2013年、OTOTOYでは録音場所とアーティストにこだわったDSD録音を行ってきましたが、遂に、はじめてとなる屋外での録音に挑戦! なんと、その場所は湖畔のキャンプ場! お風呂や教会といった閉鎖された空間で、天然のリヴァーブを閉じ込めた過去のDSD音源とはまた違った、ライヴ感あふれる音源になりました。

録音を行ったアーティストは、愛車ハイエースでグット・ミュージックを全国に届けるバンバンバザール。録音場所は、2002年に彼らがはじめた屋外フェス「勝手にウッドストック」の開催地でもある、神奈川県相模湖畔のみの石滝キャンプ場。都内から約1時間で到着したとは思えない、見渡す限り湖と森に囲まれた大自然の中です。

左から 佐藤克彦(サポートGt)、黒川修(Ba, Cho)、福島康之(Vo, Gt)

うるさいぐらいに鳴く蝉の声や小川のせせらぎの中で、バンバンバザールの音楽が広がっていくあの心地よさは、きっとこのロケーションでしかあり得なかったでしょう。ぜひ、この音源は目を閉じて聴いてほしい! まるで森の中でバンバンバザールの音楽に包まれているような不思議な感覚を味わうことができると思います。

そして今回の音源は、高音質WAV音源やDSDに対応するポケット・サイズのポータブル・プレイヤー「Astell&Kern AK120」で聴いたときに、一番心地よく聴けるような録音、ミックスを行いました。ポータブル・プレイヤーなどでより手軽にDSDが聴けるようになったいま、この音源を持ち運びながら、DSDを体験してみてはいかがでしょうか。


バンバンバザール / バンガロー・セッション(DSD 5.6MHz+HQD ver.)
【配信形態/価格】
DSD 5.6MHz+HQD(24bit/48kHzのwav) まとめ購入のみ 1,200円

【Track List】
01. アーリーバード / 02. フジヤマ / 03. ハーモニー / 04. 9月の小雨 / 05. ダンディー

※このリリースにあわせて、iriver japanのサイトではこの作品のイチオシ楽曲「アーリーバード」をフリー・ダウンロードすることができます。この機会にまずは1曲、ハイレゾ音源を聴いてみてください。

>>iriver japan公式サイト

Support Musician : 佐藤克彦

Recorded & Mixed by 奥田泰次、米田聖(studio MSR)
録音場所のバンガロー

Recorded at 神奈川県相模湖畔 みの石滝キャンプ場
Mastered by 木村健太郎
Mastered at kimken studio
Clarity Operator 大澤康祐(G-ROKS)

All photos by 土屋宏

Produced by OTOTOY
OTOTOY 飯田仁一郎、櫻井希、山本夏美、鶯巣大介

Supported by 株式会社アユート、Stereo Sound

Special Thanks to 山口夫妻

【DSDとは?】
DSDとはDirect Stream Digital(ダイレクト・ストリーム・デジタル)の略称。音声をデジタル化する方式の1つで、音の細かいニュアンスの忠実な再現を目指して開発されました。DSDは通常のCDのPCM方式とはまったく違う1bitのレコーディング形式で、サンプリング周波数は2.8224MHz(CDの44.1kHzの64倍)にも及びます。奏でられた音と会場の空気が蘇るその音質は、アナログ・レコードのような滑らかさと、デジタルならではの透明度を合わせ持っています。



【DSDの再生環境がない場合】
DSD音源と同時にダウンロードできる、HQD(24bit/48kHzのwav)の高音質音源でお聴きいただけます。
・HQDとは?
・自分が持っているオーディオ・プレーヤー(iPodやWalkmanなど)で再生できるのか?
など、疑問をお持ちの方はこちらのページ
【ダウンロードに関して】
Windowsをご利用のお客さまは、標準の解凍設定、もしくは解凍ソフトによっては正常にファイルを解凍できない可能性がございます。その場合、お手数ですが別の解凍ツールを使用し、再度解凍をお試しくださるようお願い致します。7-Zip(フリー・ソフト)での解凍を推奨しています。
※7-zip http://sevenzip.sourceforge.jp/

作品によって異なりますが、DSDやHQDの高音質音源は、1GB〜2GBとファイル・サイズが大きいため、ダウンロード完了までに時間がかかることがございます。通信環境、お使いのPCの空き容量を確認の上、ダウンロードいただきますようお願いいたします。

※ダウンロードしたファイルに不備や不明点がありましたら、info(at)ototoy.jpまでお問い合わせください。

バンバンバザールDSDレコーディング現場レポート

朝から豪雨に見舞われた2013年9月5日。愛車ハイエースで旅するように全国を回り、ジャズ、カントリー、ラテン、ハワイアンなどのオールド・タイミーで様々なルーツの香りのする“グッド・ミュージック”を届けるバンド、バンバンバザールのDSD録音を行った。今回は、お風呂(キセル)や教会(大森靖子)などで行ってきたいままでのDSD録音とは違い、「ポケットで持ち運ぶための世界最高峰の音源を録音する」というもの。高音質WAV音源やDSDに対応するポケット・サイズのポータブル・プレイヤー、Astell&Kern AK120で聴いたときに、一番心地よく聴けるような録音、ミックスを行った。

録音を行った場所は、バンバンバザール主催の屋外フェス「勝手にウッドストック」の開催地である“みの石滝キャンプ場(神奈川県相模湖畔)”。キャンプ場に行くまでの交通手段は船のみという立地である。録音機材を舟に積み、湖を越え、吊り橋を渡ると、録音場所のキャンプ場だ。船着き場から、たった15分弱であったが、ちょっとした冒険に気分はわくわくしてしまう。今回、バンガローの1F部分のスペースに半円状に椅子を並べ、録音を行った。

緑と水に囲まれたみの石滝キャンプ場のバンガロー

みの石滝キャンプ場は、湖と森に囲まれ、聴覚と視覚の両方においても最高のロケーションである。今回の音源のポイントとなるのは、バンガローの横を流れる小川のせせらぎを録音するために設置されたマイク。これは「こんなに蝉がうるさくなかったら小川の流れる音も入ってよかったのにね」という誰かがぼそりと呟いた言葉を聞いたエンジニアの奥田(泰次)が設置したもの。ぜひ、耳元でささやくように聴こえる小川のせせらぎにも注目して聴いてほしい。

小川に設置されたマイク
奥田泰次(エンジニア)

朝から降り続いた雨もすっかりあがり、世界に3台しかないClarityを使ったDSD録音がスタート。福島康之(Vo, Gt)、黒川修(Ba, Cho)のバンバンバザールに加えて、サポート・ギター佐藤克彦が入った3人体制でまず演奏されたのは、今回のリード曲となった「アーリーバード」。この曲は、軽快なリズムを描くウッドベースが気持ちよく、そこに乗るふたりのアコギと哲学的でそっと背中を押してくれるような歌詞にぐっとくる。

さまざまなマイキングを試しながら録音を進めていく

周りの自然に溶けていくようなハイトーンの歌声が印象的な「ハーモニー」、哀愁漂う雰囲気の「9月の小雨」と続く。日が差してきた中、自然に溶けていくような歌声を聴いていると、その気持ち良さに思わずうとうとしてしまう。「フジヤマ」の演奏中に、リアルタイムで録音している音源を聴かせてもらうと、耳元で川のせせらぎと蝉の声が鳴っていることで、実際に自分が森のなかに立って聴いているようであった。DSDならではの解像度で、演奏が立体的に表現されることにより、ふたりのコーラスが重なった瞬間、音に包まれる感覚は増し、まるで夢のなかに放り出されたような気持ち良さだ。

右奥 大澤康祐(Clarityオペレーター) 右手前 山口英治(みの石滝キャンプ場管理人)

自分の世界に入り込むために、音楽で外の世界をシャットダウンすることが多い。だから、蝉の声や小川のせせらぎとともに音楽を聴くことなんて滅多にないのではないだろうか。ぜひこの音源で、自分が森の中に立ち、音に包まれる不思議な感覚と、自然の音と調和することでより哀愁が増したバンバンバザールの音楽を感じてみてほしい。そして、自然の音とともに音楽を楽しむ素晴らしさも味わってみてはいかがだろうか。(text by 山本夏美)

【『バンガロー・セレクション』を聴くのに最も適したポータプル・プレイヤー】

録音時のプレイバック再生に使用したAK120
HQD(24bit/44.1kHz以上のWAV)に対応するだけでなく、DSDにも対応するポケット・サイズのポータブル・プレイヤー

Astell&Kern AK120は、レコーディングやマスタリングなどのプロフェッショナルな現場において「スタジオ・クオリティ・サウンド」を忠実に再現するよう開発されました。CDクオリティの16bit音源はもとより、多大な情報量を持つ24bitのマスター・クオリティで制作された音源をBit to Bitでストレートにありのままに再現します。特に精度を求められる音楽制作現場におけるリファレンス・プレーヤーを目的とし、余計な色付けなく録音に忠実に正確な音で再現する、音のプロフェッショナルも認める「持ち運べるモニタリング環境」を実現しています。

録音のプレイバックを確認する黒川修
>>Astell&Kern AK120の詳細はこちら

OTOTOY DSDスペシャル・レコーディング・シリーズ

繊細にその場の雰囲気を記録するDSD録音、そのよさを最大限に生かすために、特別な場所で、特別なアーティストとOTOTOYがコラボレーション! それぞれの音源でDSDの良さを開拓し、挑戦を続けています。

「ハーモニー」「アーリーバード」が収録されている過去の音源はこちら

バンバンバザール / ラブレター

1. ラブレターが聞いて呆れるぜ
2. STORY ABOUT YOU
3. 赤いギター
4. ハーモニー
5. やどかり
6. アーリーバード
7. 走れ! ハイエース
8. シーサイド・クルーザー
9. 友よ
>>特集ページはこちら

PROFILE

バンバンバザール(Ban Ban Bazar)

福島康之(Vo、G)、黒川修(B、Cho)

1990年結成。ストリートの演奏がきっかけでギタリスト吾妻光良氏に見いだされ、1stアルバム『リサイクル』でデビュー。JAZZ、JIVE、JUMP BLUES、FOLK、COUNTRY、LATIN、HAWAIIANなどオールドタイミーで様々なルーツの香りのするGOOD MUSIC作品をこれまで発表し続けている。バンバンバザールは現在、福島、黒川の2人を中心にメンバー、音楽性、演奏スタイルともに常にフレキシブルであるものの、結成以来一貫して「ライヴ!」生の音楽にこだわった活動をし続けている。もちろんまさに日本全国またにかけたツアーもライフワークとなった。

2002年より既成の音楽イベントに飽きたらず、シーンの交流をはかるため、キャンプ場を借り切っての屋外イベント「勝手にウッドストック」を毎年開催、ステージ設営、フード、運営までしっかりこだわり数多くのアーティスト、ファンと一体化した盛り上がりを見せている。自らのレーベル「HOME WORK」を立ち上げ、アーティストのCDプロデュース、活動のサポート、2006年よりFM NACK5で「GOO GOO RADIO」のパーソナリティも務め、まさにGOOD MUSICの種をまき続けている。

>>バンバンバザール Official HP

オトトイの学校にバンバンバザール福島康之がゲスト講師として登場!!

オトトイの学校「どんべい先生の音楽業界塾」にバンバンバザールの福島康之が、ゲスト講師として登場することが決定しました。「”自立してつづける”セルフマネジメント・ミュージシャン対談」と題して、Sleepyhead Jamieのすわだいすけと、これまでの音楽活動から身につけた生のセルフマネジメント術を語ります。受講生募集中! 詳しくはオトトイの学校のホームページまで!

どんべい先生の音楽業界塾 ~近未来音楽業界論~
第2回 「自立してつづける」セルフマネジメント・ミュージシャン対談

ナビゲーター : 永田純(音楽エージェント / プロデューサー)
ゲスト : 福島康之(バンバンバザール)、すわだいすけ(Sleepyhead Jamie)

【日時】2013年11月21日(木)

【会場】オトトイの学校

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