朴葵姫

クラシックギター界で群を抜く朴葵姫(パク・キュヒ)によ約3年ぶりとなるフルアルバムは、 ギタリストがギタリストのために書いた作品の小品を取り上げます。ギタリストだから書ける、 ギターならではの音と響きとテクニック満載の珠玉の名曲達。 今作のために、朴葵姫としては初となる委嘱作品を収録。 新たなる古典の誕生を願って、朴葵姫が尊敬するギタリスト:日本が世界に誇るジャズギター界のレジェンド渡辺香津美氏と、 独自のプレイスタイルで唯一無二の存在感を放っている押尾コータロー氏が新曲を書き下ろします。 押尾コータローはギタリストへの楽曲提供は初となる。

その演奏の第1印象は驚くほどの滑らかさ。音楽用語で言う「レガート」を超えた、彼女だけが達成し得た「レガーティッシモ」を駆使した演奏の美しさであろう。恵まれた指の繊細な触覚、そして鋭敏な音のバランス感覚のみがそれを実現可能にしているのであろう。（福田進一）

クラシック音楽界の次代を担う『ギターの天使』朴 葵姫（パク・キュヒ）、セカンドアルバム。デビューアルバム「Sueno　スエーニョ～夢」(FOCD9480)は、レコード芸術〈特選盤〉をはじめ、各音楽誌・新聞などからも好評を得ている朴葵姫。セカンドアルバムとなる本作は、柔らかなイメージの前作からは一転、天使のようなその姿からは想像もつかないような峻厳な内容を含んでいます。清冽な曲調で人気の高いブローウェルのソナタ、古典と現代が融合をみせるバークリーのソナチネなど、ヨーロッパで若くして数多くの研鑽を積んだ、朴ならではの選曲が光ります。世界へ羽ばたく才能―新世代のギター・ヒロインが誘う「黒のソナタ」―お聴きください。

映画、ドラマ、アニメ、ゲームなど多ジャンルで音楽制作を行う作曲家・菅野祐悟の映画監督デビュー作「DAUGHTER（ドーター）」が12月15日に公開決定。 本作は幼くして母親を亡くした娘・美宙と、 死んだ妻の幻影を追い求める物理学者の父・晴人の物語。不器用な親子の愛の行く末を、横浜の街並みを背景に描き出す。