【今週のK-POP】Davichi「Fanfare」

オーディション番組発の新人からグループ解散後初ソロ、フル・アルバムで久々にカムバックしたグループまで、全タイトル紹介したいほど豊作な今週の新作。その中からピックアップさせていただくのは、韓国が世界に誇る女性デュオ、Davichi（ダビチ）が5月16日にリリースしたミニ・アルバム『Season Note』のタイトル曲「Fanfare」です。

最新作の『Season Note』は季節の記録、季節の音符という二重の意味を持つ名前が付けられていて、インスト曲を含めた8曲が収録されています。タイトル曲の「Fanfare」はファンクとディスコのサウンドが気持ちいい、新たな旅立ちへの喜びを祝った曲。MVでは「DVC EXPRESS」と書かれた汽車に乗った2人のときめく心境を爽やかに表現していて、見終わった後には幸福感が溢れてきます。

ダビチは2008年にデビューし、来年2023年には記念すべき15周年を迎えます。デビューした年に「Love And War」が大ヒット、続いて翌年に「8282（パリパリ）」も大ヒットを記録しました。「8282」は男女問わずアイドルのみなさんが何かと楽しい場面で「喉が張り裂けそうなほど熱唱」しているのをよく見かけるので知っている人も多いのでは。"彼氏と距離を置きたいけど私の元に戻ってきてほしい"という恋人の「情」たっぷりな歌詞を、前半は淡々と、後半のサビではスピード・アップし高らかに歌い上げて、各局の音楽番組で1位を獲得したダビチの代名詞とも言える曲です。

ダビチの魅力はパワフルな歌声に加えて、ヘリとミンギョンの上質な美声から生まれる極上のハーモニーに癒されまくりです。これまでに数々のOSTに参加してきた実力派でもあり、「ダビチがOSTに参加しているならドラマを見てみよう」と見初めてどっぷりハマったドラマも数知れず。そして、アーティストにとって「歌唱力」の次に大切な「バラエティ力」の面白さも際立っているという無敵デュオの新作、聴きごたえしかありませんよ。