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2025/10/03 18:00

 

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.74「深層心理まで届く音を鳴らす、あすなろ白昼夢」

 

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「深層心理まで届く音を鳴らす、あすなろ白昼夢」

10月11日〜13日の3日間、今年も大阪のラジオ局・FM802が心斎橋ミナミエリアのライブハウス20会場+なんばHatch(11日・12日のみ)を使った大型サーキットフェス「MINAMI WHEEL2025(通称:ミナホ)」が開催されます。ライブを主軸として活動してきた今やフェス級のアーティストに、ミナホを通っていないアーティストはいないでしょう。そんなミナホの出演アーティストについて今年も開催まで連載していきたいと思います。

今回紹介するのは、13日の14時にDROPに出演する”白昼夢のように揺らめく言葉と、衝動的なロックサウンド。儚さと熱量を同時に鳴らす”バンド、あすなろ白昼夢です。先日2曲入り音源「魔法少女の勉強部屋」をリリースしました。同タイトルの自主企画も東阪で開催。場所は10月24日に新宿Marble、11月19日に大阪福島2nd LINEで共にスリーマンライブとなっています。

捉えどころのないオルタナティブロックに乗せた歌詞。それだけでなく曲名にも味わい深さが非常に感じられ、さらに言うとバンド名も良いですよね。今いろいろと曲を聴いてレビューを考えているのですが、結局この”白昼夢”という言葉に帰ってきてしまいます。自分の中にある昼でも消えない幻想の基盤となっている深層心理にまで作用してくる音楽です。セピア色になりつつある情景の当時に彼らの音楽はなかったはずなのに、その音楽に触れている時はその記憶のBGMとして鳴っています。新曲「魔法使いの弟子」と「君の八重歯を僕の財布に入れておきたい。」は共に狂気的とも取れるような君への想いを、幅の広い表現力で別感触の2曲にして閉じ込められています。特に「君の八重歯を僕の財布に入れておきたい。」は、ライブで見るとかなり圧巻なのではないかと期待してしまう1曲です。

ちなみにライブは昨年2回見させていただいたことがありますが、激しさに体を動かしつつも、目の前で起きているライブに目線はずっと外せない奥深さがあって凄みを感じました。ミナホは最終日の中盤、13日だけ来る人も、3日間通しで来ている人も疲れがある頃かもしれませんので、あすなろ白昼夢で大きな刺激を受けて夢見心地になっていきましょう。

インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

[ニュース] あすなろ白昼夢

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