How To Buy
TitleDurationPrice
1
ROUTE 1 - ONSEN BREAK (smile spa mix)  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 03:10
2
ROUTE 1 - ONSEN BREAK (puddle skirt mix)  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 03:26
Album Info

箱根独特の呼吸を感じる楽しいワインディングロードを走りながら、友人の車と2台で温泉に向かう。

お転婆娘の友人は、駐車場をスピンターンで確保。 頼むから公共の場ではやめてくれ。

温泉に着いたのは7時台後半。 入り口に向かう途中、またハプニング発生。

今度は水たまりに向かって大転倒。車から降りても、私はとことんドジだ。

フロントで朝風呂入館を済ませる。 屋上の「大露天風呂」へ向かう階段は、やけにいい音がする。

更衣ロッカーで、バスタオルに身を包み、いざ露天風呂へ!

縁まで二歩。指先で温度を確かめ、肩まで沈む。 硫黄の香りがやわらかく追ってきて、白いヴェールが視界をゆっくり占拠する。 芯の寒さが、ほどけていく。

これこそ、私が東京から追い求めてきた「今日の白い夢」

「回復、進捗、七割。」 「残り三割は?」 「あなたのひと言で満たして。」

彼女はくすっと笑い、白い水面を指先で弾く。点が跳ねて消える。

風向きが変わると、「白」が割れて滝の音が遠くに届く。 頬がほんのり色づく。心拍は人の動きに戻った。 白の正体は、今はちゃんと「お風呂」 霧でも白煙でもない。

私はお湯の中で、まじめに決意する。今日はもう、「透明」に負けない。

上がり湯を浴び、髪を乾かす。 サンダルを履くと素足がコツ。同時に、彼女のコツ。 同時は気持ちいい。今朝のキーワードだ。

自販機の前で同じボタンを同時に押し、同じ飲み物が二本落ちる。 私は笑って提案する。「じゃんけんで決める。あいこでお風呂は、もう無し。」 「もう入ったからね。」

二人で笑い、外に出る。白は薄く、空は濃い。

稜線の向こうに細い線。芦ノ湖スカイラインが薄く手招きしている。 彼女が顎で示す。「次は青を追おうか。」 「白を連れて。」私はまじめに、でも少しだけいたずら心を混ぜて答える。 アクセルは、さっきよりもあたたかい音で返事した。

——朝のお風呂で取り戻す温度。白は味方。

Digital Catalog

朝のぬくもりを指先に残したまま、ENGINE START。二台ぶんの鼓動が箱根の朝に重なる。国道一号を上がるほど、湯気の白は背後へ、湖の青は胸のメトロノームを半拍先へ跳ねさせる。 ゲートを抜けて芦ノ湖スカイライン。路肩の破線は今日は音符。右足でそれを歌い、ステアで息を整える。メロディーロードが鳴り、ついハモりに行って見事に外す——その瞬間、隣の黄色のスポーツカーのキャビンから笑い声が弾けるのがわかる。稜線の風が頬を冷やし、白と青が交互に目の奥へ染みてくる。 湖尻から湖畔へ。霧の薄膜の向こうで箱根神社の赤が瞬き、駐車列に吸い込まれそうになってウインカーを戻す。握りしめたレバーのせいでウォッシャーが暴発、フロントに透明が流れて私は固まる。「それは湯でも白煙でもない。ただの透明」—— 2人で吹き出し、スロットルを揃える。 駅伝ストレート。路面が一本、音が一本、視界が一本。青い面と白い線が胸の真ん中をまっすぐ抜けていく。箱根峠への上りでギアを一段落とし、最後のコーナーを抜けると、湖が刀みたいに光った。ハザードが二度。朝の光は静かに定着し、ミラーの小さなリングが微かに揺れる。 ——青の周回、完了。

1 track

箱根独特の呼吸を感じる楽しいワインディングロードを走りながら、友人の車と2台で温泉に向かう。 お転婆娘の友人は、駐車場をスピンターンで確保。 頼むから公共の場ではやめてくれ。 温泉に着いたのは7時台後半。 入り口に向かう途中、またハプニング発生。 今度は水たまりに向かって大転倒。車から降りても、私はとことんドジだ。 フロントで朝風呂入館を済ませる。 屋上の「大露天風呂」へ向かう階段は、やけにいい音がする。 更衣ロッカーで、バスタオルに身を包み、いざ露天風呂へ! 縁まで二歩。指先で温度を確かめ、肩まで沈む。 硫黄の香りがやわらかく追ってきて、白いヴェールが視界をゆっくり占拠する。 芯の寒さが、ほどけていく。 これこそ、私が東京から追い求めてきた「今日の白い夢」 「回復、進捗、七割。」 「残り三割は?」 「あなたのひと言で満たして。」 彼女はくすっと笑い、白い水面を指先で弾く。点が跳ねて消える。 風向きが変わると、「白」が割れて滝の音が遠くに届く。 頬がほんのり色づく。心拍は人の動きに戻った。 白の正体は、今はちゃんと「お風呂」 霧でも白煙でもない。 私はお湯の中で、まじめに決意する。今日はもう、「透明」に負けない。 上がり湯を浴び、髪を乾かす。 サンダルを履くと素足がコツ。同時に、彼女のコツ。 同時は気持ちいい。今朝のキーワードだ。 自販機の前で同じボタンを同時に押し、同じ飲み物が二本落ちる。 私は笑って提案する。「じゃんけんで決める。あいこでお風呂は、もう無し。」 「もう入ったからね。」 二人で笑い、外に出る。白は薄く、空は濃い。 稜線の向こうに細い線。芦ノ湖スカイラインが薄く手招きしている。 彼女が顎で示す。「次は青を追おうか。」 「白を連れて。」私はまじめに、でも少しだけいたずら心を混ぜて答える。 アクセルは、さっきよりもあたたかい音で返事した。 ——朝のお風呂で取り戻す温度。白は味方。

2 tracks

休日の早朝、国道1号の登り口。 西湘の潮の匂いが薄れ、海の水平線はバックミラーの奥。 前回のパプニングでコンビニに寄らず全開継続。 なぜかシートはまだ冷たい。 赤いオープンカーは息を弾ませ、私は山の鼓動にシンクロしていく。 小田原の街並みが途切れると、空気は一段と澄んだ。 スロットルを少し戻すだけで、景色は縦に伸びる。 宮ノ下、小涌谷。ガードレールの向こうに白いものが立ちのぼる。 鼻をかすめる硫黄の気配。早く温泉に入りたい——そんな気持ちがアクセルより先に前へ出る。 標高が上がるほど霧は濃く、肌に触れる空気は冷たい。 濡れたスカートがひやりと張りついて、落ち着かない。 コーナーのたびに視界が白く切れる。 胸の中の不安まで増幅されていくようで、私は無言でギアを一段下げた。 やがて大涌谷の手前、白は壁のように渦を巻いた。

1 track

休日の早朝、私は国道1号線の西湘バイパスを赤いオープンカーで走る。 海風が気持ちいい。 朝焼けを背中に受けながら、山に向かってまっしぐら。 自然とアクセルペダルに力が入る。 クラッチレス、パドルシフトがレッドゾーンを突き破るスピードを爆発させる。 さあ、目指すは箱根! ふいに現れる出口の急カーブ! おみごと!逆ハンドル!ドリフト3回転半! ウォールアタック、ギリギリセーフ! お尻が冷たい。何故かシートに水たまり。 恥ずかしさとスッキリした気持ちが交差する。 我慢するものが無くなったので、コンビニ寄らずに全開継続!

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朝のぬくもりを指先に残したまま、ENGINE START。二台ぶんの鼓動が箱根の朝に重なる。国道一号を上がるほど、湯気の白は背後へ、湖の青は胸のメトロノームを半拍先へ跳ねさせる。 ゲートを抜けて芦ノ湖スカイライン。路肩の破線は今日は音符。右足でそれを歌い、ステアで息を整える。メロディーロードが鳴り、ついハモりに行って見事に外す——その瞬間、隣の黄色のスポーツカーのキャビンから笑い声が弾けるのがわかる。稜線の風が頬を冷やし、白と青が交互に目の奥へ染みてくる。 湖尻から湖畔へ。霧の薄膜の向こうで箱根神社の赤が瞬き、駐車列に吸い込まれそうになってウインカーを戻す。握りしめたレバーのせいでウォッシャーが暴発、フロントに透明が流れて私は固まる。「それは湯でも白煙でもない。ただの透明」—— 2人で吹き出し、スロットルを揃える。 駅伝ストレート。路面が一本、音が一本、視界が一本。青い面と白い線が胸の真ん中をまっすぐ抜けていく。箱根峠への上りでギアを一段落とし、最後のコーナーを抜けると、湖が刀みたいに光った。ハザードが二度。朝の光は静かに定着し、ミラーの小さなリングが微かに揺れる。 ——青の周回、完了。

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箱根独特の呼吸を感じる楽しいワインディングロードを走りながら、友人の車と2台で温泉に向かう。 お転婆娘の友人は、駐車場をスピンターンで確保。 頼むから公共の場ではやめてくれ。 温泉に着いたのは7時台後半。 入り口に向かう途中、またハプニング発生。 今度は水たまりに向かって大転倒。車から降りても、私はとことんドジだ。 フロントで朝風呂入館を済ませる。 屋上の「大露天風呂」へ向かう階段は、やけにいい音がする。 更衣ロッカーで、バスタオルに身を包み、いざ露天風呂へ! 縁まで二歩。指先で温度を確かめ、肩まで沈む。 硫黄の香りがやわらかく追ってきて、白いヴェールが視界をゆっくり占拠する。 芯の寒さが、ほどけていく。 これこそ、私が東京から追い求めてきた「今日の白い夢」 「回復、進捗、七割。」 「残り三割は?」 「あなたのひと言で満たして。」 彼女はくすっと笑い、白い水面を指先で弾く。点が跳ねて消える。 風向きが変わると、「白」が割れて滝の音が遠くに届く。 頬がほんのり色づく。心拍は人の動きに戻った。 白の正体は、今はちゃんと「お風呂」 霧でも白煙でもない。 私はお湯の中で、まじめに決意する。今日はもう、「透明」に負けない。 上がり湯を浴び、髪を乾かす。 サンダルを履くと素足がコツ。同時に、彼女のコツ。 同時は気持ちいい。今朝のキーワードだ。 自販機の前で同じボタンを同時に押し、同じ飲み物が二本落ちる。 私は笑って提案する。「じゃんけんで決める。あいこでお風呂は、もう無し。」 「もう入ったからね。」 二人で笑い、外に出る。白は薄く、空は濃い。 稜線の向こうに細い線。芦ノ湖スカイラインが薄く手招きしている。 彼女が顎で示す。「次は青を追おうか。」 「白を連れて。」私はまじめに、でも少しだけいたずら心を混ぜて答える。 アクセルは、さっきよりもあたたかい音で返事した。 ——朝のお風呂で取り戻す温度。白は味方。

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休日の早朝、国道1号の登り口。 西湘の潮の匂いが薄れ、海の水平線はバックミラーの奥。 前回のパプニングでコンビニに寄らず全開継続。 なぜかシートはまだ冷たい。 赤いオープンカーは息を弾ませ、私は山の鼓動にシンクロしていく。 小田原の街並みが途切れると、空気は一段と澄んだ。 スロットルを少し戻すだけで、景色は縦に伸びる。 宮ノ下、小涌谷。ガードレールの向こうに白いものが立ちのぼる。 鼻をかすめる硫黄の気配。早く温泉に入りたい——そんな気持ちがアクセルより先に前へ出る。 標高が上がるほど霧は濃く、肌に触れる空気は冷たい。 濡れたスカートがひやりと張りついて、落ち着かない。 コーナーのたびに視界が白く切れる。 胸の中の不安まで増幅されていくようで、私は無言でギアを一段下げた。 やがて大涌谷の手前、白は壁のように渦を巻いた。

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休日の早朝、私は国道1号線の西湘バイパスを赤いオープンカーで走る。 海風が気持ちいい。 朝焼けを背中に受けながら、山に向かってまっしぐら。 自然とアクセルペダルに力が入る。 クラッチレス、パドルシフトがレッドゾーンを突き破るスピードを爆発させる。 さあ、目指すは箱根! ふいに現れる出口の急カーブ! おみごと!逆ハンドル!ドリフト3回転半! ウォールアタック、ギリギリセーフ! お尻が冷たい。何故かシートに水たまり。 恥ずかしさとスッキリした気持ちが交差する。 我慢するものが無くなったので、コンビニ寄らずに全開継続!

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排気量は「999」 小柄な私がこのバイクを選んだ理由は「軽さとスピード」 バイクに吸い寄せられるように、スカートのまま、ノーヘルでまたがる。 目指すは「湾岸」 果てしない直線。真夜中なのになぜか明るい。 橋を渡る。 1st 120 2nd 180 3rd 220 4th 260 レブリミット! マジで?こんなに簡単に? 流れる景色。 左足で5thに入れる。299 え?もしかして?まだ6thが残ってる。 デジタルメーターは・・・299で止まったまま。 スピードが上がる。怖い。でも右手はアクセルを開け続ける。 トラックに割り込まれ、フルブレーキ! だめ!止まらない! 浮き上がる後輪。ジャックナイフの体勢でトラックに突っ込む!?

2 tracks

今宵も愛車が呼んでいる! 夜の港区、国道246号線か、首都高速か、国道1号線か迷う。 決めた、今日は東京タワーの横をアクセル全開! 品川、京浜、横浜方面へ・・・

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ROUTE 1 - ONSEN BREAK
alac | Price¥306
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