Title | Duration | Price | |
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not too fast, not too slow alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 04:45 | |
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hot line alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:37 | |
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bass on bass alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:46 | |
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say you will alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:07 | |
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scan alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:01 | |
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no game alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 04:40 | |
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cool down alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:06 | |
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hater alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 06:18 | |
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alone alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:23 | |
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check your back alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 04:44 | |
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dichotomy alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:04 | |
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starlit alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:26 |
“ベーシスト”後藤次利の活動が、再び活発になってきた。後藤次利といえば、数多くのトップ・アーティストを手掛けてきたプロデューサーとして知られているが、実は彼は、サディスティック・ミカ・バンド、トランザムといったグループや、様々なセッションで活躍してきた名ベーシストでもあり、ティン・パン・アレイのアルバム『キャラメル・ママ』の「チョッパーズ・ブギ」のベース・ソロは、名演として今も語り継がれている。 どの曲も、前作同様、後藤次利のベースがパワフルにうなりを上げ、そして時にはメロディアスに歌い上げている。タイトル曲のフレットレス・ベースは歌心満点だし、「bass on bass」のソロは圧倒的だ。また「no games」「hate」でのうねりまくっているソロや、「check your back」のディストーション・ベースもすごい。 今回は、彼のセッション仲間たちも多数参加し、ヴァラエティに富んだサウンドが展開されている。山木秀夫の唯一無比のグルーヴ、松本圭司のカラフルなキーボード・ワーク、今剛や矢堀孝一の歌心溢れるギター、スージー・キムや吉川晃司のヴォイスなどが、彼のベースと有機的に絡み合い、まったく新しい感覚のインストゥルメンタル・ミュージックを作り出している。山木秀夫、佐藤達哉、松本圭司がハイパーな空間を自由に泳ぎ回る「scan」や「alone」、岡崎好朗のトランペット、向井滋春のトロンボーンが音空間を浮遊する「cool down」「dichotomy」、様々なサウンドがコラージュのように現われては消えていく「check your back」などは、まったく新しいインストゥルメンタルの可能性を提示しているといえるだろう。このあたりはプロデューサー、後藤次利のセンスの素晴らしいところだ。 この『not too fast, not too slow』は、才能溢れるプロデューサーである後藤次利が、スーパー・ベースシスト後藤次利を絶妙プロデュースした、渾身のアルバムだ。“速すぎず、遅すぎず”、あなたの耳と脳とハートをビリビリと刺激してくれることだろう。