Greenwind Records


PROMINENCE
小川倫生
-降りそそぐ音たち- 限りなく繊細 そしてダイナミック 繊細な心象風景を多彩な変則チューニングを使って表現。 不思議な感覚を呼び覚ます作品。 「雪夢 長雨」は冬から春にかけての季節の移ろいをギター1本に託して描いており、無数の雨粒のようなタッピングはスティーブ・ライヒを想わせる。 6曲目に収録のこのアルバム唯一のカバー曲は、20世紀初頭のフランスの作曲家Jehan Alainの「Choral Dorien」、イングランドのハーディー・ガーディー奏者Nigel Eatonの「Jasmine Sweet」を大胆に取り上げる。 渾身の1枚。そう呼ぶにふさわしい小川倫生の4作目だ。 30歳になってからの幾年間のアーティストとしてのキャリアや一人の人間としての経験など、彼の存在のすべてを注ぎ込んだかのような豊潤なソロ・アコースティック・ギターの世界が広がる。 例えば、コンサートでも聴きモノのひとつとなっている12分を超える大作「雪夢 長雨」。 両手タッピングなどを駆使しながらもそれらを用いたフレーズの数々は彼のオリジナル作品に無理なく溶け込み、繊細で表情豊かな音の流れとなって心に沁みる。聴く者のイマジネーションを膨らませる7つの作品に込められた情景や色彩。卓越・顕著という意『PROMINENCE』と題された本作に彼の著しい成長ぶりとフィンガースタイル・ギターの新たな可能性を感じる。 --「アコースティック・ギター・マガジン」、VOL.32 派手なプレイやパフォーマンスはさほどないにも拘らず、現代音楽的なアプローチも感じさせる音楽性や世界観は、広くヘッジスに通じるものを感じる。『Night Jasmine』収録の「アストロノーツ」のような宇宙を想起させる絵画的な作曲能力が彼の真骨頂だろう。 最新作『PROMINENCE』収録の「雪夢 長雨/It's still raining」では、両手タッピングを披露してくれる。『拡散するマイケル・ヘッジスの魂』より--「アコースティック・ギター・マガジン」、VOL37


Night Jasmine (2013 Remaster)
小川倫生
「鮮やかな色」と「やさしい香り」、どこにもない懐かしい世界。 その独特のセンスで注目を集めるフィンガースタイル・ギタリスト、小川倫生の3枚目のアルバム(2003)は、前2作からさらに大きく飛躍した。 1本のギターで奏でられる音色は透明感に溢れ、繊細かつエモーショナルに響き渡る。思わず星空を見上げたくなるような優しさや心地よさを持った流れるようなメロディが、聴き手の心に日本ともアメリカともヨーロッパともつかない、無国籍ながら懐かしい風景を映し出す。不思議なほど印象づけられる「鮮やかな色」と「やさしい香り」が、そこにある。 よく聞けば非常に先進的・実験的な楽曲ばかりだが、聴き手がそれを意識することはないだろう。彼の中にある大きな世界観と、新たな音楽の創造というフロンティア精神がみごとに融合しているからだ。 ほぼ全タイトルに共通する「宇宙」というテーマが、アルバムに統一性を与え、聴き手を幻想の世界に包み込んでくれる。 Produced,recorded and mixed by Michio Ogawa All Titles Composed and Performed : Michio Ogawa Except 4&5 Turlough O'Carolan Release: 2003.12 / Rec: 2003.7-2003.9 Remster: 2013.10 Recorded at Jugakusha July - Sep. 2003 Mixed at Raspberry Path Studio Oct. 2003 Re-Mastered by EDEN studio October 2013 Guitar used in recordings : Lowden O23c Art direction by Yoshihisa Oshikubo Design by Masayuki Watanabe Special thanks to Good Fellows,Akio Masuda,Yuko Saitoh (B-Dearly),Toshiko K,Jin Ooyama,Eden Studio ...and All My Friends


スプリングサインズ (2016 Remaster)
小川倫生
「音のカケラを拾い集め作った春のモザイクたち」 1st Album『太陽と羅針盤』が好評を博し、新しい世代のギタリストとして注目を集めたフィンガースタイル・ギタリスト小川倫生のセカンドアルバム。2001年作。 トラディショナル音楽との親和性を感じさせたファーストアルバムから、サイケデリアやアンビエントをアコースティックギターに絡めて実験的アプローチをとったサウンドに、大きく舵を切った本アルバム。 目まぐるしく変わる曲調や当時の音響派に通じるエクスペリメンタル性は、新たなソロギターの新境地を開拓したと話題になった。 ラスト・トラックに入っているそよ風の音と小鳥のさえずりが、聞き手の気持ちを春の草原へと誘ってくれるだろう。 Produced,Recorded&Mixed by Michio Ogawa All titles composed by Michio Ogawa Michio Ogawa : acoustic guitar, electric guitar, upright piano, voices, glockenspiel, tin whistle, alto recorder, soprano recorder, percussions, handclaps, tape collage, toy camera, Spring sound collector Yoko Ishikawa : Violins (Track 5) Recorded at Jugakusha & Raspberry path studio Feb.-Oct. 2000 Mixed at Raspberry path studio Oct.-Dec. 2000 Re-Mastered by EDEN studio Apr.-May 2016 Art direction & Design by Yurie Asakawa Photography by Yurie Asakawa, Michio Ogawa Special thanks to Yurie Asakawa,Yoko Ishikawa Mami Moriya,Takenori Iwasaki,Eden Studio ...and All My Friends


太陽と羅針盤 (2013 Remastered)
小川倫生
「アコーステック・ギターの奏でるピュアな音世界」 フィンガースタイル・ギタリスト、小川倫生が1998年に発表したファースト・アルバム。 バート・ヤンシュやジョン・レンボーンなどのブリティッシュ・フォーク系のギタリストや、70年代のECM系ギタリストのフレイバーを残しつつも、彼独自の世界を巧みに構築している。 楽曲はオリジナル中心。ケルト音楽や北欧のトラディショナル音楽をうまく消化し、唯一無二の音楽を創り上げている。 アルバムを通して感じられるのは、スコットランドやアイルランドといった北の海の風景だ。手こぎの舟が印象的なジャケットアートが、夢想的な彼の世界に聞き手を誘ってくれる。 Release: 1998.12 Remster: 2013.10 二澤太郎:ティン・ホイッスル、ノーサンブリアン・スモールパイプス、 バウロン(track7,11) すずきあきら:ルネッサンス・フルート(track3) Taro Nisawa: Tin whistle, Northumbrian small pipes, bodhran (tracks 7, 11) Akira Suzuki: Renaissance flute (track 3) Produced,recorded and mixed by Michio Ogawa All composed and arranged by Michio Ogawa except where noted Recorded at 鋳楽舎 Jugakusha and Raspberry Path Studio Spring - Summer 1998 Mixed at Raspberry Path Studio September 1998 Re-Mastered by EDEN studio October 2013 Guitar used in recordings : Lowden O23c Except for 「Niel Gow's Lament」: Morris f-12 Art direction and design by Hiroko Sekimoto Photography by Takeshi Oohashi Illustration by Hiroko Usukubo Special thanks to Tarow Nisawa , Akira Suzuki , Hiroko Sekimoto , Takeshi Oohashi, Hiroko Usukubo , Takashi Hamada , Morihiko Yasuda , Masanori Tanaka , Takenori Iwasaki , Power Trax 「The Jade Dreamer」is dedicated to the late Michael Hedges


Si Bheag, Si Mhor
小川倫生
ソロギタリスト小川倫生(おがわみちお)の独自の解釈が、オキャロランの音楽に新風を吹き込んだ。 オキャロランの楽曲カバーを中心に、オリジナル曲を交えながらお届けする今作品。小川倫生にとって6枚目のアルバムとなる。 「ターロック・オキャロラン 1670年-1738年」 アイルランドの伝説的な盲目のハープ奏者にして作曲家。知られているだけで200を超える曲を遺し、アイルランドに於いて「国民的作曲家」「アイルランドの最後の吟遊詩人」と称されている。彼の哀愁を誘う作風は、広く愛され、今もなお多くの人に弾き継がれている。
