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2023/10/29 12:45

 

【ライヴレポート】FRUITS ZIPPER、初のアリーナ公演を大成功に収め、新たなるステージへ──「FRUITS ZIPPER JAPAN TOUR 2023 -AUTUMN-」ファイナル公演

 

2023年10月28日。アソビシステムが手掛ける、アイドル文化を世界に向けて発信する新プロジェクト「KAWAII LAB.」より誕生した、7人組アイドル・FRUITS ZIPPERが、グループ初のアリーナ公演となる東京体育館でのワンマンライヴ〈FRUITS ZIPPER JAPAN TOUR 2023 -AUTUMN- The Parlor of FRUITS ZIPPER TOUR FINAL〉を開催した。

チケットは機材席を開放した追加分も含め完売。1階席のアリーナはもちろん3階席まで、FRUITS ZIPPERの晴れの舞台を一目見ようと、多くのファンが集まっていた。東京体育館に詰めかけたファンは、その数約8,000人。女性だけのグループやカップルで参加も多く、その注目度の高さをひしひしと感じた。

スタートの時刻を迎えると、OPのSEである“OVERTURE”とともに、煌びやかなステージから無数のレーザーが照射され、客席のペンライトが一斉に光りはじめた。そしてメンバー7人が現れ、セットリストの1曲目、“ぴゅあいんざわーるど”の「We Are FRUITS ZIPPER!いっちょ!ひい!ふう!みー!よー!」の合図で会場のテンションが一気にハイに。そこからさらに、“完璧主義で☆”、“君の明るい未来を追いかけて”と一気に3曲を披露し、大きな東京体育館のという会場の空気をFRUITS ZIPPER色に染め上げていく。

続くMCでは、メンバーそれぞれが「アリーナ、盛り上がってるかー?」と叫び、はじめてのアリーナ公演への喜びを爆発させていた。続く、“ふれふるサマー!”からのブロックでは、フロートに乗り客席を移動。会場中にキュートでプリティーな笑顔を振りまいていく。こういう演出は、アリーナ公演ならではのものであり、メンバーの夢が叶った瞬間でもあった。

ハッピーで明るい曲が多い印象のFRUITS ZIPPERだが、彼女たちの魅力はそれだけではない。バッキバキのエレクトロ・サウンドを響かせる“We are Frontier”や、強烈な低音でフロアをロックする“CO-個性”など、アイドル楽曲として新たな挑戦をしているところも、彼女たちが標榜する“NEW KAWAII”のひとつの形のなのだと思う。

中盤戦では、「WORLD KAWAII CLASSIC」と題したユニットコーナーへ。メンバーが3組に分かれてユニット曲を披露するのだが、格闘技の煽りVTRさながらの映像が流れると、会場内に笑いが巻き起こっていた。

ユニットの1番手は、月足天音、松本かれんによる「あまれん姉妹」。“ぴんきーれっど”。ふたりの仲の良い掛け合いををそのままお届けしたようなプリティーなリリックで、彼女たちにしかできない世界を作り出す。さらに見どころだと話していた、世界一可愛い“ジョジョ立ち”もバーン!と披露し、かれんにあまねく人々を虜にしていた。

2番目は、鎮西寿々歌、櫻井優衣、真中まなの3人が登場し、“天真爛漫”という楽曲をパフォーマンス。この曲では、3人の特技をふんだんに取り入れたソロ・ダンスを披露。アイドルとしてのスキルの高さを見せつけ、ダイヤモンドのように輝いていた。

ラストは、「悪い女」をコンセプトにした、仲川瑠夏と早瀬ノエルによる“Bye-Bye”。早瀬のマルチリンガルな個性を活かしたラップに、仲川のメロウな歌声が乗り、ファンキーかつクールに新たな魅力を感じさせた。

ユニットのブロックを終えると、7人が再びステージへ現れ、『世界はキミからはじまる』を熱唱。続くメンバー紹介ソング『うぇるかむとぅ〜ざ♡ふるっぱー』では、恒例の鎮西寿々歌による一発ギャグが行われ、見事なややウケをかっさらっていた。ライヴはさらに、櫻井優衣の「なあになあに?」でかわいさが大爆発した“ハピチョコ”や、“Re→TRY & FLY”での炎の特効でどんどんヒートアップ。“Skyfeelan”で再びフロートで客席の真ん中へと向かい、“Going!”のパフォーマンスで東京体育館全体をダンスフロアへと変貌させていた。

そして、客席の中央に集まったメンバー7人は、新曲『キミコイ』を初披露。この曲は、これまで自分たちを信じ応援してくれた大切な人へ感謝の気持ちを歌ったもの。「これからもファンのみんなと一緒に夢を叶えていきたい」という想いを込めて歌い上げ、会場中が大きな愛に包まれた。

本編の最後は、TikTokで総再生回数約9億回を突破した彼女たちの代表曲“わたしの一番かわいいところ”。この曲をきっかけに大ブレイクを果たしたFRUITS ZIPPERだが、ただバズっただけでは、東京体育館を埋めることはできなかっただろう。きっかけを見事に掴み、かわいさを表現するスキルを磨き、ファンへの感謝を決して忘れることがなかったからこそ、彼女たちはこんなにも人々に愛される存在になったのだと思う。この日のパフォーマンスは、これまでの想いを詰め込んだ特別なものだったに違いない。

アンコールでは、新曲『キミコイ』を再び披露。客席中央へと移動し歌い終えると、VTRにて2024年5月18日(土)に日本武道館での〈2nd ANNIVERSARY LIVE〉の開催決定が発表された。これは集まったファンはもちろん、メンバーにもサプライズ。突然の発表に会場から大きな驚きの声が起こった。真中まなが号泣しながらも冷静に読み上げ、その事実を7人全員で噛み締めていた。メンバーは、このおめでたいお知らせの喜びを、“超めでたいソング 〜こんなに幸せでいいのかな?〜 ”で歌で表現。大きな「おめでとう」の声が会場中にこだました。

最後のMCでは、これまでの思いとこれからの思いをメンバーがそれぞれの言葉で綴る。2年という月日は、グループ発足から考えると短いかもしれない。しかし、彼女たちはこれまでの人生で様々な経験を積み、そこで努力をしてきたから、2年で日本武道館でライヴができるほどのグループになっているのだと思う。ラストは、FRUITS ZIPPERにとって始まりの楽曲『君の明るい未来を追いかけて』にその全てをぶつけていく。これまでの集大成となった東京体育館でのワンマンライヴ。しかし、これはまだまだ通過点でしかない。日本武道館という次なる目標を見据え、FRUITS ZIPPERは大きく走り出した。彼女たちが追いかける未来は、きっと明るく輝いているはずだ。

取材&文 : 西田健
PHOTO:ヨシモリユウナ、森好弘、小野百恵、上溝恭香

Photo Gallery
セットリスト

〈FRUITS ZIPPER JAPAN TOUR 2023 -AUTUMN- The Parlor of FRUITS ZIPPER TOUR FINAL〉
at東京体育館

OP OVERTURE
M01 ぴゅあいんざわーるど
M02 完璧主義で☆
M03 君の明るい未来を追いかけて
M04 ふれふるサマー!
M05 RADIO GALAXY
M06 ハートのローラーコースター
M07 We are Frontier - Tour Remix ver -
M08 ずっと、ずっと、ずっと!
M09 CO-個性
M10 ぴんきーれっど(月足天音・松本かれんユニット曲)
M11 天真爛漫(鎮西寿々歌・櫻井優衣・真中まなユニット曲)
M12 Bye-Bye(仲川瑠夏・早瀬ノエルユニット曲)
M13 世界はキミからはじまる
M14 うぇるかむとぅ~ざ♡ふるっぱー!
M15 ハピチョコ
M16 Re→TRY & FLY
M17 Skyfeelan
M18 Going!
M19 キミコイ
M20 わたしの一番かわいいところ

ENCORE
M21 キミコイ
M22 超めでたいソング ~こんなに幸せでいいのかな?~
M23 君の明るい未来を追いかけて

ライヴ情報
FRUITS ZIPPER 2nd ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2024
日程:2024年5月18日(土)
会場:日本武道館
後日詳細発表

インフォメーション
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