2024/04/07 18:30
2024年4月6日(土)、7日(日)の2日間にかけて、音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」のライヴ・イベント、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 10th LIVE ≪LIVE ANIMA≫」が開催された。OTOTOYでは、そのDAY1の模様をレポートする。
今回で10回目となる「ヒプノシスマイク」の声優キャストが揃い踏みのライヴ・イベント。事前に「ヒプマイ」TVアニメ第2期である、「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima +」の楽曲初披露に加え、昨年2作同時リリースされたEP『The Block Party』収録曲も披露されることや、中王区キャストの出演、さらにヒプマイキャスト以外のスペシャルゲストも出演が発表されていたこともあり、会場の幕張メッセでは多くのファンが期待に胸を膨らませていた。
開演の時刻になると、まずステージにはヒプノシスマイクというプロジェクトには欠かせない男、DJ U-ICHI(HOME MADE家族)がスタンバイ。そこから巧みなテクニックでヒプマイ楽曲を繋ぎ、フロアを温めていく。U-ICHIの誘導で、客席の準備もしっかりできたところで、SEと映像が流れ、6つのディビジョンのメンバー18人がステージへと現れる。セットリストの1曲目は、TVアニメ2期「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima +」の主題歌である“RISE FROM DEAD”。登場と同時にとてつもない量の歓声があがるなか、キャラクターの個性を盛り込んだマイクリレーで、客席は序盤からヒートアップ。メンバーはそこから全員センターステージへとそのまま移動し、ORANGE RANGEのHIROKIとNAOTOが手がけた楽曲“Hypnotic Summer”で、幕張メッセを夏へと変貌させた。
ライヴはここからはディビジョンごとの楽曲へ。トップバッターを務めたのは、イケブクロ・ディビジョン Buster Bros!!!。KANDYTOWNのRyohuとNeetzが手がけた楽曲“Bring it on”で、彼らのストリート感を表現していく。続いては、ヨコハマ・ディビジョン MAD TRIGGER CREWの三人が登場。“ジンギ(Pay Respect)”で狂気と危険な香り漂うヨコハマの姿を演出した。3番目のナゴヤ・ディビジョン Bad Ass Templeが披露したのは、輪入道とA.G.Oのタッグが手がけた、“SANITY”。彼らの持つ妖しさとアグレッシヴさで、会場を魅了していった。
そして、その空気をガラッと変えたのは、オオサカ・ディビジョン どついたれ本舗の楽曲“New World”。SOIL&"PIMP"SESSIONSのジャジーなトラックと、ポップでファニーなキャラクターが絡み合い、客席みんなを笑顔に。続いて披露されたのは、シンジュク・ディビジョン 麻天狼の“Dive in”。煌びやかでありながらも、どこか寂しさを感じさせる歌舞伎町の夜を描いていた。最後にセンターステージに登場したのは、シブヤ・ディビジョン Fling Posse。maeshima soshi、OHTORA、Rin音の新進気鋭の若手クリエイターが手がけた“AN IDOL”で、持ち味のポップさとフリーキーさを存分に発揮した。
それぞれのディビジョンごとの楽曲披露のブロックが終わると、今度は共闘曲のコーナーへ。まず披露されたのはイケブクロとナゴヤの楽曲“We go with the flow”。ステージには炎も立ち上り、2組の共演に客席のボルテージも最高潮へ。まさにアチアチになった客席に、フロートに乗って登場したのは、ヨコハマとオオサカ。“PUMP IT UP”の間奏でメンバーがフロアを煽ると、絶叫にも似たレスポンスが返ってきた。続いて、センターステージでは、シブヤとシンジュクがオリエントなフレーバーを醸し出す“FIGHTER’S ROAD”を披露。曲間では、有栖川 帝統役の野津山幸宏と伊弉冉 一二三役の木島隆一がカンフーバトル(?)でじゃれあい、会場中が笑顔に包まれていた。
ライヴはそこから、イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュクによる「ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-」を終え、DJ U-ICHIとダンサーチーム、ディビジョン・ダンス・バトルによる「DJ & Dance Bridge」へ。ダンスやDJも、ヒップホップには欠かせない要素。単なるブリッジに留まらない、バッチバチのダンスとDJが観客の心をガッチリと掴んでいた。
そして、妖艶なライティングに彩られて登場したのは、中王区 言の葉党のメンバー、たかはし智秋(勘解由小路 無花果役)、小林ゆう(東方天 乙統女役)、山本希望(碧棺 合歓役)の3人。登場するやいなや、その出演を待ち望んでいたかのような絶大な歓声が会場中に響いていた。中には「お姉様ー!」と言う声も聞こえ、彼女たちの存在がヒプノシスマイクというプロジェクトの上でも、大きなものになっていたことを感じさせる瞬間だった。3人は、女性ダンサーチームと共に“Femme Fatale”、“Verbal Justice”といった強烈なガールクラッシュな楽曲を立て続けに披露。最後はchelmicoが手がけた、チルな楽曲“WINK”で表現の幅を見せた。
中王区 言の葉党が圧倒的なステージングを見せたあとは、EP「The Block Party -HOMIEs-」サイドの楽曲のブロックへ。このセクションの1番手は、有栖川 帝統役の野津山幸宏と観音坂 独歩役の伊東健人による“Rivals!”。ファンキーなサウンドに、ポジティヴなリリックを乗せ、全力で楽しさを表現していた。ブザーが鳴り響く中、開演したのは、白膠木 簓役の岩崎諒太と躑躅森 盧笙役の河西健吾の、どついたれ本舗コンビによる“毎度!生きたろかい!~OSAKA Big Up~”。2人は漫才マイクの大定番である38マイクを挟んで立ち、抜群のコンビネーションで漫才と歌謡曲をミックス。曲中には、変顔やチャーミングなダンスも飛び出し、その姿は会場中にたくさんの笑顔をもたらしていた。
そこからさらにライヴの勢いは加速していく。波羅夷 空却役の葉山翔太と山田 二郎役の石谷春貴が、フロートに乗り込み、客席を回りながらWANIMAが手がけた“Get busy”で、フロアを灼熱の熱気に包むと、今度は夢野 幻太郎役、斉藤壮馬がEveが手がけた“夢の彼方”をしっとりと歌い上げた。
そして、このブロックのハイライトは、続いて披露された、前山田健一とDJ KOOのタッグによる楽曲、“Move Your Body Till You Die! ”ではないだろうか。この楽曲は、毒島 メイソン 理鶯役の神尾晋一郎が中心となり、EDM調のビートに乗りながら、身体を鍛える、まさにいわば「RIO’s Boot Camp」。曲の途中には、HOMIEsメンバーも登場し、「ワンツー!ワンツー!」の掛け声で客席も巻きこんで、エクササイズを行う。曲の終わりには、体力の限界まで使い果たして、HOMIEsメンバーもヘロヘロになっていた。このブロックラストは、山田 一郎役の木村昴による、“HIPHOPPIA”。MURO謹製のビートに好良瓶太郎によるリリックは、まさにヒップホップ純度100%。木村は言わずもがな、ヒプノシスマイクの中心人物であり、彼の存在があったからこそ、このプロジェクトはここまで大きくなったのだと思わせる魂の歌唱だった。
そして、暗転した会場のスクリーンには「重大発表!」の文字。その内容は、新作ゲームアプリ「ヒプノシスマイク-Dream Rap Battle-」のリリース決定という情報と、その主題歌プロデュースしたのは、RIP SLYMEであるということ。湧き上がる観客の前に、再び18人のメンバーが登場し、その最新楽曲“ヒプノシスマイク-Dream Rap Battle-”を初披露。RIP SLYMEらしさあふれるポップさとビートの良さで、初見にも関わらずフロアは大盛り上がり。
さらに木村昴から呼び込まれ、スペシャルゲストとしてRIP SLYMEが登場。彼らの登場には、多くのファンが湧き上がっていた。サポートには、おかもとえみとWISEを迎え、自身の代表曲“楽園ベイベー(Remix)”や、新曲の“ネオンライツ feat. WISE & おかもとえみ(Short.ver)”を披露。圧巻のステージングで最高潮に盛り上げると、そのまま“JUMP”でフロアを飛び跳ねさせる。RIP SLYMEはさらに、HOMIEsとともに“SUMMIT OF DIVISIONS -HOMIEs Ver.- with RIP SLYME”をコラボレーション。曲間には、RIP SLYMEの大ヒットチューン“JOINT”や“熱帯夜”を挟み込むという、粋な演出も。大きな存在感を残してRIP SLYMEがステージを去ると、木村昴が感動のあまり放心状態になっていたのが印象的だった。
ライヴはここから終盤戦。ラストはメンバー18人で『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima +のエンディング曲“Next Stage”、そして“Hoodstar +”を連続で披露。最後は、メンバー全員で「ラップって」「たのC!」のコール&レスポンスで大団円で幕を閉じた。
新たな展開を迎え、ますます盛り上がっていく「ヒプノシスマイク」の物語。これからも目が離せない。
M2: Hypnotic Summer
M3: Bring it on
M4: ジンギ(Pay Respect)
M5: SANITY
M6: New World
M7: Dive in
M8: AN IDOL
M9: We go with the flow
M10: PUMP IT UP
M11: FIGHTER’S ROAD
M12: ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-
M13: Femme Fatale
M14: Verbal Justice
M15: WINK
M16: Rivals!
M17: 毎度!生きたろかい!~OSAKA Big Up~
M18: Get busy
M19: 夢の彼方
M20: Move Your Body Till You Die!
M21: HIPHOPPIA
M22: ヒプノシスマイク-Dream Rap Battle-
SPECIAL GUEST ACT「RIP SLYME」
M23: 楽園ベイベー(Remix)~ ネオンライツ feat. WISE & おかもとえみ(Short.ver)
M24: JUMP
M25: SUMMIT OF DIVISIONS -HOMIEs Ver.- with RIP SLYME
M26: Next Stage
M27: Hoodstar +