Tuff Beats / A.O.I


マホロバ
中山うり
前作に続きセルフプロデュースによる9枚目のオリジナル・アルバム。昨年は初のギター弾き語りツアーを敢行し、表現の幅をますます広げている中、今作でも歌唱、アコーディオン、ギター、トランペット、ポストホルン、マリンバなどを演奏、マルチプレイヤーとしての才能を惜しみなく発揮した傑作が誕生。タイトルの『マホロバ』とは理想郷の意味である。今作では自身に起きた身近なものたちとの別れをきっかけに、それを受け入れようとした際に沸き起こる感情を、時にユーモラスに時に穏やかな境地で歌っている。自分の住むこの世界も別れ去っていくものの旅立つ先もどちらも『マホロバ』=理想郷であればいいなという願いが、作品を通じての大きなテーマとなっている。中山うりのマルチプレイヤーとしての側面も以前より増して大きく発揮されており、アコーディオンの他ギター、トランペット、ポストホルン、マリンバ、シンセなど様々な楽器を用いてユニークな世界観を表現している。昨年からのギター弾き語りの活動でもわかるように、中でもギターは特にその進化が著しいもののひとつになっており、今作の中でも半数近く自身によるギターで演奏している。また、サポートメンバーのベース南勇介が録音、ミックスを担当し、気心知れたメンバーと共にタイトでやわらかなサウンドに仕上がっている。6/24より「マホロバ」ツアーも敢行!