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阿部芙蓉美と内村イタルが語る、音楽の“キャッチーさ”とは──尽きない心配事、世相を受け止める眼差し

インタビュー

阿部芙蓉美と内村イタルが語る、音楽の“キャッチーさ”とは──尽きない心配事、世相を受け止める眼差し

日々の生活のなかには、ただそこに音があるだけで救われる瞬間がある。阿部芙蓉美とゆうらん船の音楽は、まさにそんなときに鳴っている音楽だ。バンドとソロ、世代の違いはあれど、どちらも人間のままならなさを捉え、その感覚を音に潜ませ、漂わせたまま手から放つ。そこには音楽に対する希望や祈りが含まれているように感じる。今回、〈SHIBUYA SOUND REVERS2025〉での共演を果たす、阿部とゆうらん船の内村イタルのふたりを招き、対談を行った。お互いの楽曲に抱くイメージや制作において心がけていること、そして音楽と…

轟音と耽美が溶け合う、ゆうらん船の“ケミカルなロマンス”な音像の作りかたとは?

インタビュー

轟音と耽美が溶け合う、ゆうらん船の“ケミカルなロマンス”な音像の作りかたとは?

ゆうらん船が〈カクバリズム〉移籍後初となるアルバム『MY CHEMICAL ROMANCE』をリリースした。『MY 〇〇』3部作の締めくくりであり、同名のバンドも脳裏によぎるタイトルを冠した本作は、DTMを駆使した歪んだノイズの質感や、ディストーションまみれの轟音ギター全開のバンド・サウンド(=ケミカル)と、永井秀和(Pf)の耽美なピアノと情緒的な歌詞が描く物語(=ロマンス)が入り混じった、バンドの新たな指針となる一枚だ。 ...…

REVIEWS : 007 国内インディ・ロック(2020年8月)──綿引佑太

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REVIEWS : 007 国内インディ・ロック(2020年8月)──綿引佑太

毎回それぞれのジャンルに特化したライターがこの数ヶ月で「コレ」と思った9作品+αを紹介するコーナー。今回は、京都在住のライター、綿引佑太が登場。国内インディーの良質なポップス9作品をご紹介します!大阪を拠点に活動する男女混声の4人組バンドの最新作。素朴かつ強かに奏でられる確かなポップスは前作からそのまま、苦い思い出や生活の変化など彼らの内側により深く潜り込んだ歌詞世界が綴られたことで結果的に表現が外へ向けて大きく開いた、バンドの方向が定まる記念すべき1枚となった。作曲者の宮本が自戒の曲と語る“君が一番”と“…

ゆうらん船が緩やかに自由に切り開く、“新たな音楽”の萌芽

インタビュー

ゆうらん船が緩やかに自由に切り開く、“新たな音楽”の萌芽

カネコアヤノとのスプリットCDのリリースや、Gateballersのサポート・ギタリストとしても注目を集めるシンガー・ソングライター、内村イタルを中心に結成されたバンド、ゆうらん船。伊藤里文(Key)、永井秀和(Pf)、本村拓磨(Ba / Gateballers、カネコアヤノband)、砂井慧(Dr / Wanna-Gonna)による彩り豊かな演奏に、内村の優しくまっすぐな歌声が混ぜ合わさり、フォーキーでありながらサイケデリック、キャッチーでありながらビターな、心地よくもどこかスリリングな音楽を鳴らす彼ら。…

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