ハピネスレコード

きみといたら/渇れない華
Lossless

きみといたら/渇れない華

ハシケントリオ

『伝えたいのは、シンプルな言葉。』浜野謙太(ハマケン)のトロンボーンがあったかい「きみといたら」、静かに燃える「渇れない華」の新曲2 曲に、2018 年2 月25 日奄美大島ASIVI で行われた「ハシケンたんじょうび五十祭り!」でのライブ音源4 曲を加えたハシケントリオとしては3 作目となるハシケン生誕50 周年記念作品。『ハシケントリオ』として3 枚目のCD となる「きみといたら/ 渇れない華」。ハシケンのシンガーソングライターとしての類いまれな才能をいかんなく発揮し、他の誰にも書けない別タイプな新しいラブソング2 曲が到着。どこか懐かしく染み込みシンプルな言葉だからこそ伝わる歌「きみといたら」には、浜野謙太【ハマケン】(在日ファンク他)がいそがしい俳優活動の合間をぬってトロンボーンで参加。独特の温かみのある演奏で花を添えている。「渇れない華」では今までにはないハシケンのクールでセクシーな歌声と、ハシケントリオというバンドの新たな可能性を見せつけてくれる。そして今年2018 年2 月25 日、ハシケンの現在の活動拠点である鹿児島県奄美大島のライヴハウス「ASIVI」(アシビ)で行われたハシケンの50 歳を祝うイベント「ハシケンたんじょうび五十祭!」から白熱のライヴ音源4 曲を収録。本CD の共同プロデューサーでもあるハシケンの盟友・河村博司(ex. ソウルフラワーユニオン)、ハシケンとデュオも組むバイオリン・磯部舞子【ベチコ】、そして、くるり岸田繁や高野寛らからも大学時代から絶賛され今年正式デビューを果たす京都在住シンガーソングライター中村佳穂がコーラスで参加。

肖像
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肖像

杉瀬陽子

堀込泰行(ex.キリンジ)提供による楽曲など、色彩豊かな約2年ぶりのサード・アルバム。ファースト・アルバム『音画』(2011年発売)、セカンド・アルバム『遠雷』(2013年発売)の“ノスタルジックな世界観”を踏襲しつつも、杉瀬が愛してやまない“ロック・ミュージック”や、“ラグ・タイム・ミュージック”の影響が色濃く表現されたアルバムである。その一端を挙げるとすれば、アコーディオンとマンドリンの響きが軽快なワルツ曲「諜報員の恋」(M-1)や、ラグ・タイム調のピアノが印象的な「マドロスの小瓶」(M-2)などである。なお、この曲で杉瀬自らトロンボーンを披露しており、ユーモラスな楽曲に仕上がっている。また、昨年の夏に初来日し、共に数カ所のツアーを回ったイギリスのSSW、Alessi’s Arkに捧げられた、「Dear Alessi」(M-4)はQueen好きのリスナーならば誰しもが“ニヤリ”とする一曲。コーラスワーク、ギターアレンジにおいては、見事なまでに杉瀬の拘りが貫かれている。この時点で既に前2作の印象からの鮮やかな“イメチェン”に成功しているのだが、今作では、初めて楽曲提供を依頼。元キリンジの堀込泰行が作曲をし、杉瀬が作詞をした楽曲、「五月雨二鳥」(M-3)が収録されている。堀込はコーラスとしても参加。フランス映画のサントラのような美しい旋律に特徴的なふたつのボーカルが重なる、実にドリーミーな楽曲に仕上がった。そして、もうひとつの“初体験”はカバー曲への挑戦。原田真二が1977年に発表した名曲「キャンディ」を実に渋いアレンジでカバー(M-6)。ウッド・ベース、ドラム、バンジョー、クラリネットというアンプラグドなアンサンブルはこの曲の新たな魅力を引き出すことに成功している。しかし、何と言ってもこのアルバムのハイライトは「悲しみよ、愛を孕め」(M-8)。前作のタイトル曲であり、各方面で“名曲”と絶賛された「遠雷」を遥かに凌駕するミディアムバラードである。バックバンドの歌心溢れる演奏と杉瀬の表現力豊かなボーカルが生み出した奇跡の一曲。暗い闇の中にも杉瀬の“祈りに近いような希望”を見出そうとするストレートな歌詞が胸を抉る。そして、その希望はラストの「刺繍」(M-9)へと繋がる。親友に子供が誕生したことをきっかけに書いたというこの曲は、日々続く何気ない営みこそがまだ見ぬ世界を照らし出す光なのだと、声高に、しかし、慎ましく叫んでいる。決してそこに、“癒し”はないが、リスナーの心を包み込む“サムシング”に溢れた一枚である。

遠雷
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遠雷

杉瀬陽子

柔らかくも力強い、どこかノスタルジーを感じる杉瀬陽子の歌声は、時に『祈りのようである』と言い表される。一声を出した瞬間に、その場の空気を自分の世界に一変させる。

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