Parabolica Records

レビュー
Mike Watt『hyphenated-man』レビュー
リアル・タイムなシーンを注視していない人間でも、ここ数年マイク・ワットの度重なる訪日を不可解に思っていた者は少なくないだろう。The Stoogesに参加しているとは言え、勿論それはイギー・ポップのバンドであるし、ワットのクリエイションとは違う側面と言える。数年前、欧州フリー・ジャズの雄ハン・ベニンクとのセッションを観た時、「これはっ」という瞬間は正直なかった。歳のせいにはしたくはないけれど、なにかワットは敢えて歳をとってしまったんじゃなかろうか、という寂しさすら感じたのは私だけではあるまい。どこか胸の奥が…

レビュー
tera melos『Patagonian Rats』
アメリカ・サクラメント出身の3人組ポスト・ハードコア、アヴァン・マス・ロック・バンドtera melos。 BATTLESなどに代表されるマス・ロックな楽曲アプローチとBLACK FLAGなどのハードコアをミックスしたサウンドは、輸入盤しか流通していなかったにも関わらず、日本国内でも中毒者を次々と生み出してきた。昨年、待望の日本盤『Drugs/Compex』をリリースし、来日ツアーに加え、LITEやAdebisi Shankらと共に「Parabolica Jam'09」で東名阪を回った彼らは、前のめりでアク…

レビュー
HQD高音質ライヴ音源 LITE、Adebisi Shank、tera melos
オトトイが提唱するHQD(ハイ・クォリティー・ディストリビューション)、24bit/48KHzのデータによるライヴ音源の配信がいよいよスタート。第一弾はプログレッシヴで鋭角的なリフ、エモーショナルなライヴが好評の主催の2009年10月28日に渋谷QUATTROにて行われた【Parabolica JAM’09】。今回高音質ライヴ音源を配信するのはアメリカ・サンフランシスコ出身のマス・ロック・バンド、アイルランド出身の、そして主催の。HQDファイルならではの会場の空気感と、日欧米3組のアクロバティックな演奏の激…