スプリングスティーン、少年射殺事件に捧げるパフォーマンス映像を公開

ブルース・スプリングスティーンが4月6日と9日の2日間、NYのマディソン・スクエア・ガーデンにてライヴを開催。そのなかで、全米を騒然とさせている少年射殺事件に捧げるパフォーマンスを披露した。

この事件は2月26日、フロリダ州に住む10代の黒人少年、トレイヴォン・マーティンが自警団員によって射殺されたもの。発砲した人物の正当防衛が認められ、拘留も起訴もされなかったことが、アメリカ全土で論議の的となっている。オバマ大統領も『もし私に息子がいたら、(黒人でありフードを被っているだけで『不審だ』と判断された)トレイヴォンに似ていただろう』などと声明を発表。各地で抗議活動が相次ぐなど、騒動は収束していない。

BRUCE SPRINGSTEEN「American Skin (41 Shots)」Live in Tampa, FL 03/23/12

スプリングスティーンが事件に捧げたのは「American Skin (41 Shots)」という楽曲。99年2月4日、ギニア系アメリカ人のアマドゥ・ディアロがブロンクスにて4人の警官によって誤って射殺された事件をもとにした内容となっており、当時大きな反響を呼んだナンバーだ。スプリングスティーンはツアー〈Wrecking Ball Tour〉のうち、先述のNYと射殺事件が起きたフロリダ州で同曲を披露した。そのパフォーマンスがYouTubeにて公開されているので、ぜひご覧あれ。

・BRUCE SPRINGSTEEN オフィシャルサイト
http://brucespringsteen.net/