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2024/07/19 12:00

 

【開催中】LIQUIDROOMの原点である新宿LIQUIDROOMアーカイヴ展〈LIQUID START〉、会期は21日まで

 

恵比寿LIQUDROOMの原点である〈新宿LIQUIDROOM〉の歴史を紐解くアーカイヴ展〈LIQUID START―新宿LIQUIDROOM SINCE 1994―〉がLIQUIDROOM内〈ギャラリーKATA〉にて開催されている。

LIQUID START制作委員会による本アーカイヴ展は、今年で恵比寿開業20周年を迎えるLIQUIDROOM全面協力のもと、7月21日 (日) まで行われる。

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「新宿LIQUIDROOM」と言われて何を思い浮かべるだろう?

今では「新宿? 恵比寿じゃなくて??」と言うひとが多いのかもしれない。だがもし新宿時代を知るひとであれば「あの階段*1」か「あのボヨンボヨンする床*2」ではないだろうか。もちろん自分が行った印象深いライヴ/イベントを思い出すのが真っ当な話ではある。

アーカイヴ展の会場を彩るのは、年ごとにわけて展示された当時のライヴやパーティーのフライヤーと新宿LIQUIDROOMの月間スケジュールだ。最近みることが少なくなった「紙」のフライヤーに懐かしさや逆に目新しさをそれぞれ感じるだろう。新宿LIQUIDROOMがオープンした1994年には既にネット/ウェブは存在していたが、一般的に利用されるものではなかった。展示関係者の方のお話によると、新宿LIQUIDROOMのウェブページが開設されたのは2000年とのこと。しかし当時のウェブページは職場や学校や自宅でPCで見るものだった (日本でのiPhone販売開始が2008年である)。1994年から2003年までの展示に、90年代の紙の文化からウェブの影響が色濃くなるさまも見てとれる。当時を知るひとは自分が行ったイベントのフライヤーをいくつ見つけられるか数えてみるのもよし。知らないひとは「あのアーティストのライヴがここであったのか!」という驚き (新宿LIQUIDROOMのキャパは1,000弱だったと言われている) を感じるのも楽しみかたのひとつだろう。

会場でもうひとつ存在感を顕にしているのが「扉」だ。この扉は新宿LIQUIDROOMの楽屋・事務所のフロアにあったものとのことで、ステッカーが所狭しと貼られている。いまでも保存されていること自体が驚きだ。当時は一般客が目にすることはなかったものであり、こちらも必見である。

また展示会場内で上映されている映像には「あの階段」も記録されている。あなたが覚えている階段と一致しているだろうか? (私は「階段こんなに狭かったっけ?!」と思ってしまった。)

会期は今週末、日曜日まで。〈新宿LIQUIDROOM〉を知るひとも知らないひとも、ぜひこの週末に足を運んでいただきたい。

*1 新宿LIQUIDROOMはビルの7階にあった。一般客はエレベーターが使えない場合が多く、入場時は階段を7階まで上る必要があった。現在の渋谷CLUB QUATTRO (4階) や渋谷O-Crest (5階) を想像するとわかりやすいだろう。敢えて付け加えると「7階」です。

*2 フロアにいる客が縦に跳ねると比喩や冗談ではなく床がトランポリンのように「たわんで」いた。皆、いつか床が抜けるだろうなと思いながら踊っていた。(抜けませんでした)

(takadat)

開催概要
LIQUID START―新宿LIQUIDROOM SINCE 1994―

開催期間 : 2024年7月13日 (土) 〜 7月21日 (日)
開場時間 : 平日 14:00〜20:00 / 土日祝 13:00〜19:00 *最終日のみ18時クローズ
開催場所 : LIQUIDROOM 2F ギャラリーKATA
観覧料 : 無料 
注意事項 : 一部を除き写真撮影禁止 / ギャラリー内は飲食禁止
主催 : LIQUID START制作委員会
協力 : LIQUIDROOM

LIQUIDROOM HP : https://www.liquidroom.net/
KATA HP : http://kata-gallery.net/
LIQUID START Instagram : @liquid_start_since_1994
LIQUID START X : @Liquidstart

LIQUIDROOMの原点である新宿時代、約10年間の歴史を紐解くアーカイヴ展
現在から遡ること30年前の1994年7月。新宿歌舞伎町のビルの7FでLIQUIDROOMの原点である〈新宿LIQUIDROOM〉が誕生していたことは、ある一定の年齢層を除き意外と知られていない事実かもしれません。今年恵比寿開業20周年のアニバーサリーを迎えるLIQUIDROOM全面協力のもと、新宿LIQUIDROOM約10年間の歴史を紐解くアーカイヴ企画展を開催いたします。新宿LIQUIDROOMが存在した1990年代後半~2000年代前半の洋邦楽ライヴ/クラブシーンの潮流をいま、再認識するということ。それは単なる90’s〜00’sへの郷愁だけでなく、この時代の音楽シーンの影響がどのように後世の音楽やカルチャーへと結びついていったのかを考察するという試みでもあると考えます。LIQUIDROOMファースト・ディケイドの軌跡、ぜひご覧ください。

本展の見どころ
■ 現在では閲覧・入手困難! 圧巻のフライヤー・ギャラリー

会場全体を彩るのは、現在ではあまり配布されることがなくなったライヴやパーティーのフライヤー。90’s〜00’sならではのムードを如実に反映しているデザインのフライヤーや新宿LIQUIDROOMの月間スケジュール、新宿LIQUIDROOMがオープンした1994年7月から約10年間の公演フライヤーを時系列で一挙に展示。この会場でしか見ることの出来ない、貴重なものとなっています。

■ ここでしか読めない! 豪華アーティスト陣によるスペシャル・コメント

本展のためだけに寄せられた、アーティスト自身による新宿LIQUIDROOMでの思い出が語られたコメントを当時のアーティスト公演フライヤーと共に展示いたします。
コメント展示アーティスト :
 小山田圭吾 (Cornelius)、茂木欣一 (フィッシュマンズ、東京スカパラダイスオーケストラ)、Mummy-D (RHYMESTER)、増子直純 (怒髪天)、Buffalo Daughter、KEN ISHII、田中フミヤ、他

■ 当時のライヴ・場内写真、秘蔵映像、公演解説、90’s〜00’sの超貴重バンドTシャツの展示

フォトグラファー菊池茂夫氏、山本絢子氏によるライヴ写真や場内写真、秘蔵映像や当時のライヴ/パーティーの解説テキスト等を公開。また、新宿LIQUIDROOMで公演を行ったアーティストの貴重なヴィンテージバンドTシャツの展示等、現在ではなかなか接することが出来ないレアな平成カルチャーを生で体感できる展示構成を予定しています。

新宿LIQUIDROOM


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