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TitleDurationPrice
1
牙櫻 -- 藤川祥虎 & 有橋淑和  alac,flac,wav,aac: 24bit/44.1kHz 07:52
2
獣奏 -- 藤川 祥虎 & 有橋 淑和  alac,flac,wav,aac: 24bit/44.1kHz 04:57
Album Info

淑虎Sumiko(藤川祥虎)が描いた世界観(牙桜)は、この様なストーリーで成り立っています。 丘に一本の桜が立っている。そしてその桜を見つめ佇む女性がいた。 その身からは気品が溢れ、眼は憂いを帯びている。 この国の人々でその桜に込められた物語を知らぬものはいない。 二人の若者の物語を。 今から遡る事、幾年、世界は混沌としていた。血で血を拭う時代。 それはこの国にも及び戦火は人々から一切を奪い尽くした。 蹂躙された国の人々は立ち上がろうとするが、この国の軍事力数千に対し、 敵は数万、抗う事の出来ぬ現実に人々は希望を失い、その眼に光を失っていった。 苦しみの日々が暫く続いたある時、二人の旅人がその国を訪れた。 二人の風貌は常人のそれでは無い。 一人の男は、吹き抜ける風の如くの清涼を醸し出す、痩身の美男。 もう一人の男は、山と見紛う豪胆さを感じさせる、屈強な男。 対照的な二人であったが、不思議と似通った空気を持ち、 帯刀したその立ち振る舞いは、恐らく並の武道家では無いのであろう。 人々はその二人を救国の神の使いだろうと、縋り付く。 希望の持てぬ日々に唯一訪れた一条の光と信じて。 しかし限界に来た心が、幻を見せたのだろうか。 その夜二人は忽然と人々の前から消えたのであった。 人々は想う。神などいないと。 その出来事から幾日経っただろう。 いつもの様に、人々の苦しい一日の始まりの朝 見慣れている風景、丘の上に人の影を感じた。 人々は目を凝らしその影を見ると、人々の前から消えた二人が枯れ木の丘に立っていた。 三日三晩二人は立ち続け、その丘の先、眼下の広がる敵の軍勢が集結する 大地を見続けていた。 瞬く間に近隣の国を蹂躙して来た、暴力の名に相応しい軍勢を。 丘に立ち続ける二人に人々は心を動かされ、何処からとも無く、 自らの手で自由を勝ち取ろうと言う蜂起が起こった。 蹂躙された国の王も兵を集わせ、人々と一つになり立ち上がろうとしていた。 時を同じくして、敵の軍勢は新たな略奪を行うべく、進軍を始めようとしていた。 蜂起した人々が集った時、若者二人は人々を諭した。 剣で剣に立ち向かう事の無意味さ。 その手は殺める為のものではなく、豊穣を産み出し、育む為のものであると言う事を。 若者二人は決して剣を抜こうとはせず、人々の問いかけに一言だけ、 「牙は心を宿すのだ」と伝えると、若者二人の身体が不思議な光を帯びていくのであった。 敵の軍勢は一寸先と見紛う場所まで来ていて、その圧倒的な数を目の当たりにすると 奮い起こした勇気も凍り付くようであった。 その瞬間、人々は死を覚悟しただろう。 その刹那、一瞬の突風が怒濤の如く、敵の軍勢に向け吹き荒れ、大群である事が仇となり 次々と将棋倒しになってゆく。 右往左往している間に、今度は大地がまるで波の様にうねり、もはや立つ事も叶わない。 混乱の直中に陥る軍勢が目の前にみたもの、それは人の姿ではなく、白い虎と白い狼であった。 人智の及ばぬ力を目の当たりにし、敵軍は恐れを成し敗走を始めたのであった。 その二人の若者が虎と狼の如く、共に高らかに咆哮を上げた時、 目の前に広がるのは一滴の血も流される事の無い、広大な大地であった。 眩い光が丘を包み、人々もその光に目を当てられ、色が曖昧になった瞬間 張り詰めていた空気が裂け、醒める様な蒼い空が広がった。 そして、そこには横たわる眼に見えない力を出し切り、精魂尽きた若者二人の骸。 王がその骸に近づいた瞬間、目を見開き、 留まる事の無い涙を隠す事も無く、その傍らに王女を呼んだ。 王女は幼き頃から、自分には過去の動乱の中で生き別れた母と、双子の兄がいる事を聞いていた。 王は語る。若者の首に残る獣の様な形の痣は忘れる事は無いと。 若者二人は、その双子の王子だと。 二人はその事実を知っていたから、命を賭して国を救ったのだろうか? 今となってはそれを確かめる術は無い。 人々は二人の亡骸を丘に埋葬し、そして幾時も立たぬ内に、枯れて朽ちた木から芽が息吹、 今までみたこともない花が咲いた。 美しく力強い、生きるという事の壮大さを感じさせてくれる様な花だった。 そしていつの日からか、人々はその木の事を、白虎と白狼の牙が眠る丘の桜 『牙桜-kibazakura-』と呼んだのであった。 丘を見つめ佇む女性は、幼少を共に過ごす事の無かった二人の兄達を想い、祈りを捧げる。 この国が持つ歴史と、二人の兄達が伝えた命の意味を感じさせる牙桜にむかって。

Digital Catalog

V.A.

淑虎Sumiko(藤川祥虎)が描いた世界観(牙桜)は、この様なストーリーで成り立っています。 丘に一本の桜が立っている。そしてその桜を見つめ佇む女性がいた。 その身からは気品が溢れ、眼は憂いを帯びている。 この国の人々でその桜に込められた物語を知らぬものはいない。 二人の若者の物語を。 今から遡る事、幾年、世界は混沌としていた。血で血を拭う時代。 それはこの国にも及び戦火は人々から一切を奪い尽くした。 蹂躙された国の人々は立ち上がろうとするが、この国の軍事力数千に対し、 敵は数万、抗う事の出来ぬ現実に人々は希望を失い、その眼に光を失っていった。 苦しみの日々が暫く続いたある時、二人の旅人がその国を訪れた。 二人の風貌は常人のそれでは無い。 一人の男は、吹き抜ける風の如くの清涼を醸し出す、痩身の美男。 もう一人の男は、山と見紛う豪胆さを感じさせる、屈強な男。 対照的な二人であったが、不思議と似通った空気を持ち、 帯刀したその立ち振る舞いは、恐らく並の武道家では無いのであろう。 人々はその二人を救国の神の使いだろうと、縋り付く。 希望の持てぬ日々に唯一訪れた一条の光と信じて。 しかし限界に来た心が、幻を見せたのだろうか。 その夜二人は忽然と人々の前から消えたのであった。 人々は想う。神などいないと。 その出来事から幾日経っただろう。 いつもの様に、人々の苦しい一日の始まりの朝 見慣れている風景、丘の上に人の影を感じた。 人々は目を凝らしその影を見ると、人々の前から消えた二人が枯れ木の丘に立っていた。 三日三晩二人は立ち続け、その丘の先、眼下の広がる敵の軍勢が集結する 大地を見続けていた。 瞬く間に近隣の国を蹂躙して来た、暴力の名に相応しい軍勢を。 丘に立ち続ける二人に人々は心を動かされ、何処からとも無く、 自らの手で自由を勝ち取ろうと言う蜂起が起こった。 蹂躙された国の王も兵を集わせ、人々と一つになり立ち上がろうとしていた。 時を同じくして、敵の軍勢は新たな略奪を行うべく、進軍を始めようとしていた。 蜂起した人々が集った時、若者二人は人々を諭した。 剣で剣に立ち向かう事の無意味さ。 その手は殺める為のものではなく、豊穣を産み出し、育む為のものであると言う事を。 若者二人は決して剣を抜こうとはせず、人々の問いかけに一言だけ、 「牙は心を宿すのだ」と伝えると、若者二人の身体が不思議な光を帯びていくのであった。 敵の軍勢は一寸先と見紛う場所まで来ていて、その圧倒的な数を目の当たりにすると 奮い起こした勇気も凍り付くようであった。 その瞬間、人々は死を覚悟しただろう。 その刹那、一瞬の突風が怒濤の如く、敵の軍勢に向け吹き荒れ、大群である事が仇となり 次々と将棋倒しになってゆく。 右往左往している間に、今度は大地がまるで波の様にうねり、もはや立つ事も叶わない。 混乱の直中に陥る軍勢が目の前にみたもの、それは人の姿ではなく、白い虎と白い狼であった。 人智の及ばぬ力を目の当たりにし、敵軍は恐れを成し敗走を始めたのであった。 その二人の若者が虎と狼の如く、共に高らかに咆哮を上げた時、 目の前に広がるのは一滴の血も流される事の無い、広大な大地であった。 眩い光が丘を包み、人々もその光に目を当てられ、色が曖昧になった瞬間 張り詰めていた空気が裂け、醒める様な蒼い空が広がった。 そして、そこには横たわる眼に見えない力を出し切り、精魂尽きた若者二人の骸。 王がその骸に近づいた瞬間、目を見開き、 留まる事の無い涙を隠す事も無く、その傍らに王女を呼んだ。 王女は幼き頃から、自分には過去の動乱の中で生き別れた母と、双子の兄がいる事を聞いていた。 王は語る。若者の首に残る獣の様な形の痣は忘れる事は無いと。 若者二人は、その双子の王子だと。 二人はその事実を知っていたから、命を賭して国を救ったのだろうか? 今となってはそれを確かめる術は無い。 人々は二人の亡骸を丘に埋葬し、そして幾時も立たぬ内に、枯れて朽ちた木から芽が息吹、 今までみたこともない花が咲いた。 美しく力強い、生きるという事の壮大さを感じさせてくれる様な花だった。 そしていつの日からか、人々はその木の事を、白虎と白狼の牙が眠る丘の桜 『牙桜-kibazakura-』と呼んだのであった。 丘を見つめ佇む女性は、幼少を共に過ごす事の無かった二人の兄達を想い、祈りを捧げる。 この国が持つ歴史と、二人の兄達が伝えた命の意味を感じさせる牙桜にむかって。

2 tracks

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V.A.

淑虎Sumiko(藤川祥虎)が描いた世界観(牙桜)は、この様なストーリーで成り立っています。 丘に一本の桜が立っている。そしてその桜を見つめ佇む女性がいた。 その身からは気品が溢れ、眼は憂いを帯びている。 この国の人々でその桜に込められた物語を知らぬものはいない。 二人の若者の物語を。 今から遡る事、幾年、世界は混沌としていた。血で血を拭う時代。 それはこの国にも及び戦火は人々から一切を奪い尽くした。 蹂躙された国の人々は立ち上がろうとするが、この国の軍事力数千に対し、 敵は数万、抗う事の出来ぬ現実に人々は希望を失い、その眼に光を失っていった。 苦しみの日々が暫く続いたある時、二人の旅人がその国を訪れた。 二人の風貌は常人のそれでは無い。 一人の男は、吹き抜ける風の如くの清涼を醸し出す、痩身の美男。 もう一人の男は、山と見紛う豪胆さを感じさせる、屈強な男。 対照的な二人であったが、不思議と似通った空気を持ち、 帯刀したその立ち振る舞いは、恐らく並の武道家では無いのであろう。 人々はその二人を救国の神の使いだろうと、縋り付く。 希望の持てぬ日々に唯一訪れた一条の光と信じて。 しかし限界に来た心が、幻を見せたのだろうか。 その夜二人は忽然と人々の前から消えたのであった。 人々は想う。神などいないと。 その出来事から幾日経っただろう。 いつもの様に、人々の苦しい一日の始まりの朝 見慣れている風景、丘の上に人の影を感じた。 人々は目を凝らしその影を見ると、人々の前から消えた二人が枯れ木の丘に立っていた。 三日三晩二人は立ち続け、その丘の先、眼下の広がる敵の軍勢が集結する 大地を見続けていた。 瞬く間に近隣の国を蹂躙して来た、暴力の名に相応しい軍勢を。 丘に立ち続ける二人に人々は心を動かされ、何処からとも無く、 自らの手で自由を勝ち取ろうと言う蜂起が起こった。 蹂躙された国の王も兵を集わせ、人々と一つになり立ち上がろうとしていた。 時を同じくして、敵の軍勢は新たな略奪を行うべく、進軍を始めようとしていた。 蜂起した人々が集った時、若者二人は人々を諭した。 剣で剣に立ち向かう事の無意味さ。 その手は殺める為のものではなく、豊穣を産み出し、育む為のものであると言う事を。 若者二人は決して剣を抜こうとはせず、人々の問いかけに一言だけ、 「牙は心を宿すのだ」と伝えると、若者二人の身体が不思議な光を帯びていくのであった。 敵の軍勢は一寸先と見紛う場所まで来ていて、その圧倒的な数を目の当たりにすると 奮い起こした勇気も凍り付くようであった。 その瞬間、人々は死を覚悟しただろう。 その刹那、一瞬の突風が怒濤の如く、敵の軍勢に向け吹き荒れ、大群である事が仇となり 次々と将棋倒しになってゆく。 右往左往している間に、今度は大地がまるで波の様にうねり、もはや立つ事も叶わない。 混乱の直中に陥る軍勢が目の前にみたもの、それは人の姿ではなく、白い虎と白い狼であった。 人智の及ばぬ力を目の当たりにし、敵軍は恐れを成し敗走を始めたのであった。 その二人の若者が虎と狼の如く、共に高らかに咆哮を上げた時、 目の前に広がるのは一滴の血も流される事の無い、広大な大地であった。 眩い光が丘を包み、人々もその光に目を当てられ、色が曖昧になった瞬間 張り詰めていた空気が裂け、醒める様な蒼い空が広がった。 そして、そこには横たわる眼に見えない力を出し切り、精魂尽きた若者二人の骸。 王がその骸に近づいた瞬間、目を見開き、 留まる事の無い涙を隠す事も無く、その傍らに王女を呼んだ。 王女は幼き頃から、自分には過去の動乱の中で生き別れた母と、双子の兄がいる事を聞いていた。 王は語る。若者の首に残る獣の様な形の痣は忘れる事は無いと。 若者二人は、その双子の王子だと。 二人はその事実を知っていたから、命を賭して国を救ったのだろうか? 今となってはそれを確かめる術は無い。 人々は二人の亡骸を丘に埋葬し、そして幾時も立たぬ内に、枯れて朽ちた木から芽が息吹、 今までみたこともない花が咲いた。 美しく力強い、生きるという事の壮大さを感じさせてくれる様な花だった。 そしていつの日からか、人々はその木の事を、白虎と白狼の牙が眠る丘の桜 『牙桜-kibazakura-』と呼んだのであった。 丘を見つめ佇む女性は、幼少を共に過ごす事の無かった二人の兄達を想い、祈りを捧げる。 この国が持つ歴史と、二人の兄達が伝えた命の意味を感じさせる牙桜にむかって。

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