高速スピードのタイトな演奏で後のパンク・ファンの度胆を抜いたオランダが誇るビート・バンド!
イギリス、アメリカ以外の国々の60年代ビート・シーンにやっと光が当たり始めた1980年代初頭、まず注目されたのはオランダ、スウェーデンのバンドだった。中でも真っ先に話題になったのが、高速スピードのタイトな演奏でパンク・ファンの度胆を抜いたオランダのジ・アウトサイダーズだ。日本では1982年の映画「爆裂都市 BURST CITY」の中で使われたバトル・ロッカーズ「セル・ナンバー8(第8病棟)」の元ネタとしてアウトサイダーズの「Won’t You Listen」が知られることになる。ザ・プリティ・シングスに影響を受けながらフォーキーなスタイルもミックス、独特の悲しみを湛えたメロディはヨーロッパ伝統の民族音楽からの影響も強く、R&Bやブルース・ベースだけではないハイ・スピードの楽曲はパンクと通底するものが大きかった。全ての歌詞、曲を作ったウォーリー・タックスと、全ての曲を完成させアレンジしたロニー・スプリンター。この2人によってアウトサイダーズのサウンドはクリエイトされた。ダーティなルックスと過激なサウンドのこのバンドはオランダで広く支持され、ウォーリー・タックスはミック・ジャガーのようなアイドルだった。ワイルドなネダー・ビート・シーンを牽引したこの偉大なバンドを大音量で楽しんで欲しい。~解説より