dubblender
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SIRIUS
FRANKIE PARIS
フランキーパリス待望の6曲入り1st EPが完成! ダンスホールから、ラヴァーズ・ロック、ファンデーションと、どんなリズムでも軽快に乗りこなしてきた彼女が、なんと今作にはHIP HOP,R&B,POPSなリズムにも乗りこなしてしまった!!!!!? トラックメイカーには全曲ソルトウォーター(ex DEC)を迎え、パリスの歌声が奔放に舞い踊る!初のEPシングルだが既に新たなものを追い求めた意欲作!
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ONLY YOU
FRANKIE PARIS
「ハチミツより甘い恋の蜜 この蜜の味 二人の秘密」そう悪戯っぽく歌っていたFRANKIE PARISはここ最近「人生最大の恋」をしているという。そんなパーソナルで甘酸っぱい感情を、彼女は元祖ダンスホールクイーン・CARLENEよろしくのゴールドコスチュームに身を包み、あのキュートな声で可憐に唄い上げる。それはさながら金箔にくるまれた高級チョコレートの趣きであり、その絢爛豪華なパッケージもさることながら、ひとくち食べれば撃沈必至。どんな偏狭な人間であろうとたちまち笑顔にしてしまうこと受け合いだろう。この「ONLY YOU」という作品はそんな抗いがたい「魅力」に満ちているのだ。ちなみに、前述の「カーリーン」とは、かのクイーンJUNKOも敬愛する90sを代表するジャマイカのトップ・レゲエダンサーであり、BEENIE MANの内縁の妻であった女性。彼女が金ピカの衣装を身にまとい、ポーズを決めている有名な写真は、あの世界的大ヒット曲「MURDER SHE WROTE」が収録されたCHAKA DEMUS & PLIERSのアルバム「TEASE ME」の内ジャケでオリジナルを見ることができる。そんな細かな演出からも解る通り、この曲中で紡ぎ出された4分22秒のラブストーリーは、現在20代であるフランキーパリスが体験できなかった「90s」の情景なのだが、また、40代であるプロデューサーのdubblenderから同世代に向けたメッセージでもある。もう忘れてしまった、あの夜のダンスホール。サウンドシステムから流れ出した大好きだった曲。ドキドキしながら一緒に踊ったあの子。このまま夜が明けなきゃいいと心の底から願った、遠い、遠い、「あの夜」の出来事。「音楽」の聴き方は何万通りもあるものだが、ことこの曲に関しては何歳の人でもスマホに挿したイヤホンを片方ずつ分け合って聴くのが「正しい聴き方」なんじゃないかとぼくは思う。もちろん、二人で甘いチョコレートをほおばりながら。文責:SOLO BANTON(ラストダンスはブンバイバイ)
![REGGAE LOVER PART.2](https://imgs.ototoy.jp/imgs/jacket/0049/00106888.1423556561.8413_180.jpg)
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REGGAE LOVER PART.2
Jr.Dee
「REGGAE LOVER PART.2」......あの名曲「I'M REGGAE LOVER」の十数年振りの''続編''となるこのTUNE、まさにJr.Deeの''ラガマフィン''ぶりが滲み出た一曲である。いかにも彼らしいオールドマナーな節回し、弾む歌声はもちろんのこと、今作は今風な声のエフェクトやコーラスの重ねなども試みず、一部を除き基本生歌一本。まさしく''90s''のダンスホールスタイルそのままを踏襲した「男の手料理感」満載の仕上がりとなっている!名古屋のベテランレゲエバンド・MYERS ROCKが奏でる ムビョバディRiddim(=FREAK OUT)のリメイク)との相性も抜群だ!ジャケ写にしても、マニアが泣いて喜ぶロココのTOPSを羽織り(もち下は網シャツ!!)、更に赤のバンダナを巻いた上から毛足の長いカンゴールをかぶり、かのNINJA MANもはめていたカザール955でダメ押しするという...「男泣き」必至。悶絶の出来映え。全国の「REGGAE LOVER」は是非チェックされたし!!...ところで、Jr.Deeといえば忘れられない思い出がある。まだオレが18のガキンチョだった頃。PAPA U-GEEの1st「NUFF RESPECT」のリリースパーティーでの出来事だ。''盟友''の晴れ舞台に花を添えるためフロントアクトで登場したJr.Dee。バックを固めるZION HIGH PLAYERZが演奏したリディムは確か「LOVE PUNNANY BAD」だったと思う。あのお馴染みのイントロが軽快に流れ出すのだが何かおかしい。よく耳をすましてみればベースとギターの音程がまるきり噛み合ってないではないか!(ええ!?)後から聞いた話ではリハの段階でギターのトットさんとベースのジュンペーさんの間で曲のキー(音程)の高さで意見が割れ、結局結論が出ぬまま本番では二人とも別々のキーで演奏をはじめたんだとか...。そ、そんなのあり!?不協和音を奏でるベースとギターをよそにドラムのハートビートアツシは「我関せず」とばかりに冷静にビートを刻み続け、キーボードのホーリーケンは「オレどっちに合わせればいいんだろう...」とでも言いたげな表情でオロオロしている。面白すぎるぞ、ザイオンハイ。しかしそんな状況にあってもただ一人Jr.Deeだけは違った。何と「キーがちがうキーがちがう〜」と朗々と歌い出し、その時の混乱をフリースタイルで歌にしてしまったのだ!(確か「ちがっちゃいけないのは曲のキー おれが開ける君の心のカギ〜」と続いたと思う)「Jr.Deeぐらいになると音程がちがうことですら歌にしてしまうのか......」10代のオレにはハンパなさすぎる衝撃であった。まさに、どんな状況にあってもそれを芸の肥やしにしてしまうのが''ラガマフィン''なのだろう。最後になったがまさか自分が10代の頃に遠くから眺めていたアーティストの楽曲レビューを30歳になって書くとは思わなかった。自分も当時DeeJayをやっていたが、Jrさんが曲中でよくやる「馬のいななき」は、どんなにマネしてもあんなに巧くできなかったのも今となってはいい思い出。文責:SOLO BANTON(ラストダンスはブンバイバイ)