2024/09/08 22:00
2024年9月7日〜8日の2日間にかけて、=LOVE(通称:イコラブ)の7周年コンサート、=LOVE 7周年コンサート「=LOVE 7th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」が神奈川県・Kアリーナ横浜にて行われた。オトトイでは、その初日であるDAY1の模様をレポートする。
2017年の結成以来着実にファンを増やし、「アイドルに憧れられるアイドル」としても、人気のグループ=LOVE。様々なことがいまの社会を取り巻きながらも、彼女たちはこの7年間、まっすぐ前をみて走り続けてきた。このコンサートは、イコラブにとって過去最大規模のキャパシティとなる公演であり、その7年の集大成を見せる場である。
ライヴは齋藤樹愛羅、佐々木舞香の「きあまい」コンビによる影ナレのあと、煌びやかな映像と共に『Overture』でスタート。セットリストの1曲目は、大ヒット中の最新シングル『絶対アイドル辞めないで』。イコラブ以外のアイドルを推している人にも、その歌詞が共感を集める、究極の推し活ソング。YouTubeでのMVの再生回数は、グループ史上最速となる24時間で100万回に到達(現在は800万回目前)。TikTokでの楽曲再生数は1.3億回を突破している、イコラブの新たな代表曲だ。
メンバーは「魔法少女」をテーマにした、カラフルな衣装に身を包んで登場。一気に大歓声が沸いた。メンバー10人は「THE FIRST TAKE」でも話題になった圧巻の歌唱力と、アイドルとしてのキラキラとした輝きを放ち、一気に集まったファンを魅了した。
続いて披露された『アイカツハッピーエンド』では、「ここからはメンバーがみんなの近くに行っちゃいます!」と叫び、ステージに用意された花道を歩きながらセンターステージまで移動。さらに他己紹介ソング『ヒロインズ』へと雪崩れ込み、曲間の決めゼリフでは、アドリブを交えながら、会場一体となってコールで盛り上げた。
コンサートは序盤から一気に盛り上がりを見せる。『わたし、魔法使い』の曲間には「今日はみんなのこと幸せにしちゃうね」と大谷映美里が決めゼリフを言うと、銀テープが連続で発射。さらに、『お姫様にしてよ!』では、「Darling」のあとで、メンバーの名前を叫ぶコール&レスポンスも発動した。
イコラブのコンサートには、こういったメンバーの名前を叫ぶセクションが多く存在している。推しの名前を叫んで好きな想いを全力で伝えるのは、ファンにとって幸せなことであり、その愛が伝わっているからこそメンバーもそれに応えることができる。そういった愛の循環が行われていて、それがイコラブのコンサートの一体感にも伝わっているのだと感じた。
コンサートはここで恒例の自己紹介ソロダンスセクションへ。続いて披露された『24/7』。ここで齋藤樹愛羅、髙松瞳、野口衣織、諸橋沙夏、山本杏奈の5人が赤一色のパンツスタイルの衣装へとチェンジ。レーザーの光のなか、クールなビートに乗せて、そのダンスのスキルを見せつけた。そして今度は、大谷映美里、大場花菜、音嶋莉沙、佐々木舞香、瀧脇笙古の5人が、ガーリーな秋服風の衣装で、『お姉さんじゃダメですか?』を披露。先ほどまでの雰囲気をガラッと変え、会場の空気をキュートに包んだ。
コンサートはここから幕間のVTR企画「さなきあクッキング」へ。これは齋藤樹愛羅、諸橋沙夏、およびアシスタントの「シロクマ」が登場し、かき氷を作るというもの。齋藤がアシスタントのシロクマ君の名前を「クロシマ」君と呼び間違えると、大きな笑いが起きていた。がしかし、途中で緊急ニュースが入る。諸橋記者および、齋藤記者のレポートによると「逃げ出したシロクマが大暴れ」だという。さらに、「“可愛い警報”が神奈川県全域に発令され、10匹の猫が脱出した」とのニュースが飛び込み、次の楽曲への期待を高めた。
VTRが終わると、超絶キュートな猫ちゃんへと変身したメンバーがステージへ登場。再び大きな歓声が沸くなか、『しゅきぴ』を披露。猫たちは、ステージから客席へと脱走し、ファンをメロメロにしていた。さらに、『ドライブ デート 都内』での「いきなり妄想デート」のコーナーでは、思い思いの言葉をにゃんにゃん語で。コンサートはさらに『仲直りシュークリーム』、『Want you!Want you!』とアッパーチューンを連発。『Want you!Want you!』では、上空から無数の風船が客席へと降り注ぎ、会場にいた人々の心を盗んでいった。
ステージから猫が去ったあとは、ステージにはストリングスのカルテットが登場し、『ズルいよ ズルいね』を佐々木舞香、野口衣織、諸橋沙夏の3人が披露。幻想的なストリングスの中に、美しい歌声が混ざり合い、抜群のハーモニーを魅せる。ここから再びメンバー全員が登場。先ほどのカルテットに加え、ギター、ベース、キーボード、ドラムの生演奏も加わり、『The 5th』をパフォーマンス。これから始まる寒い季節に、暖かな想いを届けた。
次の曲では、「次の曲では、1番大きな声出してください!」「7周年まだまだこれからだよー!」と野口衣織が叫び、『探せ ダイヤモンドリリー』を披露。大きな大きなコールが広いKアリーナ中に響いた。コンサートはそこからジャジーでファンキーな『ようこそ!イコラブ沼』で会場にいるすべての人間をイコラブ沼へと導いていく。さらに『呪って呪って』では、金管楽器のビッグバンドも加わるなか、野口衣織がベースをセンターで生演奏。その真剣な眼差しが人の心をグッとつかんだ。
ここからメンバーはブラスバンドを引き連れてセンターステージへ移動。『「君と私の歌」』、『Oh!Darling』、『海とレモンティー』で、イコラブの持ち味である甘い甘い空間を展開。『夏祭り恋慕う』では、夏も終わりかけた9月に、恋の花火が舞った。コンサートはここからさらに、クライマックスへ。『この空がトリガー』、『青春”サブリミナル”』と人気曲を立て続けに披露し熱量を高めていく。『青春”サブリミナル”』 では、メンバー全員で円になって、7周年を迎えた喜びを爆発させた。
本編最後は1stシングル表題曲『=LOVE』。「イコラブちゃんと一緒に幸せになってくれますかー?」と髙松瞳が叫ぶと、観客席は再びヒートアップ。キラキラの紙吹雪が舞う中、ラストはファンとともにみんなでジャンプ。最後まで想いを届けた。
大きな「イコラブ」コールに導かれ、アンコールは、まずは佐々木舞香と野口衣織の2人が登場。客席の端から端まで恒例のウェーブを行う。しかし2人がダッシュしても客席のウェーブの方が早くて追いつけないというちょっとしたハプニングが。2時間のコンサートを駆け抜けた後も全力な姿に、会場は一気に笑顔になった。
そこから「みんな出てきてー!」と叫ぶと、なんと今度は、客席からメンバーの声が。アンコール1曲目の『ナツマトペ』は、2階席、3階席まで移動したメンバーたちとともにパフォーマンス。まだまだ終わらない元気な夏を感じさせた。ステージに戻り、メンバーはマフラーを身につけ『僕らの制服クリスマス』をパフォーマンス。夏の空気を一気にクリスマス模様へと変貌させた。
コンサートはそこから『笑顔のレシピ』へ。コンサート前日、キャプテンを務める山本杏奈が、Xにてメンバーの写真とともに「流行りはメイクレシピだけど…私のえがおのレシピはファンの皆さんが居てくれるイコラブです。いつもありがとう♡」と想いを綴っていた。きっとこの日集まったファンにとっても「えがおのレシピ」は、イコラブなのだと思う。大きな笑顔に包まれながら、コンサートは最後の曲へ。
ラストナンバーは、この日のコンサートのスタートを飾った『絶対アイドル辞めないで』。キュートでかわいい楽曲なのにどこか切なくて、最初に聴いたときよりもエモーショナルな気持ちが胸に去来した。大きな感動が包む中、大団円でコンサートは終演。幕が降りる最後の最後までメンバーは手を振り、「ありがとう!」と感謝を伝えた。
最後に山本杏奈が「今日はひとりひとりがこのコンサートを作り上げたんだってことを忘れないでください!」と叫んでいた。思えばこの日メンバーは、アリーナだけでなく、2階席、3階席のステージから遠い位置まで意識して一生懸命目線を配って、レスを飛ばしていた。これはきっとファンを愛する気持ちからなのだろう。大きな愛とともに7周年を迎えた=LOVE。8年目も、ここからも大きなステージへ向かって、突き進んでいくはずだ。
取材&文:西田健
M1. 絶対アイドル辞めないで
M2. アイカツハッピーエンド
M3. ヒロインズ
M4. わたし、魔法使い
M5.お姫様にしてよ!
-MC-
M6. 24/7
M7. お姉さんじゃダメですか?
M8. しゅきぴ
M9. 「ドライブ デート 都内」
M10. 仲直りシュークリーム
M11. Want you!Want you!
M12. ズルいよ ズルいね
M13. The 5th
-MC-
M14. 探せ ダイヤモンドリリー
M15. ようこそ!イコラブ沼
M16. 呪って呪って
M17. 「君と私の歌」
M18. Oh!Darling
M19. 海とレモンティー
M20. 夏祭り恋慕う
M21. この空がトリガー
M22. 青春”サブリミナル”
-MC-
M23. =LOVE
[ENCORE]
EN1. ナツマトペ
EN2. 僕らの制服クリスマス
EN3. 笑顔のレシピ
EN4. 絶対アイドル辞めないで
=LOVE アリーナツアー 2025の開催が決定!
詳細、チケット情報などは追ってお知らせいたします。
<日 程>
2025年2月2日(日) 埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
2025年2月22日(土)、23日(日・祝) 千葉県・LaLa arena TOKYO-BAY
2025年3月8日(土) 愛知県・ドルフィンズアリーナ
2025年4月12日(土) 福岡県・マリンメッセ福岡B館
2025年5月5日(月・祝)、6日(火・休) 東京都・国立代々木競技場 第一体育館
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