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2025/11/15 20:00

 

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.80「個性の濃度上昇中、青が藍に染まるまで」

 

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「個性の濃度上昇中、青が藍に染まるまで」

奈良発、唯一無二の独り占めしたくなるバンド・青が藍に染まるまでが12月1日〜3日の3日間連続企画「青が消えゆく前に」を阿倍野ロックタウンにて開催します。先日、各日の対バンアーティストも解禁されましたが、関西の同世代の20歳くらいのアーティストが多く揃っています。

正規メンバーの2人は前身バンドからのメンバーで、青が藍に染まるまでとしては今年1月からライブ活動を本格的にスタートしました。そこから着々とライブとリリースを重ねており、3月十代白書ファイナリスト、6月閃光ライオットライブ審査進出、7月ロッキン出場を懸けたROJACKファイナリストと、オーディションでも狭き門を突破してきました。

若い彼らにとって、大事なのはその経験からの成長ですよね。11月13日、実は私の企画イベントにも出演してもらいました。私は十代白書も閃光ライオットも普通のブッキングライブでも彼らを見たり、ライブレポをしたりしましたが、今まで見た中で1番良かったです。悠稀。(Gt.Vo)の透明感のあるボーカルは、より輪郭と軸がハッキリとなっていて、より咀嚼しやすく、満足感が増していました。元々ドラマチックなバラードが同世代でも随一に表現できるバンドですから、このまま良い「歌」を作っていってほしいです。疾走感のある曲も良かったですし、お立ち台での姿も様になっていました。あと当日打ち上げまでしたのに直接言い忘れてましたが、最新リリース曲の「愛終日」はすごく良い曲です。深いところからグッと来ますので、まだ聴いていない人は聴いてみてください。

ショート動画も飽和し、近いうちに揺り戻しのような形で味わい深い歌モノの時代が来る可能性はそんなに低くないと思うんですよね。そういう時により個性が濃くなっている青が藍に染まるまでの放つ音楽が、一気にシーンを染めてくれないかなと、私の企画で見てさらに思いました。ブレーンであるかなね(Ba)は強いこだわりやアイデアも持っている人物ですからね。それが実を結び、彼らの音楽を独り占めするリスナーが一人でも多く増えたら嬉しいです。

インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

[ニュース] 青が藍に染まるまで

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