ハシリコミーズ

インタビュー
なぜハシリコミーズはスペシャルなのか──深化の途中で育つ、揺るぎない向上心を探る
ハシリコミーズのニューアルバムを一聴すると、惹かれる理由がすぐに分かった。フォーキーでジャジーでパンキッシュな音像と、シニカルでありながらどこかずっと諦念を感じる日本語詞との混ざり合いがとても心地いいのだ。例えば収録曲“Tokyo city”はメンバー3人の生き生きとしたシングアロングや楽曲全体に蔓延するスウィングに揺れながらも、彼らにとっての東京は内股で歩くような街で、特段輝いて見えるわけでもないらしい。“たまには下と比べましょう”はさわ(Dr)のスクリームからはじまり、そのハイ・テンションを保っているの…