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ズボンズ

ズボンズの表現は常に「その瞬間の輝き」に向かっている。もちろんその真骨頂はライブにある。ドン・マツオはその熱情の全てを投入して混沌(カオス)から「突き抜けた瞬間」へとバンドを、聴衆を巻き込んでいく。それは深い自己の内部への探険でありながら、同時に大いなる開放でもある。ズボンズのライブは「生きている感動を創造しているのである。

 1994 年に東京にて結成。96年にはThe Flaming Lipsを始めとする多くの海外アーティストと共演し、自主制作カセットテープは常に完売、各レコード店のインディーズチャートにランクインするなど、次第にその名は広まる。翌97年に、クアトロ/ライストーン・レーベルより「Super Funcy of ズボンズ』で待望のCDデビューを果たし、同年伝説の第1回フジロックフェスティバルに新人日本人アーティストとして大抜擢され、その卓越したパフォーマンスは多くの海外アーティスト目当てのオーディエンスを湧かせた。98年には2回の全米ツアーを行いEnperor Norton Labelよりアルバムをリリースする。このツアーのLA公演の際、Rage Against The Machineのザックが噂を聞き付け姿を見せた。New York Times紙の1面を大きくドン・マツオの写真が飾ったのもこの時である(日本人としては北野武につづく二人目の快挙)。同年バンドの代名詞となる名曲/Mo' Funkyを含むアルバム『Let It Bomb』をリリース。洋楽/邦楽問わず、リスナーに圧倒的支持を得る。

99年、メンバーチェンジ経て(当時のドラマーは現ザゼンボーイズのアツシ)Virgin/東芝EMIと契約。シングル/Hot Love、アルバム/Bomb freak Expressをリリース。Trickyに絶賛され、レコーディングに誘われる。同アルバムはオーストラリアEMIからもリリースされ、アルバムからの Tighten Rapがスマッシュ・ヒット、オーストラリアでも大人気となり、2000年の大フェスティバルBig Day Outに出演。SydneyではGreen Stageのトリを飾る。その後ドン・マツオとマッタはメルボルンに一時移住し、更なるメンバーチェンジでドラム、キーボードの二人のオーストラリア人メンバーを加えて6人編成となった時期もあった。  2002年、帰国したドンとマッタ、オリジナルメンバーのムーストップ、そして若きドラマー、ポッキーがメンバーとして加入して現在のラインアップに至る。バンドの究極的な有機的/自然発生的表現を目指しエレクトリック・マイルスばりのJam/インプロ/実験を重ね、04年わずか2日間でレコーディングされた2年半振りの新作『New San Francisco』を発表。大いなる音楽的成長を印象づける。

 2005年、6年振りとなる北米ツアーを2度行い、各地で大絶賛される。Canadian Music Week Festivalでは本国のアーティストを差し置いてbest actの2位に選ばれ、Toronto Sun紙でBest Club Shows of 2005を受賞する。ズボンズは「ギターウルフの次にアメリカで成功するであろうバンド」と言われている。

 06年、ドン・マツオはソロアルバム『オレハシナイヨ。』を発表。ギター1本で全国現地のバンドをバックにつける1発勝負のツアーを全国15箇所で成功させた後、ズボンズの活動は次なる頂点に向かって本格化している。まさに世界をまたにかけ、縦横無尽に駆け回るバンドである。

ズボンズ The Zoobombs 2006 ドン・マツオ DON Matsuo(Vocal,Guitar,Conductor) マッタイラ Mattaira(Keyboard,Vocal) ムーストップ Moostop(Bass) ポッキー pocky(Drums)

Discography Super Funcy of ズボンズ(1997) Welcome back,Zoobombs!(1997) Let It Bomb(1998) Bomb Freaks Express(1999) Dirty Bomb(2000) Bomb You Live(2001)〜トロント、エルモカンボ・クラブでのライブ盤 Love Is Funky(2002) New San Francisco(2004)

Official site: http://www.thezoobombs.com/

Discography

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