| Title | Duration | Price | ||
|---|---|---|---|---|
| 1 |
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微熱 (feat. 可不) alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 03:05 |
Digital Catalog
浅葱のニューシングル「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)は、古典の妖怪譚を現代の闇に蘇らせる猛々しくも二面性のある作品だ。 2026年1月17日、高田馬場CLUB PHASEにて開催される一夜限りの二部制単独公演と連動し、会場先行&オフィシャル通販限定で解き放たれる。 「魑魅 -SUDAMA-」は山の怪・鬼女紅葉。 橙と朱の炎に包まれた怨嗟の美女が、平安の闇に燃え盛る愛憎の猛炎を振りかざす。 対する「魍魎 -MIZUHA-」では、川の怪・河童が水底のより深い闇と異形の美を刻み込む。 東北・岩手遠野の伝承に水飛沫を散らし、聴く者を碧き淵へと誘う。 対となる両曲は、混沌の世界に視覚と聴覚へ極彩色のロック・カオスを浴びせる。 美しき魑魅魍魎は牙を剥き、再び令和の世に跳梁跋扈するだろう。
浅葱のニューシングル「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)は、古典の妖怪譚を現代の闇に蘇らせる猛々しくも二面性のある作品だ。 2026年1月17日、高田馬場CLUB PHASEにて開催される一夜限りの二部制単独公演と連動し、会場先行&オフィシャル通販限定で解き放たれる。 「魑魅 -SUDAMA-」は山の怪・鬼女紅葉。 橙と朱の炎に包まれた怨嗟の美女が、平安の闇に燃え盛る愛憎の猛炎を振りかざす。 対する「魍魎 -MIZUHA-」では、川の怪・河童が水底のより深い闇と異形の美を刻み込む。 東北・岩手遠野の伝承に水飛沫を散らし、聴く者を碧き淵へと誘う。 対となる両曲は、混沌の世界に視覚と聴覚へ極彩色のロック・カオスを浴びせる。 美しき魑魅魍魎は牙を剥き、再び令和の世に跳梁跋扈するだろう。
5月に白と黒をテーマにしたコンセプトシングル「天啓/GORE」をリリースしたばかりのASAGIが、7月に夏ツアーと連動し、赤を基調とした新作「LEVEL INFINITY」を発表する。長年にわたり独自の美学を貫き、薔薇をモチーフにした数々の楽曲で聴衆を魅了してきたASAGI。彼にしか創り出せない幻想的かつ耽美な世界が、今回の作品で新たな章として花開く。テーマは「赤」と「幻想の森」。公開されたアーティスト写真では、燃えるような赤い薔薇の天蓋ベッドと荊の鞭が織りなす神秘的な森の情景が目を奪う。 「LEVEL INFINITY」は、前作「天啓/GORE」のカップリング曲「R.E.D. ~Regenerate Emerge Dawn~」や、9年前の「アンプサイ」にまで遡るストーリー性を持たせ、ASAGIの作品世界の深みをさらに増している。人類が去った地で独自の進化を遂げた生き物たちと、未来、森を奪いにくる人間との対峙を描く本作は、人間社会に対するアンチテーゼともいえるメッセージを内包。現代社会が直面する環境問題への警鐘を、ASAGIらしい詩的なアプローチで表現している。 今作も豪華ゲスト陣が彩りを添える。主題曲「LEVEL INFINITY」では、FINAL公演へのゲスト出演も決定したGt.Leda、2作連続参加のBa.人時(黒夢)、そして盟友Drs.HIROKI(D)が参加。カップリング曲「赤い森のロゼ」では、ASAGI作品の常連であるGt.HIRO(La'cryma Christi)、プロデューサーBa.岡野ハジメ、そして前作に続き2作連続参加のDrs.Sakura-櫻澤泰徳(gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower / THE MADCAP LAUGHS / ZIGZO)が名を連ねる。さらに、ライブ感溢れる「HUNTING」では、サポートメンバーとしてお馴染みのGt.ギル(Angelo /ex.Vidoll)、Ba.亜季(Sadie / AXESSORY)、そして7年ぶりにASAGI作品に参加するDrs.MOTOKATSUが顔を揃えた。 何ものにも縛られず自由に創作を続けるASAGIは、まるで翼を手に入れたかのように、新たな世界を切り開き続ける。その進化は止まることを知らず、聴く者を未知の美へと誘うだろう。
5月に白と黒をテーマにしたコンセプトシングル「天啓/GORE」をリリースしたばかりのASAGIが、7月に夏ツアーと連動し、赤を基調とした新作「LEVEL INFINITY」を発表する。長年にわたり独自の美学を貫き、薔薇をモチーフにした数々の楽曲で聴衆を魅了してきたASAGI。彼にしか創り出せない幻想的かつ耽美な世界が、今回の作品で新たな章として花開く。テーマは「赤」と「幻想の森」。公開されたアーティスト写真では、燃えるような赤い薔薇の天蓋ベッドと荊の鞭が織りなす神秘的な森の情景が目を奪う。 「LEVEL INFINITY」は、前作「天啓/GORE」のカップリング曲「R.E.D. ~Regenerate Emerge Dawn~」や、9年前の「アンプサイ」にまで遡るストーリー性を持たせ、ASAGIの作品世界の深みをさらに増している。人類が去った地で独自の進化を遂げた生き物たちと、未来、森を奪いにくる人間との対峙を描く本作は、人間社会に対するアンチテーゼともいえるメッセージを内包。現代社会が直面する環境問題への警鐘を、ASAGIらしい詩的なアプローチで表現している。 今作も豪華ゲスト陣が彩りを添える。主題曲「LEVEL INFINITY」では、FINAL公演へのゲスト出演も決定したGt.Leda、2作連続参加のBa.人時(黒夢)、そして盟友Drs.HIROKI(D)が参加。カップリング曲「赤い森のロゼ」では、ASAGI作品の常連であるGt.HIRO(La'cryma Christi)、プロデューサーBa.岡野ハジメ、そして前作に続き2作連続参加のDrs.Sakura-櫻澤泰徳(gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower / THE MADCAP LAUGHS / ZIGZO)が名を連ねる。さらに、ライブ感溢れる「HUNTING」では、サポートメンバーとしてお馴染みのGt.ギル(Angelo /ex.Vidoll)、Ba.亜季(Sadie / AXESSORY)、そして7年ぶりにASAGI作品に参加するDrs.MOTOKATSUが顔を揃えた。 何ものにも縛られず自由に創作を続けるASAGIは、まるで翼を手に入れたかのように、新たな世界を切り開き続ける。その進化は止まることを知らず、聴く者を未知の美へと誘うだろう。
「天啓」と「GORE」は約9年ぶりとなるASAGI名義の楽曲であり、カップリングを含め、これら計4曲は2025年の5月2日~3日のGWに行われる限定ライヴ二日間の為に急遽書き下ろされたという。前作の「アンプサイ」と「屍の王者」と世界を繋ぐ、白と黒のヴィジュアルはまさにASAGIが長年貫き通してきた王道のスタイルである。Dが無期限活動休止を迎え、近年は浅葱名義として和に徹していただけに、歓喜するファンも多いのではないだろうか。ASAGIが紡ぐ独自の世界観はバンドとソロを行き来し、ここに来て原点回帰とも言えるコンセプトに心躍らせるファンは少なくないはず。ぶれることなく一貫されてきたASAGIワールドは、次にどんな世界を魅せてくれるのだろうか。また今回もゲストはこのシーンを揺るがす歴代のアーティストが揃い踏みだ。ASAGI/浅葱のゲストとしては初参加となる名うてのメンバーが3人、Gt.にDie(DIR EN GREY)、そしてBa.に明希(シド)、KOHTA(PIERROT / Angelo)と新たな貴名が続く。その他にも浅葱作品にはもはやお馴染みとも言える、腕達者なメンバーが集結した。Gt.に咲人(NIGHTMARE / JAKIGAN MEISTER)、K-A-Z(Sads / DETROX / STEALTH / カイキゲッショク)、HIRO(La'cryma Christi)、Ba.に岡野ハジメ、人時(黒夢)、そしてDrs.にShinya(DIR EN GREY)、淳士(SIAM SHADE / BULL ZEICHEN 88)、Sakura-櫻澤泰徳 (gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower / THE MADCAP LAUGHS / ZIGZO)、HIROKI(D)と錚々たる顔ぶれが続く。既出された夏ツアーの前の僅かな時間の為に、これだけの豪華絢爛な作品が世に生み出されたというのは驚きでしかない。だが、人に与えられし刹那の中で悠久を生きるASAGIにとっては、ある意味「らしい」とも言える表現なのかもしれない。ASAGIが織り成す美しくも狂おしい光と闇、唯一無二の世界観を是非堪能してもらいたい。
「天啓」と「GORE」は約9年ぶりとなるASAGI名義の楽曲であり、カップリングを含め、これら計4曲は2025年の5月2日~3日のGWに行われる限定ライヴ二日間の為に急遽書き下ろされたという。前作の「アンプサイ」と「屍の王者」と世界を繋ぐ、白と黒のヴィジュアルはまさにASAGIが長年貫き通してきた王道のスタイルである。Dが無期限活動休止を迎え、近年は浅葱名義として和に徹していただけに、歓喜するファンも多いのではないだろうか。ASAGIが紡ぐ独自の世界観はバンドとソロを行き来し、ここに来て原点回帰とも言えるコンセプトに心躍らせるファンは少なくないはず。ぶれることなく一貫されてきたASAGIワールドは、次にどんな世界を魅せてくれるのだろうか。また今回もゲストはこのシーンを揺るがす歴代のアーティストが揃い踏みだ。ASAGI/浅葱のゲストとしては初参加となる名うてのメンバーが3人、Gt.にDie(DIR EN GREY)、そしてBa.に明希(シド)、KOHTA(PIERROT / Angelo)と新たな貴名が続く。その他にも浅葱作品にはもはやお馴染みとも言える、腕達者なメンバーが集結した。Gt.に咲人(NIGHTMARE / JAKIGAN MEISTER)、K-A-Z(Sads / DETROX / STEALTH / カイキゲッショク)、HIRO(La'cryma Christi)、Ba.に岡野ハジメ、人時(黒夢)、そしてDrs.にShinya(DIR EN GREY)、淳士(SIAM SHADE / BULL ZEICHEN 88)、Sakura-櫻澤泰徳 (gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower / THE MADCAP LAUGHS / ZIGZO)、HIROKI(D)と錚々たる顔ぶれが続く。既出された夏ツアーの前の僅かな時間の為に、これだけの豪華絢爛な作品が世に生み出されたというのは驚きでしかない。だが、人に与えられし刹那の中で悠久を生きるASAGIにとっては、ある意味「らしい」とも言える表現なのかもしれない。ASAGIが織り成す美しくも狂おしい光と闇、唯一無二の世界観を是非堪能してもらいたい。
この曲は「斑」に収録されている「月界の御子」の後日譚であり、時系列的には「物の怪草子」と同時期にあたります。「もののあはれ」は御子の昼の姿であり、「物の怪草子」は御子の夜の姿とします。「月界の御子」では天の羽衣を断ち切り、地球に残る道を選んだ御子は後に愛する女性と結ばれますが、不老不死である月の民に比べて人の寿命はあまりにも儚いのでした。愛する女性と共に四季を巡らせ、最期を看取った後も地球に残った御子は、夜な夜な蔓延る悪しき妖を討ち、また仮の姿としてはお供の黒兎達と共に和菓子屋を営むのでした。和菓子は四季折々の風情が投影される趣深いものです。タイトルの「もののあはれ」とは自然や人生の中で感じる、しみじみとした情趣や繊細な情感のことであり、日本の美意識と捉えられるひとつの概念。それは和菓子と通ずるものがありますね。そもそも月には季節がありませんが、実際に月から地球にやってきて「もののあはれ」を感じたことで、御子の心にも様々な変化が見えてきたのかもしれませんね。ちなみに地球以外で四季があるだろうと言われている惑星は火星、土星、海王星のようです。太陽に対して、赤道傾斜角と呼ばれる地軸の微妙な角度が美しい季節を生み出してくれているのですね。日本は特に四季を感じられる国です。一年を通して様々な木々や草花が花を咲かせ、やがて実りを結びます。また生きとし生けるものは天地を駆け抜け、新たな命を繋ぐことで一生を全うします。僕が自然を求める理由は、生まれ育った地が空と森と海に囲まれた環境であったことが大きな要因であると思っています。勿論、都会には都会の利点はありますが、心を預けられる場所はやはり自然ですね。楽曲は四つのサビから成り立っているので、春夏秋冬の趣を歌詞に込めました。御子は四季を通じて愛しい人との想い出に浸っていくのですが、人の記憶というものは五感によって想起させられるものなのです。皆さんが想い出す、風物詩の向こう側に立つ人は誰でしょうか。それが現存する人であれ、しない人であれ、少なからず自らの人生に影響を与えた存在かと思います。視覚や聴覚などは大脳新皮質に伝わることにより、記憶が呼び戻されるわけですが、嗅覚は本能を司る扁桃体や記憶を司る海馬に伝わります。それによって香りに触れることは想い出に大きく影響を与えるようです。懐かしい香りを嗅ぐと、幼少の頃を想い出したり、なんとなく胸がぎゅっと締め付けられる出来事は、誰もが感じたことがあるはずです。命あるものの全てが、いつか必ずやってくる死の別れ、頭では理解できていても心が整理できるまでには長い時間が必要です。僕自身も家族や恩人、友人や動物達との別れを幾つも経験してきました。四季を感じる度、折に触れては想い出すことがあります。過去は変わることなく、同じ日は二度とやってこない。愛しい人と過ごせた時間は月の民から見ると僅かな時間でしたが、それでも御子の心に生まれた感情は紛れもない真の愛だったのでしょう。サビ毎に季を想わせる動物も出てきます。春は仲睦まじく愛し合う猫を見て、かつての自分たちを想い出しています。夏は金魚のイメージですが、金魚が日本でその存在を知られるようになったのは鎌倉時代と言われており、平安時代にはまだ知られていません。金魚の先祖は鮒ですが、桶の中で一匹悲しげに泳ぐ灰色の姿を見て、せめて鮮やかな赤い色(所謂赤い金魚)にしてあげられたら、幾分か楽しく見えることだろうという気持ちを描いています。大切な人と過ごす時間はあっという間に過ぎていきますが、独りきりの時間はとても寂しく、より長く感じてしまうことでしょう。二度と逢えない想い人を偲び、天へ届かぬ文を綴るのでした。秋は兎ですね。月は御子にとっての故郷です。月を離れたとはいえ、決して故郷を嫌いになることはできません。お供の兎達も満月の夜には空を見上げて想い出すのです。ちなみに「~跳ねる兎や」の部分の末尾の「や」は間投助詞で詠嘆を意味する「~だなあ」「~よ」になりますが、そこは和菓子屋の「うさぎや」にかけています。冬の動物は鶴です。「~澄み登りたる」は音や声が澄んで高く響くという意味と、空や水などが曇りなく澄むという両方の意味があります。冬は空気が澄み渡ることと、鶴の声が響き渡るという両方の意味を込めました。冬は物悲しいですが、やがて季は巡りまた春がやってくるのです。四季を彩った菓子を一口食べればその季節の味がします。忘れがたい数々の記憶が蘇る中、御子は大切な想い出を和菓子に込め、生きていくことを決意するのでした。自分の中で生き続ける、大切な人と共に…。
浅葱ソロアルバム「斑」収録曲「白面金毛九尾の狐火玉」の前日譚であり、Dの既存曲「狐塚」の後日譚にあたる物語になります。真っ赤な彼岸花が咲き乱れる畦道を花嫁行列がぞろりと歩くと、天気雨が降り出しました。晴れているのに雨が降ることを狐の嫁入りと呼びますが、これはこの天候がまるで狐に化かされているかのように思えることからや、かつては心から喜ばしい婚礼ばかりではなかったことから、花嫁が泣いているという意味も込めてこの不思議な現象を狐の嫁入りと呼ぶそうです。現代でも花嫁行列の際に儀式的に狐面を被ったり、日本各地で狐の嫁入りの話が残されています。その昔、狐狸は人と身近であったことからこのような伝承が残されたのでしょう。異様でありながら一度聞いたら忘れられない音色が流れる中、美しい花嫁と一行は静かに静かに嫁入りするのでした。ですがその静けさと相反する心は、これから嫁ぐであろう遠方に見える城を見て嘲るのでした。生憎スケジュールの都合で実現しなかったのですが、当初はMVを撮ろうと思っており、その時のイメージとしてはかなり恐ろしげな絵が撮れただろうなと思っています。歌詞のからから、けらけら、ころころ、くつくつは笑い声の擬音語(オノマトペ)ですが、文字にする少々不気味さを醸し出しますね。Dの「狐塚」では帰らぬ我が子への想いを描いていますが、原因が人間であるとははっきり書きませんでした。時を経ても九尾の狐の悲しみは薄らぐどころか強まるばかり。そしてついに我が子を殺めたであろう人物を特定したのです。狩りと称し、生きるためではない殺生を繰り返す者。それはその地を治める名ばかりの殿でした。九尾の狐の子だけでなく、多くの生類は戯れに殺められ、その果てた骸は山に打ち捨てられました。心無い人間を憎み、復讐を誓います。妖艶で美しい九尾の狐は高貴な姫御前に化けて惑わし、その美しさに見惚れた殿はすぐに求婚しました。ですがそれこそが復習の始まりであり、ことは面白いほど上手く計画が進みます。その夜、稲荷寿司(油揚げで包んだ寿司飯)を食べていると、好物ゆえに九本の尻尾が露になりました。それを目にした家来は慌てて殿に玉藻前が妖狐であることを告げますが、惚れた弱みか殿は家来を信じず斬り捨ててしまいます。そして二人きりになると、弓遊びの後に我が子を殺めたであろうと問いただします。九尾の狐にとっては掛け替えのない愛し子ですが、殿にとっては射止めてきた数えきれぬほどの標的の一匹です。当然覚えているわけもありません。殿が子狐のことを覚えていようが覚えていなかろうが、必ず仇は討たれたでしょう。ですが、奪った命をあまりに粗末に扱う人間を目の前にし、もはや怒りと悲しみを携えた想いを抑えることはできませんでした。「壱師の花」とは古語で彼岸花のことなのですが、炎を彷彿させることと、根に毒を持っていることから用いました。彼女の艶やかな美しさと、心根に隠した毒々しさに相応しい花とも言えます。また通称「狐花」や「狐の松明」とも呼ばれており、彼岸花を持ち帰ると火事になったり、死人が出るとも言われています。九尾の狐の怒りは彼岸花のように赤く燃え盛り、その火は城に燃え移ります。着物を翻し、逃げ惑う殿を狂ったように追い詰めると、ついに首を食いちぎり、頭を高く掲げて復讐を果たすのでした。サビの背景では焼け落ちる城を背景に、笑みを浮かべながら宙に浮いているイメージです。千年の時を経て尾が九つに割れると言われている九尾。人知れぬ過去には喜びと悲しみが入り混じり、この世に残した想いの強さが長き命と霊妙自在な力を与えたのかもしれません。赤い血で穢れた白無垢。仇を討てど愛し子の命は返らず、この想いが消えることは決してありません。袖から竹筒を取り出すと、放たれた管狐は主である九尾の狐の命により、城に残った者らを一人残らず殺めました。管狐とは竹筒に入るくらいの小さな狐達(最大、七十五匹)なのですが、主の言いつけ通り、恨んだ相手に不幸を齎すと言われています。妖力が強ければ強いほどこの管狐達も力を蓄えることができます。嫁入り時の介添えは仲間の狐であったり、この管狐が人に扮していました。伝説では後に玉藻前は退治され殺生石となり、更には破片は各地へ散ったとされていますが、僕の物語上では死んでおらず、今もなお生き続けています。この殿への制裁だけに限らず、各地の悪しき権力者を惑わし、喰らっているものとしました。アウトロではその九尾の狐の魂がふわふわと各地を旅をしている様を表現しています。「白面金毛九尾の狐火玉」はこの話の後日譚ですが、今日もどこかで愚かなる男を騙しては喰らっていることでしょう。
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浅葱のニューシングル「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)は、古典の妖怪譚を現代の闇に蘇らせる猛々しくも二面性のある作品だ。 2026年1月17日、高田馬場CLUB PHASEにて開催される一夜限りの二部制単独公演と連動し、会場先行&オフィシャル通販限定で解き放たれる。 「魑魅 -SUDAMA-」は山の怪・鬼女紅葉。 橙と朱の炎に包まれた怨嗟の美女が、平安の闇に燃え盛る愛憎の猛炎を振りかざす。 対する「魍魎 -MIZUHA-」では、川の怪・河童が水底のより深い闇と異形の美を刻み込む。 東北・岩手遠野の伝承に水飛沫を散らし、聴く者を碧き淵へと誘う。 対となる両曲は、混沌の世界に視覚と聴覚へ極彩色のロック・カオスを浴びせる。 美しき魑魅魍魎は牙を剥き、再び令和の世に跳梁跋扈するだろう。
浅葱のニューシングル「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)は、古典の妖怪譚を現代の闇に蘇らせる猛々しくも二面性のある作品だ。 2026年1月17日、高田馬場CLUB PHASEにて開催される一夜限りの二部制単独公演と連動し、会場先行&オフィシャル通販限定で解き放たれる。 「魑魅 -SUDAMA-」は山の怪・鬼女紅葉。 橙と朱の炎に包まれた怨嗟の美女が、平安の闇に燃え盛る愛憎の猛炎を振りかざす。 対する「魍魎 -MIZUHA-」では、川の怪・河童が水底のより深い闇と異形の美を刻み込む。 東北・岩手遠野の伝承に水飛沫を散らし、聴く者を碧き淵へと誘う。 対となる両曲は、混沌の世界に視覚と聴覚へ極彩色のロック・カオスを浴びせる。 美しき魑魅魍魎は牙を剥き、再び令和の世に跳梁跋扈するだろう。
5月に白と黒をテーマにしたコンセプトシングル「天啓/GORE」をリリースしたばかりのASAGIが、7月に夏ツアーと連動し、赤を基調とした新作「LEVEL INFINITY」を発表する。長年にわたり独自の美学を貫き、薔薇をモチーフにした数々の楽曲で聴衆を魅了してきたASAGI。彼にしか創り出せない幻想的かつ耽美な世界が、今回の作品で新たな章として花開く。テーマは「赤」と「幻想の森」。公開されたアーティスト写真では、燃えるような赤い薔薇の天蓋ベッドと荊の鞭が織りなす神秘的な森の情景が目を奪う。 「LEVEL INFINITY」は、前作「天啓/GORE」のカップリング曲「R.E.D. ~Regenerate Emerge Dawn~」や、9年前の「アンプサイ」にまで遡るストーリー性を持たせ、ASAGIの作品世界の深みをさらに増している。人類が去った地で独自の進化を遂げた生き物たちと、未来、森を奪いにくる人間との対峙を描く本作は、人間社会に対するアンチテーゼともいえるメッセージを内包。現代社会が直面する環境問題への警鐘を、ASAGIらしい詩的なアプローチで表現している。 今作も豪華ゲスト陣が彩りを添える。主題曲「LEVEL INFINITY」では、FINAL公演へのゲスト出演も決定したGt.Leda、2作連続参加のBa.人時(黒夢)、そして盟友Drs.HIROKI(D)が参加。カップリング曲「赤い森のロゼ」では、ASAGI作品の常連であるGt.HIRO(La'cryma Christi)、プロデューサーBa.岡野ハジメ、そして前作に続き2作連続参加のDrs.Sakura-櫻澤泰徳(gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower / THE MADCAP LAUGHS / ZIGZO)が名を連ねる。さらに、ライブ感溢れる「HUNTING」では、サポートメンバーとしてお馴染みのGt.ギル(Angelo /ex.Vidoll)、Ba.亜季(Sadie / AXESSORY)、そして7年ぶりにASAGI作品に参加するDrs.MOTOKATSUが顔を揃えた。 何ものにも縛られず自由に創作を続けるASAGIは、まるで翼を手に入れたかのように、新たな世界を切り開き続ける。その進化は止まることを知らず、聴く者を未知の美へと誘うだろう。
5月に白と黒をテーマにしたコンセプトシングル「天啓/GORE」をリリースしたばかりのASAGIが、7月に夏ツアーと連動し、赤を基調とした新作「LEVEL INFINITY」を発表する。長年にわたり独自の美学を貫き、薔薇をモチーフにした数々の楽曲で聴衆を魅了してきたASAGI。彼にしか創り出せない幻想的かつ耽美な世界が、今回の作品で新たな章として花開く。テーマは「赤」と「幻想の森」。公開されたアーティスト写真では、燃えるような赤い薔薇の天蓋ベッドと荊の鞭が織りなす神秘的な森の情景が目を奪う。 「LEVEL INFINITY」は、前作「天啓/GORE」のカップリング曲「R.E.D. ~Regenerate Emerge Dawn~」や、9年前の「アンプサイ」にまで遡るストーリー性を持たせ、ASAGIの作品世界の深みをさらに増している。人類が去った地で独自の進化を遂げた生き物たちと、未来、森を奪いにくる人間との対峙を描く本作は、人間社会に対するアンチテーゼともいえるメッセージを内包。現代社会が直面する環境問題への警鐘を、ASAGIらしい詩的なアプローチで表現している。 今作も豪華ゲスト陣が彩りを添える。主題曲「LEVEL INFINITY」では、FINAL公演へのゲスト出演も決定したGt.Leda、2作連続参加のBa.人時(黒夢)、そして盟友Drs.HIROKI(D)が参加。カップリング曲「赤い森のロゼ」では、ASAGI作品の常連であるGt.HIRO(La'cryma Christi)、プロデューサーBa.岡野ハジメ、そして前作に続き2作連続参加のDrs.Sakura-櫻澤泰徳(gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower / THE MADCAP LAUGHS / ZIGZO)が名を連ねる。さらに、ライブ感溢れる「HUNTING」では、サポートメンバーとしてお馴染みのGt.ギル(Angelo /ex.Vidoll)、Ba.亜季(Sadie / AXESSORY)、そして7年ぶりにASAGI作品に参加するDrs.MOTOKATSUが顔を揃えた。 何ものにも縛られず自由に創作を続けるASAGIは、まるで翼を手に入れたかのように、新たな世界を切り開き続ける。その進化は止まることを知らず、聴く者を未知の美へと誘うだろう。
「天啓」と「GORE」は約9年ぶりとなるASAGI名義の楽曲であり、カップリングを含め、これら計4曲は2025年の5月2日~3日のGWに行われる限定ライヴ二日間の為に急遽書き下ろされたという。前作の「アンプサイ」と「屍の王者」と世界を繋ぐ、白と黒のヴィジュアルはまさにASAGIが長年貫き通してきた王道のスタイルである。Dが無期限活動休止を迎え、近年は浅葱名義として和に徹していただけに、歓喜するファンも多いのではないだろうか。ASAGIが紡ぐ独自の世界観はバンドとソロを行き来し、ここに来て原点回帰とも言えるコンセプトに心躍らせるファンは少なくないはず。ぶれることなく一貫されてきたASAGIワールドは、次にどんな世界を魅せてくれるのだろうか。また今回もゲストはこのシーンを揺るがす歴代のアーティストが揃い踏みだ。ASAGI/浅葱のゲストとしては初参加となる名うてのメンバーが3人、Gt.にDie(DIR EN GREY)、そしてBa.に明希(シド)、KOHTA(PIERROT / Angelo)と新たな貴名が続く。その他にも浅葱作品にはもはやお馴染みとも言える、腕達者なメンバーが集結した。Gt.に咲人(NIGHTMARE / JAKIGAN MEISTER)、K-A-Z(Sads / DETROX / STEALTH / カイキゲッショク)、HIRO(La'cryma Christi)、Ba.に岡野ハジメ、人時(黒夢)、そしてDrs.にShinya(DIR EN GREY)、淳士(SIAM SHADE / BULL ZEICHEN 88)、Sakura-櫻澤泰徳 (gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower / THE MADCAP LAUGHS / ZIGZO)、HIROKI(D)と錚々たる顔ぶれが続く。既出された夏ツアーの前の僅かな時間の為に、これだけの豪華絢爛な作品が世に生み出されたというのは驚きでしかない。だが、人に与えられし刹那の中で悠久を生きるASAGIにとっては、ある意味「らしい」とも言える表現なのかもしれない。ASAGIが織り成す美しくも狂おしい光と闇、唯一無二の世界観を是非堪能してもらいたい。
「天啓」と「GORE」は約9年ぶりとなるASAGI名義の楽曲であり、カップリングを含め、これら計4曲は2025年の5月2日~3日のGWに行われる限定ライヴ二日間の為に急遽書き下ろされたという。前作の「アンプサイ」と「屍の王者」と世界を繋ぐ、白と黒のヴィジュアルはまさにASAGIが長年貫き通してきた王道のスタイルである。Dが無期限活動休止を迎え、近年は浅葱名義として和に徹していただけに、歓喜するファンも多いのではないだろうか。ASAGIが紡ぐ独自の世界観はバンドとソロを行き来し、ここに来て原点回帰とも言えるコンセプトに心躍らせるファンは少なくないはず。ぶれることなく一貫されてきたASAGIワールドは、次にどんな世界を魅せてくれるのだろうか。また今回もゲストはこのシーンを揺るがす歴代のアーティストが揃い踏みだ。ASAGI/浅葱のゲストとしては初参加となる名うてのメンバーが3人、Gt.にDie(DIR EN GREY)、そしてBa.に明希(シド)、KOHTA(PIERROT / Angelo)と新たな貴名が続く。その他にも浅葱作品にはもはやお馴染みとも言える、腕達者なメンバーが集結した。Gt.に咲人(NIGHTMARE / JAKIGAN MEISTER)、K-A-Z(Sads / DETROX / STEALTH / カイキゲッショク)、HIRO(La'cryma Christi)、Ba.に岡野ハジメ、人時(黒夢)、そしてDrs.にShinya(DIR EN GREY)、淳士(SIAM SHADE / BULL ZEICHEN 88)、Sakura-櫻澤泰徳 (gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower / THE MADCAP LAUGHS / ZIGZO)、HIROKI(D)と錚々たる顔ぶれが続く。既出された夏ツアーの前の僅かな時間の為に、これだけの豪華絢爛な作品が世に生み出されたというのは驚きでしかない。だが、人に与えられし刹那の中で悠久を生きるASAGIにとっては、ある意味「らしい」とも言える表現なのかもしれない。ASAGIが織り成す美しくも狂おしい光と闇、唯一無二の世界観を是非堪能してもらいたい。
この曲は「斑」に収録されている「月界の御子」の後日譚であり、時系列的には「物の怪草子」と同時期にあたります。「もののあはれ」は御子の昼の姿であり、「物の怪草子」は御子の夜の姿とします。「月界の御子」では天の羽衣を断ち切り、地球に残る道を選んだ御子は後に愛する女性と結ばれますが、不老不死である月の民に比べて人の寿命はあまりにも儚いのでした。愛する女性と共に四季を巡らせ、最期を看取った後も地球に残った御子は、夜な夜な蔓延る悪しき妖を討ち、また仮の姿としてはお供の黒兎達と共に和菓子屋を営むのでした。和菓子は四季折々の風情が投影される趣深いものです。タイトルの「もののあはれ」とは自然や人生の中で感じる、しみじみとした情趣や繊細な情感のことであり、日本の美意識と捉えられるひとつの概念。それは和菓子と通ずるものがありますね。そもそも月には季節がありませんが、実際に月から地球にやってきて「もののあはれ」を感じたことで、御子の心にも様々な変化が見えてきたのかもしれませんね。ちなみに地球以外で四季があるだろうと言われている惑星は火星、土星、海王星のようです。太陽に対して、赤道傾斜角と呼ばれる地軸の微妙な角度が美しい季節を生み出してくれているのですね。日本は特に四季を感じられる国です。一年を通して様々な木々や草花が花を咲かせ、やがて実りを結びます。また生きとし生けるものは天地を駆け抜け、新たな命を繋ぐことで一生を全うします。僕が自然を求める理由は、生まれ育った地が空と森と海に囲まれた環境であったことが大きな要因であると思っています。勿論、都会には都会の利点はありますが、心を預けられる場所はやはり自然ですね。楽曲は四つのサビから成り立っているので、春夏秋冬の趣を歌詞に込めました。御子は四季を通じて愛しい人との想い出に浸っていくのですが、人の記憶というものは五感によって想起させられるものなのです。皆さんが想い出す、風物詩の向こう側に立つ人は誰でしょうか。それが現存する人であれ、しない人であれ、少なからず自らの人生に影響を与えた存在かと思います。視覚や聴覚などは大脳新皮質に伝わることにより、記憶が呼び戻されるわけですが、嗅覚は本能を司る扁桃体や記憶を司る海馬に伝わります。それによって香りに触れることは想い出に大きく影響を与えるようです。懐かしい香りを嗅ぐと、幼少の頃を想い出したり、なんとなく胸がぎゅっと締め付けられる出来事は、誰もが感じたことがあるはずです。命あるものの全てが、いつか必ずやってくる死の別れ、頭では理解できていても心が整理できるまでには長い時間が必要です。僕自身も家族や恩人、友人や動物達との別れを幾つも経験してきました。四季を感じる度、折に触れては想い出すことがあります。過去は変わることなく、同じ日は二度とやってこない。愛しい人と過ごせた時間は月の民から見ると僅かな時間でしたが、それでも御子の心に生まれた感情は紛れもない真の愛だったのでしょう。サビ毎に季を想わせる動物も出てきます。春は仲睦まじく愛し合う猫を見て、かつての自分たちを想い出しています。夏は金魚のイメージですが、金魚が日本でその存在を知られるようになったのは鎌倉時代と言われており、平安時代にはまだ知られていません。金魚の先祖は鮒ですが、桶の中で一匹悲しげに泳ぐ灰色の姿を見て、せめて鮮やかな赤い色(所謂赤い金魚)にしてあげられたら、幾分か楽しく見えることだろうという気持ちを描いています。大切な人と過ごす時間はあっという間に過ぎていきますが、独りきりの時間はとても寂しく、より長く感じてしまうことでしょう。二度と逢えない想い人を偲び、天へ届かぬ文を綴るのでした。秋は兎ですね。月は御子にとっての故郷です。月を離れたとはいえ、決して故郷を嫌いになることはできません。お供の兎達も満月の夜には空を見上げて想い出すのです。ちなみに「~跳ねる兎や」の部分の末尾の「や」は間投助詞で詠嘆を意味する「~だなあ」「~よ」になりますが、そこは和菓子屋の「うさぎや」にかけています。冬の動物は鶴です。「~澄み登りたる」は音や声が澄んで高く響くという意味と、空や水などが曇りなく澄むという両方の意味があります。冬は空気が澄み渡ることと、鶴の声が響き渡るという両方の意味を込めました。冬は物悲しいですが、やがて季は巡りまた春がやってくるのです。四季を彩った菓子を一口食べればその季節の味がします。忘れがたい数々の記憶が蘇る中、御子は大切な想い出を和菓子に込め、生きていくことを決意するのでした。自分の中で生き続ける、大切な人と共に…。
浅葱ソロアルバム「斑」収録曲「白面金毛九尾の狐火玉」の前日譚であり、Dの既存曲「狐塚」の後日譚にあたる物語になります。真っ赤な彼岸花が咲き乱れる畦道を花嫁行列がぞろりと歩くと、天気雨が降り出しました。晴れているのに雨が降ることを狐の嫁入りと呼びますが、これはこの天候がまるで狐に化かされているかのように思えることからや、かつては心から喜ばしい婚礼ばかりではなかったことから、花嫁が泣いているという意味も込めてこの不思議な現象を狐の嫁入りと呼ぶそうです。現代でも花嫁行列の際に儀式的に狐面を被ったり、日本各地で狐の嫁入りの話が残されています。その昔、狐狸は人と身近であったことからこのような伝承が残されたのでしょう。異様でありながら一度聞いたら忘れられない音色が流れる中、美しい花嫁と一行は静かに静かに嫁入りするのでした。ですがその静けさと相反する心は、これから嫁ぐであろう遠方に見える城を見て嘲るのでした。生憎スケジュールの都合で実現しなかったのですが、当初はMVを撮ろうと思っており、その時のイメージとしてはかなり恐ろしげな絵が撮れただろうなと思っています。歌詞のからから、けらけら、ころころ、くつくつは笑い声の擬音語(オノマトペ)ですが、文字にする少々不気味さを醸し出しますね。Dの「狐塚」では帰らぬ我が子への想いを描いていますが、原因が人間であるとははっきり書きませんでした。時を経ても九尾の狐の悲しみは薄らぐどころか強まるばかり。そしてついに我が子を殺めたであろう人物を特定したのです。狩りと称し、生きるためではない殺生を繰り返す者。それはその地を治める名ばかりの殿でした。九尾の狐の子だけでなく、多くの生類は戯れに殺められ、その果てた骸は山に打ち捨てられました。心無い人間を憎み、復讐を誓います。妖艶で美しい九尾の狐は高貴な姫御前に化けて惑わし、その美しさに見惚れた殿はすぐに求婚しました。ですがそれこそが復習の始まりであり、ことは面白いほど上手く計画が進みます。その夜、稲荷寿司(油揚げで包んだ寿司飯)を食べていると、好物ゆえに九本の尻尾が露になりました。それを目にした家来は慌てて殿に玉藻前が妖狐であることを告げますが、惚れた弱みか殿は家来を信じず斬り捨ててしまいます。そして二人きりになると、弓遊びの後に我が子を殺めたであろうと問いただします。九尾の狐にとっては掛け替えのない愛し子ですが、殿にとっては射止めてきた数えきれぬほどの標的の一匹です。当然覚えているわけもありません。殿が子狐のことを覚えていようが覚えていなかろうが、必ず仇は討たれたでしょう。ですが、奪った命をあまりに粗末に扱う人間を目の前にし、もはや怒りと悲しみを携えた想いを抑えることはできませんでした。「壱師の花」とは古語で彼岸花のことなのですが、炎を彷彿させることと、根に毒を持っていることから用いました。彼女の艶やかな美しさと、心根に隠した毒々しさに相応しい花とも言えます。また通称「狐花」や「狐の松明」とも呼ばれており、彼岸花を持ち帰ると火事になったり、死人が出るとも言われています。九尾の狐の怒りは彼岸花のように赤く燃え盛り、その火は城に燃え移ります。着物を翻し、逃げ惑う殿を狂ったように追い詰めると、ついに首を食いちぎり、頭を高く掲げて復讐を果たすのでした。サビの背景では焼け落ちる城を背景に、笑みを浮かべながら宙に浮いているイメージです。千年の時を経て尾が九つに割れると言われている九尾。人知れぬ過去には喜びと悲しみが入り混じり、この世に残した想いの強さが長き命と霊妙自在な力を与えたのかもしれません。赤い血で穢れた白無垢。仇を討てど愛し子の命は返らず、この想いが消えることは決してありません。袖から竹筒を取り出すと、放たれた管狐は主である九尾の狐の命により、城に残った者らを一人残らず殺めました。管狐とは竹筒に入るくらいの小さな狐達(最大、七十五匹)なのですが、主の言いつけ通り、恨んだ相手に不幸を齎すと言われています。妖力が強ければ強いほどこの管狐達も力を蓄えることができます。嫁入り時の介添えは仲間の狐であったり、この管狐が人に扮していました。伝説では後に玉藻前は退治され殺生石となり、更には破片は各地へ散ったとされていますが、僕の物語上では死んでおらず、今もなお生き続けています。この殿への制裁だけに限らず、各地の悪しき権力者を惑わし、喰らっているものとしました。アウトロではその九尾の狐の魂がふわふわと各地を旅をしている様を表現しています。「白面金毛九尾の狐火玉」はこの話の後日譚ですが、今日もどこかで愚かなる男を騙しては喰らっていることでしょう。












