アル・ヘイグは疾風のごときビバップの中に身を置き、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらとの共演から得た貴重な体験を通じて多くの後進に影響を与えた伝説のピアニスト。その名声と技量に比して録音の数は驚くほど少ないが、そうした中にあって1950年代に仏ヴォーグ、エソテリック、ピリオドに残したいずれも10吋のアルバムは、ヘイグのキャリアに燦然と輝く名盤ばかりである。その一枚、品格ある流麗なピアニズムをじっくりと堪能できる『アル・ヘイグ・カルテット』に、1952年のパシフィック吹き込みのレア・トラック3曲をボーナス・トラックとして加えた。オリジナル10LP吋盤のジャケットを再現すると同時に、DSDマスタリングが施されている。1〜9 パーソネル:アル・ヘイグ(p)、ベニー・ウィークス(g)、テディ・コティック(b)、フィル・ブラウン(ds)。1954年9月14日/ニューヨーク録音。10〜12 パーソネル:アル・ヘイグ(p)、ラリー・バンカー(vib on 10, 11 ds on 12)、ハリー・ババシン(cello on 10, 11 b on 12)、ボブ・エネヴォルセン(b on 10 ts on 11)。1952年9月6日/ロサンゼルス録音。