2025/11/26 17:00
2025年11月23日、佐久間宣行プロデュースのアイドルグループ・ラフ×ラフのLIVE HOUSE TOUR2025「ポップ☆トラベル 〜あなたに会いに来ちゃいました〜」のファイナル公演が、東京・代官山UNITで行われた。冬の冷たい空気が肌を刺すような日だったが、会場の中は開演前から熱気に満ち、独特の高揚感が漂っていた。
開演の合図は、メンバーによる円陣の掛け声。“Overture”が流れ出すと同時にステージに姿を現す7人に、フロアから大歓声が飛ぶ。1曲目は、エモーショナルでダンサブルな展開と突然の転調がクセになる「超めっちゃ”キュン”でしょ」。序盤からアクセル全開で、会場のテンションを一気に塗り替える。続く「100億点」では、全編を貫く力強いエレクトロビートが代官山UNITの低音を震わせ、観客のボルテージは早くもMAXに近づく。
続いては「勤労感謝の日だけど!お前ら働けー!!」という一言から、「クライアント」へとなだれ込む。サラリーマンの悲哀をラフ×ラフ流のエンタメ性に昇華したこの曲を、メンバーは全身全霊で歌い上げた。続く「夏の覚悟を今決めろ!」では、フロアからの熱い声援が炸裂。冬の寒さなど完全に忘れさせる熱気が広がり、代官山UNITはすっかり灼熱の空間となった。
挨拶を挟んで、次のブロックでは、ラフ×ラフ名物の大喜利楽曲「考える時間をください」でスタート。提示されるお題にメンバーが本気で答え、歌と笑いが入り乱れるこのパフォーマンスは、ライブの目玉とも言える。
この回のお題は「アイドルが主催したデスゲーム どんなの?」。まずは齋藤有紗が「歌詞ひとつでもミスったら、盛れてない卒アルをXにアップされちゃう」と回答し、会場をざわつかせる。メンバーの回答が続くなか、日比野芽奈は「クックック…今からお前たちには綱渡りマサイをやってもらう…」とデスゲーム主催者風に回答。しかしここで日比野には、おかわりが入り2回目の回答が迫られる。そんななか日比野は、「参加者にめーなよりかわいい子いたら…」と物騒なキラーワードを口に出し、その空気は大喜利の連続回答のエグさを物語っていた。
ライブはそこから「laughing!」「AKO~明るく可愛く面白く~」「パッパッ」へと展開。一瞬たりとも熱量の落ちない、ラフ×ラフらしい疾走感で会場を牽引していた。
中盤戦の熱気をそのままに、ライブは恒例の「ご当地大喜利コーナー」へと突入。今回のお題は「東京のコンビニだけで売っている変なおにぎりは?」。ツアーファイナルらしい自由度と勢いの中、メンバーたちは次々に手を挙げる。
まずは進行を務める日比野が「賞味期限3秒おにぎり」と切れ味鋭く答えるも、「それ東京関係ある!?」と即ツッコミが入り、会場が笑いに包まれる。続く永松波留は「ぎゅうぎゅうのべっちょべちょのラッシュアワーおにぎり」と、東京のせちがらさ満点の回答で会場を爆笑の渦へ。その後もそれぞれの個性を感じさせる回答が連続。
齋藤有紗による「佐久間さんの拍手笑いで握られたおにぎり」というグループのプロデューサー、佐久間宣行氏にちなんだ回答も飛び出す中(ちなみにこのライブが開催された11月23日は佐久間氏の誕生日)、ラストの藤崎未来は「おにぎりの中に誰かの黒歴史が入っている」と回答。メンバーも観客も思わず「やめて!」と悲鳴混じりの笑いが起きる。最終的には、見事な“東京描写”とセンスで沸かせた永松がこの回の優勝を勝ち取った。
大喜利で会場が大きく緩んだところで、ライブは一気にラストスパートへと駆け上がる。披露されたのは、メンバーの佐々木楓菜が作詞を務めた「君とキュンと」、「カラフルタイム」。キュートさと熱量を兼ね備えたパフォーマンスに、フロアは息を飲みながらも笑顔を浮かべ、彼女たちの表現力の進化を実感していた。
アンコールで姿を見せたラフ×ラフが届けたのは、たむらぱんが手がけた新曲「何満開」。これまでの想いを歌にしたような温かな感動が広がるエモーショナルな楽曲だ。代官山UNITはまるで春に包まれたかのような桜色のペンライトが輝き、フロアのあちこちで満開の桜が咲き誇っていた。
歌い終わったメンバーは、ここで始まる新たな予定を発表。リリースイベント、ファンクラブイベントの他、最後に伝えられたのは、2026年3月9日(佐久間の日)に、グループが目標に掲げてきた KT Zepp Yokohamaでの3rd Anniversary LIVE。これには会場が大きくどよめいた。
このZeppという大きな目標に向かって、メンバーは「ラフ×ラフはもっと売れたいです!」「今までの中で一番楽しいライブにしたい」と泥くさく、真っ直ぐな決意を次々と表明した。その言葉に、会場からは大きな拍手が巻き起こっていた。ラストチューンは、佐々木楓菜が作詞・作曲を手がけた「一期八会」。これまでの時間、想い、出会いがひとつの線に繋がっていくようなエモーショナルな歌声が、まっすぐに胸へ飛び込んでくる楽曲だった。
「Zeppに立ちたい」という夢は、リーダーがふと言い始めたことだったかもしれない。最初は無謀に思えたその言葉が、仲間とファンに支えられ、今、現実の舞台へと近づいている。このツアーファイナルの代官山UNITは、そんな夢の輪郭がはっきりと見えた夜だった。“ポップ☆トラベル”で全国を巡った7人は、次の目的地を確かに見据える。その旅路の先で、ラフ×ラフはさらに大きく咲く準備を整えているのだ。
取材&文:ニシダケン
日時:2025年11月23日(日)@代官山UNIT
セットリスト
(1部)
Overture
M-1 超めっちゃ”キュン”でしょ
M-2 ちょっと闇落ち
M-3 ラズベリーサイダー
M-4 サバ☆サマ!
M-5 考える時間をください
M-6 恋って線香花火みたい
M-7 パッパッ
M-8 一期八会
M-9 君がNo.1
M-10 laughing!
En-1 何満開
En-2 AKO~明るく可愛く面白く~
(2部)
Overture
M-1 超めっちゃ”キュン”でしょ
M-2 100億点
M-3 クライアント
M-4 夏の覚悟を今決めろ!
M-5 考える時間をください
M-6 カラフルタイム
M-7 AKO〜明るく可愛く面白く〜
M-8 パッパッ
M-9 君ときゅんと♡
M-10 laughing!
En-1 何満開
En-2 一期八会
ラフ×ラフ 3rd Anniversary LIVE
公演日:2026年3月9日(月)
OPEN 17:30 START 18:30
会場:KT Zepp Yokohama
チケット販売:FC先行11月27日(木)正午より / 一般 12月3日(水)正午より
2026年2月12日(木)ヒューリックホール東京
*チケット詳細は後日発表
●1st album「わたしファンファーレ」リリースイベント
12月より来年1月まで各地で開催決定!
12月6日(土)カメイドクロック カメクロコート
12月7日(日)タワーレコード渋谷店
12月14日(日)タワーレコード名古屋近鉄パッセ店
12月16日(火)タワーレコード錦糸町パルコ店
12月17日(水)タワーレコード新宿店
2026年
1月17日(土)タワーレコード吉祥寺パルコ店
1月18日(日)汐留シオサイト地下歩道
1月24日(土)タワーレコード 錦糸町パルコ店
1月25日(日)タワーレコード新宿店
他にオンライン特典会も開催予定!
●ラフ×ラフ ファンクラブクリスマスイベント
12月20日(土)東京KFCホールにて開催決定
●ラフ×ラフ ファンクラブイベント
クリスマスだよ!全員集合(仮)
12月21日(日)SUPERNOVA KAWASAKI にて開催決定
ラフ×ラフ 公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@roughlaugh_official
ラフ×ラフ X https://x.com/roughlaugh_o
ラフ×ラフ TikTok https://www.tiktok.com/@roughlaugh_official