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2023/10/01 17:00

 

豆柴の大群、4時間超え33曲披露でベストを尽くす──〈豆柴の大群のザ・ベストライブ/豆柴の大群のザ・ベスト10~10曲当てるまで帰れません~〉

 

2023年9月30日(土)、WACK所属の6人組アイドルグループ・豆柴の大群が、東京〈恵比寿ガーデンホール〉にてワンマンライヴ〈豆柴の大群のザ・ベストライブ/豆柴の大群のザ・ベスト10~10曲当てるまで帰れません~〉を開催した。OTOTOYでは、この日の模様を1部の〈豆柴の大群のザ・ベストライブ〉、2部の〈豆柴の大群のザ・ベスト10~10曲当てるまで帰れません~〉をまとめてレポートする。

「第1部〈豆柴の大群のザ・ベストライブ〉

会場には、ひさしぶりの豆柴のワンマンライヴに期待が高まっている多くの豆粒(豆柴の大群のファンの総称)たちが集まっていた。豆柴の大群グループ単独としてのライヴは1月に開催された、新メンバーお披露目ライヴ以来となり、実に約9か月ぶり。その間に彼女たちは、後輩グループ都内某所とのツーマンツアーや本当に数多くのイベントに出演してきた。この日はその成長を見せる晴れ舞台である。

マネジャーである辻山氏による注意事項を挟み、白を基調としたキュートな衣装に身を包んだメンバーが現れる。セットリストの1曲目は、“りスタート”。今年2023年に新たに6人体制としてリスタートした豆柴の大群。そのライヴのはじまりとして、彼女たちにとってベストな1曲だ。ライヴはさらに、“ろけっとすたーと”、“らぶ地球”とグループを語る上で欠かせない楽曲を続け様に披露。豆粒と共に会場を一気に温めていく。

MCでは、ハナエモンスターが「ザ・ベストとはどういう意味でしょう?」とアイカ・ザ・スパイに問題を出す。ここれにアイカは対して「これぞ豆柴!」と、間違ってはいない気はするのだが微妙にズレた答えを出す。そこに「これぞアイカ!」という空気感が流れていた。

そこから豆柴の大群は、“サマバリ”、“恋のかけ算 ABCDEFG”とライヴの定番のホットな曲を連発。続く“豆んJOY”では、恵比寿ガーデンホール全体から大きなクラップが鳴り響き、ハッピーな空間がそこに生まれていた。ライヴは、なぜかぶりっ子と化したミユキエンジェルによるハナエへの無茶振りMCを挟み、“お願いキスミー”、“走れ豆柴”、“恋のフルスイング”とさらなる熱い楽曲を投下していく。“走れ豆柴”の最後の変顔は、本当に素晴らしく、ベストの仕上がりだったのではないだろうか。この日のライヴは特にモモチ・ンゲール、レオナエンパイアのパフォーマンス面の成長が著しかった。お披露目ライヴの頃とは比べ物にならないくらい頼もしく、1年も経たないうちに豆柴に欠かせないメンバーになったことを感じさせた。

ライブはそこからさらに暑い夏をさらに熱くするサマー・チューン“まめサマー!?”、そして、「豆柴の一番かわいいところを見せます!」と、ヤマモトショウが作詞・作曲・編曲を手がけた豆柴の新曲“ぷりぷり”を披露。豆柴史上屈指のかわいい楽曲に多くの豆粒が魅了されていた。しかし、これがなんと本編最後だった。「どういう事だ?スタートして1時間も経っていないじゃないか?それにベストを謳っていながら、あの曲も代表曲もやっていないじゃないか」そんなことを思いながら、アンコールを送ると、しばらくしてメンバーが現れた。

黒を基調とした衣装に着替えた彼女たちは、10月4日にリリースされる新曲“Sing Along Time!”をパフォーマンス。TOTALFATのJoseが手がけたゴリゴリのロック・チューンに、会場中の熱気がさらに上がっていく。メンバーはさらにここからはロックな豆柴をお見せします!と“Flash”、“間違いだらけのヒーロー”、“豆サンダー”を披露。本編で見せたかわいいサイドとは、ガラリと変わったかっこいい豆柴の魅力を見せつけていく。今回のライヴはいわば、彼女たちの持ち味である「豆柴の二面性」を表した二部構成のライブだったのだ。

ライヴはここからがすごかった。「新体制6人にとって大切な曲です」とレオナが紹介した“MUST GO”はこの日いちばんの熱を帯びたパフォーマンスだったと思う。彼女たちはいままさに、大きな変化の最中にある。そして、大きな目標に向かって行かなくてはならないのだ。その覚悟が伝わってくるような気迫が、確かにあった。

終盤戦は“昨日は戻らない”、“今”、“大丈夫サンライズ”、そして“豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場 -”まで常に全力で、その想いを届け続けた。「豆柴の大群のザ・ベストライブ」というタイトルに偽りはなく、本当にいままででのベストを尽くしたライヴだった。しかし、最後のMCのなかでナオ・オブ・ナオが言っていたように、今日がベストが終わるわけではない。豆柴の大群は、これから先もベストを更新しつづけ、さらに大きな舞台へと羽ばたいていくのだ。

第2部〈豆柴の大群のザ・ベスト10~10曲当てるまで帰れません~〉

第1部のライヴのあと、しばらく経って会場へもどるとステージの上には、とある往年の音楽番組をイメージしたセットが組まれ、BGMとして80年代歌謡曲が流れていた。これは、キービジュアルとタイトルにもある〈ザ・ベスト10〉へのオマージュであり、豆柴の大群スタッフの気合を感じた。

この第2部〈豆柴の大群のザ・ベスト10~10曲当てるまで帰れません~〉は豆柴の大群の持ち曲54曲の中から、くじでデジタル配信再生回数上位10位を引くまで終われないというもの。引いた曲はすべてその場で披露するという、いつ終わるのかわからないという、バラエティー番組出身の豆柴ならではの企画ライブだ。

くじで10回連続あたりを引けば、10曲のみ披露でライヴは終了。あたりがでなければ最大で持ち曲の54曲全てを披露するというメンバーにとってはかなり過酷な企画だ。しかし、一方で豆粒からすると、これまでの持ち曲を全曲聴ける可能性があり、かなり貴重なライヴもである。このライヴに向けて、メンバーたちは持ち曲の54曲全てを自分たちの体に叩き込み、パフォーマンスの準備を行なってきた。それはおそらくかなりのハードな練習だったはずだ。

定刻を迎えると、本日のイベントの司会進行を務める、豆柴の大群の元・プロデューサー、現・アドバイザーのクロちゃん、そしてメンバーの6人が登場。互いにイジり合うやりとりに会場中から笑みが溢れていた。今回の第2部は、前日にYouTubeの企画で行われた「負けたらハードモード!豆柴の大群 振り返りクイズ」での罰ゲームにより、ミユキエンジェルはクロちゃんの口臭付き(匂いはスタッフがかぎりなく本人のものに食品で作り上げたレプリカ)マイクを使用することとなり、過酷なライヴをさらにハードなものにしていた。

そして、いよいよ企画がスタート。まず、最初にくじで引かれたのは、“まめのうた”。ハプニングにより、これはベスト10に入っているという判定がされたのだが、これはシステムエラー。こういう空気も楽しめるのがこのライブの楽しいところだ。2回目のくじは、ナオ・オブ・ナオが引く。すると、出てきたのは今年リリースされたナオのソロ曲“FLASH BACK”。自分で自分のソロ曲を引くナオの引きの強さは、多くの豆粒が驚いていた。ベスト10には入っていながったかスタンドマイクを使ったロックボーカリスト然としたスタイルに、客席の豆粒たちも湧き上がっていく。ちなみに、ここまでの2曲はライヴでも数回しか披露されていない、かなりのレア曲であり、こういう曲が聴けるのも、このイベントならではだ。

ここからのくじ引きは3曲連続で行われた。ミユキがいまの豆柴のライヴでの定番曲“MUST GO”を引き当て、デジタル配信再生回数上位ベスト10への期待が高まるが、これがまさかのランク外。豆粒たちの予想を大きく外す展開になってしまった。そこからさらに、くじを引くものの8曲連続ランク外の曲を引き当てる結果に。しかし、このイベントがすごいのは、どの曲を引いても豆粒が沸き上がっていること。それだけ豆粒たちは音源を聴き込み、そこに愛を注いできたということだろう。

あまりにも当たりが出なさすぎる空気のなか、ここで「団結力でクリアを目指せ!豆柴クロチャンス!」という救済措置が行われた。これは96秒以内にとあるチャレンジを行い、成功すれば、ゴールに近づくためのご褒美がもらえるというもの。ちなみに、失敗すればミユキ同様のクロちゃんの口臭付きマイクが増えるという罰ゲームが実施される。とにかく罰ゲームを避けたい彼女たちは、「96秒以内におたまでピンポン玉リレー」というチャレンジを成功させ、ご褒美である「次に引いたくじが納得がいかなかった場合、引き直すことができるという権利」を獲得した。

次に引いたのは、“昨日は戻らない”、“豆柴の大群-お送りするのは人生劇場 -”、“MOTiON”の3曲。ライヴの定番曲であり彼女たちの名前も入った“豆柴の大群-お送りするのは人生劇場 -”はベスト10に絶対入っていると予想。さらに、ベスト10以内には入っていないと感じた“昨日は戻らない”を戻し、“そばにいてよ Baby angel”を引いた。しかしこの選択が彼女たちの命運を大きく分けてしまう。ライヴの人気曲“そばにいてよ Baby angel”、そして“豆柴の大群-お送りするのは人生劇場 -”、さらには“MOTiON”までもが全てランク外だったのである。ますますベスト10の曲がわからなくなってきた、メンバー。ここまで13曲連続のランク外という、展開に。

誰もが「これは全曲披露コースなのでは?」という不安と少しの期待を胸に抱く中、転機は訪れた。ナオが8位にランクインした“恋のかけ算 ABCDEFG”を引き当てたのである。さらには、2度目のクロチャンスに成功したご褒美で、「by スタッフ」と書かれた当たりくじが投入され、くじの当たりが2倍に。成功への機運が高まっていくなか、レオナが2位の“らぶ地球”を引き少しずつではあるが終わりが見えてきた。ちなみに、このクロチャンスは全てのチャレンジに成功しており、メンバーの団結力の高さと罰ゲームをなんとしても避けたい思いがひしひしと伝わってきていた。

そして、21回目。ハナエが引いたのは、「by スタッフ」と書かれた“昨日は戻らない”だった。つまりは、以前引き直したのは痛恨の選択ミスであったのだ。これには会場はどよめき、メンバーも驚いていた。ある種の伏線回収のようなストーリーに、バラエティー的にはかなりおいしいことになっていた。

ライヴはさらに救済措置のクロチャンス!のご褒美である、当たりが必ず出る金のボックスの
力を借り、7位の“豆んJOY”、1位の“りスタート”、9位の“大丈夫サンライズ”を引き当てる。そしてさらにラストスパートのクロチャンス!として、口でマシュマロキャッチができた数だけ、金のボックスからボールを引けるという特別ルールが採用。メンバーの頑張りの結果、3位の“サマバリ”、4位の“桜色”、5位の“走れ豆柴”、10位の“お願いキスミー”を引き当て、全33曲を披露した実に4時間強に及ぶ〈豆柴の大群のザ・ベスト10~10曲当てるまで帰れません~〉は終焉を迎えた。

かなりの長丁場となったこの日のライヴ。1部から考えれば、メンバーは6時間近くライヴをし続けたことになる。しかし、どの曲もメンバーは一切手を抜くことはなく、全力で企画に向き合い、パフォーマンスをしてきた。しかも、この新体制で初めて披露した楽曲もかなりの数あったはず。豆粒は、この機会に新たな楽曲の魅力を知ることができたライヴだったと思うし、このかなりのハードな企画にも大きな意味があったのだと感じた。

最後に、アドバイザークロちゃんから、から12月24日に東京・ステラボールで豆柴の大群の結成4周年記念ライブ「ら:すたーと」の開催が告げられる。タイトルの「ら:すたーと」とは、昨年の「豆柴の大群なりの合宿」で渡辺淳之介(WACK代表)からもらった1年間の猶予期間のラストのことを指すという。この4周年ライヴで集大成を見せて豆柴は変わったことを見せなければならないのだ。しかし、そのあと、ナオ・オブ・ナオが言った言葉は頼もしかった。「悲しいとか不安な気持ちになるのは違うと思う。楽しく明るくポジティブに12月24日を迎えたい!」。これはメンバーもちろん全ての豆粒が思っていることなのではないだろうか。そして、豆柴にとっても豆粒にとっても最高なクリスマスイブがくることを願っている。

取材&文 : 西田 健
Photo by sotobayashi kenta

「豆柴の大群のザ・ベストライブ」セットリスト
01.りスタート
02.ろけっとすたーと
03.らぶ地球
04.サマバリ
05. 恋のかけ算 ABCDEFG
06.豆んJOY
07.お願いキスミー
08. 走れ豆柴
09. 恋のフルスイング
10. まめサマー!?
11.ぷりぷり
EN1.Sing Along Time!
EN2.FLASH
EN3. 間違いだらけのヒーロー
EN4.豆サンダー
EN5.MUST GO
EN6. 昨日は戻らない
EN7. 今
EN8.大丈夫サンライズ
WEN1.豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場 -

「豆柴の大群のザ・ベスト10~10曲当てるまで帰れません~」セットリスト
01. まめのうた(ランク外)
02. FLASH BACK(ランク外)
03. MUST GO(ランク外)
04. 今(ランク外)
05. 魔法の言葉(ランク外)
06. PUT YOUR HANDS UP(ランク外)
07. CHANGES(ランク外)
08. ドンクサハッピー(ランク外)
09. そばにいてよ Baby angel(ランク外)
10. 豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場-(ランク外)
11. MOTiON(ランク外)
12. MAMESHiBA ON THE STAGE(ランク外)
13. 間違いだらけのヒーロー(ランク外)
14. 恋のかけ算 ABCDEFG(8位)
15. DADDY(ランク外)
16. LUCKY!!(ランク外)
17. らぶ地球(2位)
18. kill me holy slowly(ランク外)
19. 昨日は戻らない(6位)
20. MUST CHANGE(ランク外)
21. 豆んJOY(7位)
22. 僕だけの回答(ランク外)
23. ろけっとすたーと(ランク外)
24. りスタート(1位)
25. やったぁ!クリアだ!おめでとぉ!(ランク外)
26. 君以外にモテたい(ランク外)
27. 大丈夫サンライズ(9位)
28. D.E.A.D(ランク外)
29. 嫌われた勇気(ランク外)
30. サマバリ(3位)
31. 桜色(4位)
32. 走れ豆柴(5位)
33. お願いキスミー(10位)

Photo Gallery
ライブ情報

豆柴の大群4周年記念ライブ「ら:すたーと」
2023年12月24日(日)  [東京都] 品川ステラボール
開場/開演16:30/17:30

リリース情報
10/4(水) RELEASE
豆柴の大群 5th Single「ぷりぷり / Sing Along Time!」
https://MAMESHiBA.lnk.to/MAMEMAMEMAMEMAMEMAME
 

ツアー情報
大阪公演
2023年10月15日(日)YES THEATER
1部:豆柴の大群のかわいいが好きなの?
開場/開演 13:30/14:00
2部:豆柴の大群のかっこいいが好きだろ?
開場/開演 17:00/17:30
 
名古屋公演
2023年11月18日(土)今池ガスホール
1部:豆柴の大群のかわいいが好きなの?
開場/開演 13:30/14:00
2部:豆柴の大群のかっこいいが好きだろ?
開場/開演 17:00/17:30

アーティスト情報
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[ニュース] 豆柴の大群, 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL, 都内某所

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