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La Sera

元ヴィヴィアン・ガールズのベーシスト、ケイティ・グッドマンのプロジェクト<ラ・セラ>が、テイラー・スウィフトのカヴァーで話題の米SSWライアン・アダムスをプロデューサーに迎え、待望の4thアルバムをリリース! ザ・スミスからの影響とオルタナ・カントリーのテイストを昇華させた80年代のヴァイブ溢れるジャングリー・ポップ! ギタリストで夫のトッド・ワイゼンベイカーが加入してデュオとなった新星La Seraの新たなスタート! 元ヴィヴィアン・ガールズのベーシストとして知られるアメリカ人女性アーティスト、ケイティ・グッドマンが2010年からスタートしたソロプロジェクトLa Sera(ラ・セラ)。4枚目となる本作は、2014年の前作『Hour of the Dawn』の共同プロデューサー兼ギタリスト、そして2015年秋にケイティーと結婚したトッド・ワゼンベイカーが正式メンバーとして加わり、デュオとして共同作曲を行ったアルバム。 プロデューサーには、現代米シンガーソングライターの最高峰の1人、ライアン・アダムスを迎えている。2015年の4月、HalseyやMadi SiazのライブのドラマーNate Lotzと共に、ライアンのPAX-AMスタジオですべてアナログ機材を用いながら8日間というスピードでレコーディングは行なわれた。曲のほとんどはワンテイクで録音されている。レコーディングにはケイティの大親友グレタ・モーガン(The Hush Sound, Gold Motel)もシンセでゲスト参加。(La Seraのレコーディングが終了した後、意気投合したライアンとトッドはドラマーのNateと共にテイラー・スウィフトのフルアルバム・カヴァー『1989』のレコーディングを行い、今後も2人はコラボレーションを続けるそうだ。) La Seraとライアン・アダムスの共通のフェイヴァリット・バンド、ザ・スミスから大きな影響を受けたという本作は、これまでのガレージ・サウンドから一転し、クリアーでジャングリーなギターサウンドやキラキラとしたアルペジオギター、オルタナ・カントリーのテイストなど、80年代のヴァイブに溢れたとてもシンプルなインディー・ポップサウンドが展開されている。また、La Seraのトレードマークであった多重コーラスは本作では用いず、ケイティの持つミステリアスさをボーカルから引き出し、恋の歌や別れの歌を少し大人びた魅力で歌う彼女のシンガーとして魅力が一段とパワー アップ。さらに、トッドもケイティとのデュエットやソロで2曲ボーカルを披露。アルバムの度に新しい方向性へ大きな飛躍を遂げるLa Sera。しかしながらケイティが大切にしてきたオールディーズへの愛情はこのアルバムでもしっかりと感じることができだろう。

Beyond Belief

Beyond Belief

Mark McGuire

2013年のフルアルバム『Along The Way』に続き、2014年にはEP『Noctilucence』を発表し(※アメリカは共にDead Oceanよりリリース)、新しい作品ごとに新たなサウンドパレットを広げてスケールアップを果たしてきたマーク・マグワイヤ。本名名義以外にもR&Bの影響を受けた作風のRoad Cheif名義で米Casineレーベルよりアルバム『All My Love』をカセットでリリースしたり、Afghan Whigs(SUB POP)のレコーディングに参加するなど、精力的な活動を行っている。 そして、2年ぶりのフルアルバムとなる新作『Beyond Belief』が完成。本作は、2013年4月〜2015年6月の間、オレゴン、カリフォルニア、テキサス、オハイオなどアメリカの様々な場所でレコーディングしてきたというアルバム。たくさんのエフェクターを操る卓越したギター演奏をはじめ、ベース、シンセ、ピアノ、リズムなど、すべてのサウンドをマーク本人が演奏。マニュエル・ゲッチングやロバート・フリップを彷彿させる勇壮かつサイケデリックなギターや、ブライアン・イーノのアンビエント、またはヤソスのニューエイジ・サウンドなど、70年代音楽の要素を感じさせつつも、それらを現代的なエレクトロニカやインディー・ポップなど、マーク独自のフィルターに通して折衷していく唯一無比の音楽スタイルは本作でさらに洗練され、厚みを増している。アルバム全9曲を通し、緩急のあるスピード感を伴いながらエモーショナルでドリーミーなサウンドが次々と流れるように展開していく様は、まるで音の風景の中をドライブしているような感覚。本作でも『Along The Way』に続き、マーク本人の透明なボーカルをフィーチャーしたトラックが数曲収録。また、ライナノーツには空想的な物語が曲ごとに添えられており、ほとんど言葉のない楽曲の世界に楽しさや深みを与えている。 約80分に及ぶ、勇敢で大胆不敵な本作『Beyond Belief』はマーク・マグワイヤの現時点での最高傑作だと言えるだろう。しかし、彼のヴィジョンにはまだ終わりは見えていないので、このような評価をするのはまだ早すぎるかもしれない。

Healthy in California

Healthy in California

Tenniscoats & Maquiladora

さや(ボーカル/キーボード)と植野隆司(ギター)によるテニスコーツ。これまでにもスコットランドのインディー・ポップバンドThe Pastels、オーストラリアの音響アーティストLawrence English、スウェーデンの音響トリオTape、アメリカのアウトサイダー音楽家Jad Fairなどなど、多くの海外アーティストとの現地共同制作/コラボレーション作品をリリースしてきましたが、本作でのパートナーはEric NielsenとBruce McKenzieによる米サンディエゴのアシッドフォーク・デュオ<マキーラドーラ>です。 両者は2003年、マキーラドーラの最初のジャパンツアーの時、河端一(Acid Mothers Temple)を介して出会い、その後もマキーラドーラがジャパンツアーを行う度に、テニスコーツと共演を果たしてきました。本作は、2011年にテニスコーツがアメリカツアーを行った時に、マキーラドーラの二人が住むサンディエゴに4日間滞在して制作をしたアルバム。その4日間の間、海や露天風呂(!?)などでリラックスしながらも、アルバム1枚を作る素材を録音するため1日1日じっくりと作業をし、テニスコーツが帰国後も、日本とアメリカに別れてオーヴァーダブを追加したり、長い時間かけてミックスを行ってアルバムを完成させていきました。オリジナル盤はマキーラドーラの自主レーベルLotushouse Recordsより2015年9月に150枚限定でリリース。 生楽器を主体とした作曲ベースと即興の楽曲がソフトなサイケデリアの中でゆるゆると入り混じり合う中、心にすっと染み込んでくる美しいメロディーやハーモニーが生まれては消えてゆく、とても自然体のサウンドがどこまでも耳心地の良いアルバムです。

Smile Down Upon Us 2

Smile Down Upon Us 2

Smile Down Upon Us

"UKエレクトロニカ〜ポストロックシーンの重鎮Keiron Phelan(Phelan Sheppard, State River Widening)と、日本人女性シンガー/トラック(ストーリー)メーカーmoom瑠(ムームル)aka moomLoooによるデュオSmile Down Upon Us(以下、SDUU)。2006年にマイスペースで知り合いSDUUを結成。当初はPhelanの長年のコラボレーターであるDavid Sheppardも在籍したトリオとしてスタート。ファイル交換のみで制作した1stアルバム「Smile Down Upon Us」を2008年に英Static Caravan、日本Yacca よりリリース。おとぎ話のようにドリーミーで浮遊感溢れる独創的な彼らのサウンドは、Rasmus Stolberg(Efterklang)、Psapp、Tunng、トクマルシューゴ etc…らも称賛し、UK、ヨーロッパ、日本のエレクトロニカシーンで話題を呼び、高い評価を受けました。そして2015年、前作より7年振りとなる2ndアルバム『Smile Down Upon Us 2』が遂に完成。本作ではPhelanとmoom瑠の2人が中心となり制作され、Sheppardはソロ名義のSnow Palmsやライター活動に専念するためサポートメンバーに廻りながらもギターやパーカッションでSDUUサウンドを全面的にバックアップ。さらに、PhelanとのユニットLittlebowやソロ名義のIsnaj Duiで活動するチェリストKaty English、flauやhome normalレーベルよりリリースをするOrla Wrenなど、UKのアンビエント〜エレクトロニカ〜ポストクラシカルシーンの実力派アーティストたちが強力にアシスト!アコースティックギター、ピアノ、フルート、パーカッション、チェロ etc…の様々な生楽器、フィールドレコーディングやエレクトロニクスのアンビエント・サウンド、moom瑠のスウィートでアクロバティックなヴォーカル、それと対照的なPhelanのバリトンボイスが、繊細に、大胆に、複雑に重なり合いながら繰り広げるインストゥルメンテーション。そこには、そよ風のような軽やかさと、子供のような無邪気さ、そして目眩がするほどカラフルな色彩と煌めきが満ち溢れています。また、英語と日本語の両方で歌われる言葉遊びのようなフレーズや、芋虫が自分の家でもある葉っぱを食べ過ぎたので、また新たな葉っぱを探す旅にでるという物語(Tr.6 - Gusano's Travels)の曲など、歌詞の方も想像力溢れる世界観を展開。Tr5-Butterfly Morningは、サム・ペキンハーのウェスタンムービー「砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード」(1970年)のサウンドトラックのカヴァー。生楽器をふんだん使ったオーガニックなフォークトロニカや、フィールドレコーディングから生まれるリズムやストレンジなエレクトロニクスはThe Books、Mum、Tunngら彷彿させつつも、それのどれとも似ていないオリジナリティー溢れる音世界を確立したSDUU。彼らの夢の世界に何度も何度も浸りたくなるようなハッピーでドリーミーな極上のアコースティック・エクスペリメンタル・ポップ・アルバムです!"

Honeyblood

Honeyblood

Honeyboold

2012年初頭にスコットランド・グラスゴーで結成されたスティナ・トウィーデイル(ヴィーカル/ギター)とショナ・マクヴィカー(ドラム)によるガールズ・ロックデュオHoneyblood。彼女たちのキャリアは自宅のバスルームでレコーディングしたカセットテープのリリースや地元でのゲリラライブなどDIYな活動から始まったが、2013年イギリスの老舗インディーレーベルFatCat Recordsからのファーストシングル「Bud」、2014年5月にはフルアルバムに先駆けたセカンドシングル「Killer Bangs」をリリースし、そのバンド名のようにスウィートながらも堂々としたグランジ・ポップサウンドがNME、MOJO、Gardian、Fader、Pitchforkなど数多くのメディアで話題に。さらに、Palma VioletsやSleigh BellsのサポートアクトやThe Great Escape、T in The Park、SXSW等のフェスティヴバルへの出演など、バンド結成からわずか2年足らずの間に、急速にグラスゴーのインディーミュージックシーンで注目を浴びる存在に成長していった。そして待望の1stフルアルバムとなる『Honeyblood』が完成。The NationalやInterpol、そしてFatCat Recordsの多くのアーティストも手掛ける名プロデューサーPeter Katisと共に、2013年11月に米コネティカットで10日間でレコーディングされたという本作は、清々しいワイルドさとピュアなスウィートさが混在する、完成度の高いインディーポップ・アルバムへ仕上がった。自由で疾走感のあるローファイ・パンク〜インディーポップの中にルーツ音楽的な要素を取り入れたソングライティングによる、キャッチーなフック満載のメロディーラインが魅力的なハニーブラッドの楽曲たち。スティナの強さと美しさを併せ持つ魅惑的な歌声と、スリリングなギターと迫力のあるドラムがタイトに絡み合うガレージ〜グランジポップ・サウンドは、短い活動歴や最小限の楽器編成など微塵も感じさせず、素晴らしく構成され自信に満ち溢れている。Best Coast、Haim、Frankie Roseなどのガールズロック〜インディーポップバンドと比較されているが、Honeybloodが影響が受けたというバンドにはThe Breeders、PJ Harvey、Throwing Musesらの名前を上がっており、90年代オルタナティブ〜グランジ色が前途のバンドよりも濃く出ているのも大きな特徴。すでにイギリスのトップ音楽メディアNME が”2014年に聴くべき40枚”の1枚に選出し、アルバムレビューでも(10点中)9点と高得点をつけている、グラスゴーのベストニューバンドHoneybloodから目が離せない!!

GIRL WITH THE GUN

GIRL WITH THE GUN

GIRL WITH THE GUN

IRL WITH THE GUNは、独Morr Musicレーベルからのリリースで知られるPopulous(ポピュラス)ことアンドレア・マンジァと、女性ボーカリストのマティルデ・ダヴォリによる南イタリア・レッチェ在住の男女2人組ユニット。 アコースティック楽器をふんだんに用いた暖かく洗練されたアンサンブルと、フォーク、エレクトロニカ、ジャズの要素が、まるで水彩画を描くかのごとく淡く溶け合って、マティルデの憂いを帯びた歌声と優しいメロディーを包み込む。夏の日の夕暮れのようなメランコリックな雰囲気や、ふんわりとドリーミーなサイケデリアがたまらなく心地の良い、エヴァーグリーンなサウンド。盟友ジョルジオ・トゥマが作曲&ボーカルを務めるM - 5、M -11、ポピュラスとのコラボやグレゴリー・アンド・ザ・ホークのアルバムに参加するショート・ストーリーズが作詞&ボーカルを務めるM - 2、M - 8、そしてオリジナル・シューゲーズ世代、スローダイヴのサイモン・スコットが弾くエレクトリック・ギターM -12 等、多彩なゲストミュージシャン達がレコーディングに参加。

Everything Goes Wrong

Everything Goes Wrong

Rock

Vivian Girls

2008年10月に米ガレージ・ロックレーベルIn The Redからリリースされたデビューアルバム(再発盤)からちょうど1年振りに、Vivian Girlsが2ndアルバムをリリースする。6日間かけたという本作品のレコーディングは、全てがアナログ機材というDistilleryスタジオで行われた。ラモーンズ、60’sガールズ・グループ、サーフロック、インディーポップといった前作と同じ影響下にありつつも、The Gun Clubやニール・ヤングの影響も加えたと言う本作は、爽快でキャッチーなガレージ・サウンドに少しムーディーな雰囲気がプラスされている。また前作は見事なほどパンク・マナーに乗っ取った全10曲トータル22分だったのに対し、今作では2分台の曲が多くなり曲数も増え、全14曲(ボートラも含む)トータル約40分と倍の長さになった。

SMILE DOWN UPON US

SMILE DOWN UPON US

SMILE DOWN UPON US

英国エレクトロニカ/ポストロック界のベテラン実力派アーティストPhelan Sheppard(leaf)と類い稀なる歌唱力と浮遊感溢れるサウンドで日本エレクトロニカ界に風穴を空ける女性アーティストMoomLooo(Moom瑠)が結成したSmile Down Upon Us(スマイル・ダウン・アポン・アス)。エクスペリメンタルなポップトロニカを聞かせてくれます。トイ系ミュージックファン、トクマルシューゴ、ハシモトカズマサ、YUMEBITU、LANDINGなどを聴く方にオススメ。これを聴きながら、休日にゆっくり時間を過ごしたい。

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