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2014/04/05 18:59

 

お金を使わず、アーティストを世に広めるためには?ーーパブリシスト養成講座が来週より開講!!

 

4日夜、オトトイの学校にて4月11日より開催される〈パブリシスト養成講座~目指せ、次代の広報マン! ~〉の無料説明会が、オトトイの教室で行なわれた。

「インディとメジャーの境がなくなったといわれる今だからこそ、アーティストは知識をつけて自立しなければならない」と、講師の渡邊ケンは言う。そして、音楽を作ること以外のプロモーションなどもアーティスト自身に求められる時代において、アーティストたちを助ける役割のひとつがパブリシストの存在であると説く。

パブリシストとは、「広報マン」「PRマン」「プロモーションマン」とも言われ、お金を投じることなくメディア露出を働きかける人たちのこと。アーティストのプロモーション制作、メディア・ブッキングだけでなく、ときにはマーケティングを行なう。すでにアメリカでは、パブリストの存在はかなり強いものとなっており、スティングのマネージャーになった人物もいるという。パブリシストは、F1の世界でも欠かせない存在であり、有名パブリシストになると月3万ドルのギャラを受け取る人もいるそうだ。

無料説明会のなかでは、新聞や雑誌を用いて、費用がかかるペイ・パブ、ニュース・リリースで構成されるフリー・パブについて説明された。どの媒体に、どんな特性があるのか、質問形式で解説が行なわれていった。渡邊がどのような方法で宣伝をしてきたのかも具体例とともに説明された。そこには教科書的なやり方もあれば、業界を渡り歩いてきた渡邊ならではのオフレコな手法も隠されていた。

講師をつとめる渡邉ケンは、広告業界から音楽業界へ転身した人物。SXSWのAsia事務局長を歴任しており、音楽業界に携わり幅広い経験を持っている。それだけに、音楽のあり方が激しく変化する現在において、アーティストたちに正しい知識を身につけてほしいと強く思い、またそれを支援するために、今回の講座を開講するに至ったという。

来週よりはじまる講座では、受講生とのコミュニケーションを大事に、ディスカッションをしながらパブリシストを育成していく。そのために、媒体の特性を知りつつ、プレス・カルテなどの資料を作成し、戦略を練っていくという。

また、それに伴い、まだ世に知られていない良質な音楽を奏でるアーティストを実例にとり実践を行なっていく。今回の講座では、OTOTOYでも紹介したことがあるバンドに協力してもらい、一緒に世の中に彼らを広めていく予定だ。ちなみに、どのアーティストが参加するかは、講座第二回で発表される。

最後に、印象的だった渡邊の発言を記載しておこう。音楽が好きで、好きなアーティストを知ってもらいたい人、また、氾濫する情報のなかから裏を読み解きたい人は、ぜひ参加してみることをオススメする。

「ニュースは作られるものだ。その関係(作るまでの過程)がわかると、新聞記事ひとつとってもその裏がみえてくる。エンターテイメントの世界においても政治の世界においても、ロビー活動が世論を作っていくことが多い。だから、リテラシーが高いと、その裏までわかるようになる。パブリシストはそうやって同業者の仕事を読み取っていくものなのだ」。

〈パブリシスト養成講座〜目指せ、次代の広報マン!〜〉
講師 : 渡邊ケン
期間 : 2014年4月〜6月 (1クール全7回)
受講料 : 18,600円 (税込)
定員 : 30人
募集期間 : 2014年3月11日 〜 2014年6月20日

・お申し込みはこちらから
http://ototoy.jp/school/event/ info/127

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