちに幕を閉じたフランス現代音楽の俊英アンサンブル0が、小津安二郎のサイレントフィルム「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」の伴奏付き上映会の委託を受け、そのパフォーマンスのために製作されたサウンドトラックから14の楽曲をセレクトしたニューアルバム。本作のレコーディングには0のコアメンバーであるSylvain Chauveau、Stéphane Garin、Joël Merahと共にフルート奏者Jùlia Gàllegoが参加。尺八や琴、三味線などの日本の伝統的音楽や、Morton Feldman、Town & Countryといったアメリカの現代音楽から受けたインスピレーションを、0の音響的な美意識と感性でもって咀嚼し、前作『Soñando』を発展させたかのようなサウンドに。来日ツアーでも圧巻のパフォーマンスが話題となったStéphane Garinによる緻密且つ繊細なグロッケンシュピールと様々なパーカッションの音と、JoëlとSylvainによる柔らかな音色を奏でるアコースティックギターの掛け合い、フルートの参加によって奥行きの増したアンサンブルは一音一音が丁寧に練り上げられ、子ども達の生き生きとした姿を描いた映画の空気感も相俟って、牧歌的で風通しの良い作品に仕上がっています。
Night Lines
Cuushe
前作『Butterfly Case』が「PRETTIEST ALBUM OF THE YEAR」(The FADER)との評価を筆頭に、世界中の音楽メディア/ブロガーから注目を集めた京都出身のアーティストCuusheが久々の新作となるEPをリリースします。「シューゲイズならぬサンゲイズ」とも評された光のあたる前作から一転、ネオンライトきらめく都市に潜むメランコリーを描き出したドリームポップの新機軸的作品。アーバンな空気をまとったシンセポップ「Tie」、ミニマルなギターとピアノのカッティングがドラマチックに展開していくダンスチューン「Shadow」など、夢見心地のエレクトロ・メランコリアが広がる全4曲を収録。Yumi Zouma、Kisses、Chad Valleyのリリースでも知られるアメリカのCASCINEからの熱烈なラブコールにより、flauとの共同リリースが実現しました。CDには個性溢れる豪華アーティスト3組による強力なリミックスも追加収録。Teebsの新譜にも参加したイタリアの盟友Populousはボトムの効いたビートで大胆なクラブエディットを施し、The Postal Serviceでも活躍したアメリカのエレクトロニック・アーティストDntelはアシッドなベースが飛び跳ねるスペース・エレクトロに、Italians Do It Better、Stones Throwなど名だたるレーベルからリリースするLAのシンセポップ・ガール Nite Jewelは面目躍如なベッドルーム・ディスコ・ファンクへと変貌させるなど、それぞれにバラエティーに富んだ珠玉のリミックスを提供しています。EPのアートワークは前作に引き続き、『Airy Me』のミュージック・ビデオで文化庁メディア芸術祭新人賞を獲得するなど、各所で話題をさらった久野遥子が書き下ろしのイラストで華を添えています。
Faintly Lit
Rima Kato
90年代後半に活動した高校生ネオアコユニット、ストロオズのメンバーとして活躍した加藤りまが、ソロとして2012年に発表したミニアルバム「harmless」以来となる初のフルアルバム「faintly lit」をリリースします。素朴な弾き語りから小さな冒険を始め、フルートやアルトリコーダー、エレキギターなどを楽曲によって取り入れた本作。丁寧なアレンジはまっすぐに歌われるシンプルな英語詩を引き立たせ、日常にある繊細な機微、情景がアルバム・タイトルに表れるようなひっそりとした光の中で浮かび上がります。触れれば壊れてしまうような無垢な歌声からこぼれ落ちる小さなことばの数々。女性シンガーソングライターの先駆者達の影響や、ローファイポップ、フリーフォークの同時代アーティストと緩やかな交錯を見せながらも、確固たる意志と強いアイデンティティーに満ちあふれた全8曲。普遍的なソングライティングの美しさが胸を打つ、ひそやかな音楽。
Scar
Neon Cloud
lauの2014年最初のリリースとなるNEON CLOUD。デビューEPがBoomkatのAlbum Of The Week、14Tracksに選出され、デンマークの国民的アーティストBlue Foundationのリミキサーに抜擢されるなど、大きな注目を浴びた東京のプロデューサーによる2nd EP。Irrelevantによるブート・リミックスを含めた全4曲です。
When You Arrive There Remixes
IKEBANA
aki(INCENCE)とen(ex-CITRUS)によるミニマル・シューゲイジング女性ギター・デュオ“IKEBANA”。SoundCloudにて順次公開となっていた同作収録曲のリミックス・トラックをコンパイルした作品集『When You Arrive There Remixes』が登場! リミキサー陣には、aus、BUFFALO DAUGHTER、Danny Norbury、el fog、YO LA TENGOのJames McNew、Matthewdavid(Brainfeeder)、Sigh Societyといった個性的かつ豪華な面々を起用。
Light In August
Danny Norbury
2009年にリリースされた本編に加え、Static Caravanから2007年にリリースされ、廃盤となっていたファースト・ミニアルバム『Dusk』など、合計8曲を追加収録。
Collected Visits
Sparrows
Institubes、Sound Pellegrinoなどフランスの人気レーベルから作品をリリースするCRYSTALのメンバー、三宅亮太によるソロ・プロジェクトSparrows。ファーストアルバムとなる「Collected Visits」は、三宅が過去5年間に制作したインストゥルメンタル・ミュージックを収録。それぞれの楽曲は強く主張することなく、様々な旅先で集めてきたものをしまい込んだ箱の中身ように、漠然としながらも統一された印象と、それを眺めて思い出に浸るような心地よさを持っています。メルヘンで遊び心のある電子音、ちょっぴりひねくれた感性から繰り出される愛すべきトイ・メロディ、どこか人を食った、だってスズメなんだもん、な小鳥のサウンドトラック。
Atlas
Ulises Conti
1975年生まれのアルゼンチン・ブエノスアイレス出身の作曲家/マルチ・インストゥルメンタリスト/サウンド・アーティスト、Ulises Cont。2003年にリリースしたアルゼンチン音響派の重鎮として知られるAlejandro Franov等が参加したアルバム『Iluminaciones』でデビューを果たし、これまでに数多くの映画や舞台音楽を手がけながら、女優としても活躍するアルゼンチンの女性コンポーザー/マルチ・インストゥルメンタリストのLola Ariasとのコラボ作品を含めた7枚のアルバムを自身の主宰するMetamusicaからリリースしている。今回リリースされる『Atlas』は、そんな彼の過去10年に及ぶソロキャリアからセレクトされた楽曲が収録されており、プレスによれば洗練された優雅さと深い叙情性を持ったピアノ・ソロ、ヴィオラやバイオリンとのメランコリックな掛け合いが美しいクラシカル作品、まるで深海の中にいるようなアンビエント、アメリカーナのニュアンスを見事に取り込んだ牧歌的フォークトロニカまで、バラエティ豊かな全編を通し、耽美かつ映像的なUlises独自の美的感覚が貫かれた集大成的作品となっている。
Butterfly Case
Cuushe
昨年リリースしたEPがガーディアン、Dazed and Confusedなど海外の主要メディアでいち早く紹介され、瞬く間に完売。海外レーベル/ブログから大注目を集める中、4年ぶりとなるニューアルバムがついに完成しました。先行公開され話題を呼んだバレアリック・ギター・ハウス「I Love You」、リリースを熱望されていたダウンテンポ「Hanabi」など、ゆらめくピアノとギターのストローク、アナログ・シンセサイザー、繊細なコーラスが幾重にも折り重なり、空間に歪む独特の漂う音像は、より強度を増して、私たちを夢の世界へと誘います。
IKEBANA
IKEBANA
maki(INCENCE)とen(ex-CITRUS)の日本人女性2人組によるギターユニットIKEBANA、初の全国流通盤となるニューアルバム。シューゲイザー/アンビエントを通過し、徹底的にミニマルに削ぎ落されたゆらめきの音像、ざらついたギターノイズの感触と深いリヴァーブの中から浮かんでは消える声。makiがカセットMTRに録音した音源をきっかけに生まれたそのサウンドは、夢と現実の間を漂いながらも、圧倒的な存在感をもって日常の隙間に入り込んでいきます。欧米のサイケデリック/ドローンの流れとは一線を画す、限りなく白く儚い音楽の形がここに。 "こんなに緊張感のある美しいアルバムは聴いたことがない。隠された夢のような音楽だ。" - James McNew (Yo La Tengo)
Spazieren
Henning Schmiedt
Henning Schmiedt、2年ぶりとなる新作は、夢と記憶に寄り添う、暖かなピアノ・アルバム。ソロピアノ3作品目となる本作は昨年冬にベルリンのスタジオで録音、『Spazieren』(ドイツ語で散歩の意)というタイトルからも想像されるような、柔らかな春の日差しを思い起こさせる爽やかなピアノの旋律、小気味良いテンポ感溢れる瑞々しい楽曲が揃いました。