
Warp Records


Amber
Autechre
デビュー作『Incunabula』で開拓した濃密な数学的音楽に、さらにひねりを加えたのがオウテカの2作目『Amber』。エレクトロ魂は健在で、抑え目のビートが複雑なリズムを刻み、妙にファンキーだ。しかも知的でありながら、エモーショナルな音楽に仕上がっている。この実にエモーショナルな「機械音楽」は後の『Tri Repetae++』『LP5』で大きく進化し、オウテカはエレクトロ・ミュージックに欠かせないアーティストになったのである。


Uncut Gems - Original Motion Picture Soundtrack
Daniel Lopatin
2020年。新しい時代へ導くような音が届いた。本作はハリウッド俳優アダム・サンドラーが主演を務め、NBAの元スター選手であるケビン・ガーネットや、ザ・ウィークエンドが本人役で出演するクライムサスペンス映画『Uncut Gems (原題)』のサウンド・トラックアルバム。ジョシュア&ベニー・サフディ兄弟が監督を務め、新進気鋭の映画スタジオA24の配給で2020年1月にNetflixにて公開が予定されている。


Drukqs
Aphex Twin
2001年、CD2枚組、LP4枚組に渡ってリリースした4thアルバム。前作から、クリス・カニンガムとの驚愕の映像とのコラボ・シングルとなった『Come To Daddy』『Windowlicker』を経てリリース。前作のポップさや、インパクト大のシングル2作からいえば、サウンド的には2nd、3rdのビート感覚を継承しながらもどこか内省的な作品に。ある種のエレクトロニカ・バブルのなかにあって、ピアノの音色などを配した、孤高の天才という存在感を示した作品でもある。


THINK BIG
Lorenzo Senni
アルバム発売がいよいよ来週に迫ったロレンツォ・センニの先行解禁シングルが到着!社内でのリアクションが特に大きかったこちらのタイトル。センニ独自の「点描」の技法が用いられ、彼にしか奏でられない文学的なトランスミュージックを是非堪能してほしい。


The Pure and the Damned
Oneohtrix Point Never
本年度カンヌ映画祭サウンドトラック賞を受賞した、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーによる『Good Time』のサウンドトラック・アルバムがリリース決定!それに先駆け、イギー・ポップが作詞とヴォーカルを担当したエンディング・テーマ「The Pure and the Damned」を先行配信!


Let It Be Blue
!!!
史上最狂のディスコ・パンク・バンド、チック・チック・チック (!!!)が戻ってきた!!! ダンス・カルチャーを規制したニューヨーク市長に中指を立てた名曲「Me And Giuliani Down By The School Yard (A True Story)」や、フジロックやソニックマニアを含め世界中の音楽フェスを熱狂させてきた「Must Be The Moon」「One Girl/One Boy」といった大ヒット・アンセム、そして他の追随を許さないパワフルなライヴ・パフォーマンスで知られる彼らが、9枚目となる待望の最新アルバム『Let it Be Blue』を〈WARP〉よりリリース。 長年のコラボレーターであるパトリック・フォードがプロデューサーを務めた本作は、未来のダンスフロアを夢見て、2年間に渡って温められてきたという。 その結果生まれた楽曲は、バンドがかつてないほど制作に力を注いだ作品となった。サブベースとドラムビートにあふれ、ダンス~パーティ・ミュージックをゴッタ煮したチック・チック・チック独自のグルーヴが表現されているが、これまでと比べて隙間のある作品となっている。 それはバンドにとってエキサイティングな挑戦だった。ニック・オファーが「7、8人のバンドとしてスタートして、これまでは全員ですべてを詰め込んで、できるだけ多くのパーツをはめ込もうとしていた」と語るように、初期作品では音数の多さとある種の複雑さが魅力の一つだったが、今作はより洗練されたプロダクションとなっている。 しかし、ミニマルなアプローチだからといって、代名詞のカオティックなエネルギーはまったく失われていないどころかむしろ熱量を増している。レゲトン、アシッド・ハウス、エイサップ・ファーグ、〈Kompakt Records〉作品、スーサイド、アコースティック...といった様々な要素が散りばめられたパンドラの箱のような作品だ。 また、このアルバムには、ブルーでメランコリックな一面と希望的な感覚を同時に持ち合わせている。それはアルバム・タイトルにも反映されている。"Let It Be"という悟りではなく、"Let It Blue"というのはこれから待ち受ける様々なことを受け入れるという意味が込められている。憂鬱や悲劇は一時的なものであり、物事は過ぎ去る。


Magic Oneohtrix Point Never(Blu-ray Edition)
Oneohtrix Point Never
現代音楽シーンきっての異才にして、ウィークエンドのプロデューサーや映画音楽家としても大活躍を見せているワンオートリックス・ポイント・ネヴァー (OPN) が、国内外の年間チャートに多数ランクインし、2020年最も評価の高い作品の一つとして挙げられたセルフタイトル作『Magic Oneohtrix Point Never』の一周年を記念し、豪華盤Blu-rayエディションをリリース。 Dolby Atmos(ドルビーアトモス)による空間オーディオ対応の音源は、昨年アルバムのミックス作業期間に考案・制作されたもので、音楽を手がけた映画『Uncut Gems (邦題:アンカット・ダイヤモンド)』、『Good Time (邦題:グッド・タイム)』以外で、OPNがこの没入型オーディオ技術を取り入れた作品を発表するのが今回が初めてとなる。 オリジナルのステレオミックスとDolby Atmosミックスのアルバム全編に加え、このBlu-ray盤には、OPN自らによる「Lost But Never Alone」のリミックスとPC Music主宰のAGクックによる同じく「Lost But Never Alone」のリミックス、ラテンポップの歌姫ロザリアをフィーチャーした「Nothing's Special」、そしてエリザベス・フレイザー (コクトー・ツインズ) との「Tales From The Trash Stratum」の4曲がボーナストラックとして収録。 さらにオーディオヴィジュアルの観点からOPNのキャリアを総括するような16本のミュージックビデオも収録される。ミュージックビデオは、映画監督のジョシュ&ベニー・サフディ兄弟、現代アーティストのタケシ・ムラタやネイト・ボイスらが監督し、俳優のロバート・パティンソンやヴァル・キルマー、さらにイギー・ポップまで登場する。 フォーテットが1時間におよぶリミックスを手がけ、ブルータリズム建築の名作として知られるロンドンのバービカン・センターをミュージックビデオにフィーチャーした「Sticky Drama」も収録。