News

2013/11/25 16:26

 

マッド・プロフェッサーがドラヘビをライヴ・ダブ

 

12月13日(金)に代官山UNITで行われるマッド・プロフェッサー来日公演。この公演では、マッド・プロフェッサーのソロ・ライヴ・ダブ・ミックスに加えて、マッドがドラヘビの演奏をミックスするライヴ・ダブ・ミックスが行われるようだ。

UKダブといえば、その広範囲の活動もあって、いまや日本では〈On-U〉総帥エイドリアン・シャーウッドの印象が大きいという人もいるかもしれない。が、やはり80年代以降のUKルーツ、もしくはルーツ・ダブということで言えばこのマッド・プロフェッサーを外してないならない。ジャマイカではダンスホールとデジタル・リズムの到来で、薄れ、消えつつあったルーツ・ダブの生産ラインを、80年代初頭からUKにて自身のスタジオ/レーベル〈ARIWA〉で存続させたのだ。そして、なによりも重要なのが、ふたたびその手法が脚光を浴びる1990年代のダンス・ミュージックの時代へとバトンを渡したというところだろう。その最も大きな象徴として有名なのが、ブリストル・サウンドの代表格、マッシヴ・アタックのセカンド『Protection』を全編ダブ・アルバムにした『No Protection』だろう。このアルバムによって1970年代の“ダブ”を知らない若いダンス・カルチャー世代が、“ダブ・アルバム”という概念をはじめて知らしめたというのはまぎれも無い事実であろう。
またルーツ・レゲエに関しても、80年代、自身のスタジオを焼き払ったリー・ペリーがジャマイカを後にしたとき、はじめに活動の場所を提供したのもマッド・プロフェッサーだ。ジャー・シャカとの作品やデジタル・ルーツ・ダブ、UKラヴァーズ・ロックでのヒットの量産など、まぁ、とにかく現在まで脈々と続くUKベース・カルチャーになにかしらの影響を与えているプロデューサーだ。
そんなマッド・プロフェッサーの来日公演が12月13日(金)に代官山UNITで行われるわけだが、ここ数年スタンダードとなっているエレクトロニック機材によるライヴ・ダブとともに、この日の特別な催しとして、日本を代表するルーツ・レゲエ、リズム・セクションとの対決が予定されている。そのリズム・セクションとは、秋本“ヘビー”武士(The Heavymanners, REBEL FAMILIA)と七尾“ドライ”茂大(Audito Active)によるドライ&ヘビーだ。国内最強と言われながら、一度は決裂、そしてリユニオンを果たし、数年前からライヴにて活動を再開し、変わらぬ強靭なるルーツ・リディムを叩き出している。
多くのレゲエ・レジェンドたちもミックスしてきたマッドのミックスとドラヘビのライヴから生み出されるものとは? 注目のライヴとなるだろう。(河村)

MAD PROFESSOR JAPAN TOUR 2013
<東京公演>
12月13日(金)代官山UNIT
Live Acts:
Mad Professor - Dub Show
DRY&HEAVY - Live Dub Mix by Mad Professor

DJs:
Michiharu Shimoda (Silent Poets)
DJ Yogurt (Upset Recordings) Reggae/Dub/Bass Music Set
Jah-Light

Open/ Start 23:00-
\3,500 (Advance), \4,000 (Door)
Information: 03-5459-8630 (UNIT)
http://www.unit-tokyo.com

<大阪公演>
12.14 sat @ 心斎橋 CONPASS
Live Acts:
Mad Professor - Dub Show
BAGDAD CAFE THE trench town

DJ: TBA

\3,000 (Advance), \3,500 (Door)
Open 20:00, Start 20:30
Information: 06-6243-1666 (CONPASS)
http://conpass.jp/

[ニュース] Cedric Congo & Mad Professor, THE HEAVYMANNERS

あわせて読みたい


TOP