2009年3月15日に開催された「第12回響宴」よりライヴ収録。
今回の第12回で、これまでに発表された作品は200曲を超えた。
この第12回は、後藤洋、小長谷宗一、八木澤教司、真島俊夫、菊池幸夫、中橋愛生、高橋宏樹、酒井格といったおなじみの作曲家のほか、響宴では第9回以来の登場となる片岡俊治をはじめとした新たな作曲家の作品が多く紹介されたのが特徴的。
なかでも会場を沸かせた真島俊夫「“大樹の歌”─日本とブラジルの友好の年輪へ─マリンバとバンドの為の協奏曲」や、聴衆を感動の渦に巻き込んだ約150名の合唱を伴う菊池幸夫の大作「銀河鉄道の夜~吹奏楽、合唱、ナレーションによる音楽童話~」、そして小長谷宗一「“The Courage” ─真の勇気とは─」や中橋愛生「閾下の桜樹-吹奏楽のための」といった作品は、吹奏楽人なら必ず聴いておきたい。
また現代音楽の分野で活躍する伊藤高明、幅広いスタイルの作品がヨーロッパでも演奏されている延原正生、両氏の作品にも注目。
演奏は、神奈川大学吹奏楽部、川越奏和奏友会吹奏楽団といったおなじみのバンドに加え、第6回・第10回以来の3度目の出演となるヤマハ吹奏楽団浜松、そして響宴初登場となる東京都立片倉高等学校、海上自衛隊東京音楽隊。
今年も数多くの作品の中から厳選されたバラエティに富んだプログラムで、過去の「響宴」同様、コンクールや演奏会の選曲用として手元に置いておきたいCDです。