TAURUS

「ソロドリ」は、TotoKakaが作詞・作曲を手がけたエレクトロスウィング・チューン。スウィング感あふれる軽快なリズムに、inatの透明感と芯のある歌声が重なり、まるで華やかなステージを目の前にしているような高揚感を生み出します。編曲・MIXを手掛けた1GN1GHTは、レトロなジャズの香りを残しながらも現代的なグルーヴを巧みに織り込み、無限に踊り続けたくなるような中毒性を引き出しました。タイトルが示すように、この楽曲は「孤独を背負いながらも、自分らしい輝きを放つ女の子」を描いた物語性を持ち、サウンド全体がその姿を鮮やかに刻み込んでいます。哀しさと強さを併せ持った感情が、エレクトロスウィングという華やかなジャンルに溶け込むことで、ただのダンスミュージックを超え、聴く人それぞれの心に響くドラマを届けてくれる一曲です。

VULPECULA (Remix) は、オリジナル曲「VULPECULA」を新たな感覚で再構築したリミックスバージョン。 モチーフとなるきつね座は、小さく静かな星座ながらも、するどい直感と観察眼を秘めた存在。 今回のリミックスでは、その「見えないところまで見通す力」や「瞬間をとらえる鋭さ」を、より研ぎ澄まされたビートと変化のある展開で描き出しました。 柔らかさの奥に潜む冷静さ、そして時にひらめきのように走る光。 サウンドの陰影と立体感を際立たせることで、まるで夜空を駆ける小さな狐の足跡を追うような、繊細で面白味のある一曲に仕上げています。

「AQUILA (Remix)」は、オリジナル曲「AQUILA」を新たな視点で再構築したリミックスバージョン。 モチーフとなるわし座（Aquila）は、天空を鋭く駆け抜ける鷲の姿を宿す星座。 今回のリミックスでは、その鋭い翼で空を切り裂くような疾走感と、果てしない空を舞う自由を、より力強く鮮やかに描き出しました。 軽やかに跳ねるリズムと解き放たれるようなメロディ。 一緒に駆け出したくなるような音を意識しました。 オリジナルの清涼感と壮大さを残しつつ、ビートのアクセントや展開のスピード感を強調することで、まるで大空を羽ばたく鷲の目線で、風を切る瞬間を体感できる一曲に仕上げています。

「OPHIUCHUS (Remix)」は、オリジナル曲「OPHIUCHUS」を再構築したリミックスバージョン。 モチーフのへびつかい座は、黄道十二星座の間にひっそりと存在する「13番目の星座」。 境界に生きる星座としても知られています。 今回のリミックスでは、この曖昧で特別な立ち位置を、より幻想的かつ躍動的に描きました。 神秘的な旋律に深く揺れるビートを重ね、「枠からはみ出してもいい」という自由な音で表現しています。 オリジナル版の神秘性を活かしつつ、リミックスならではの遊びを加えることで、“13番目”という特異な存在感を際立たせています。

「ANDROMEDA (Remix)」は、オリジナル曲「ANDROMEDA」をベースに再構築したリミックスバージョン。 モチーフとなるアンドロメダ座は、ギリシャ神話で鎖に繋がれた悲劇の王女の姿として描かれます。 しかしこのリミックスでは、その運命をただ受け入れるのではなく、 「助けを待つだけではなく、自ら鎖を断ち切る」、そんなかっこいいヒロインをイメージしながら制作しました。 リミックスバージョンでは前半の落ち着いた可愛さと中盤以降のスウィングをメインとしたサウンドアレンジが、 「守られる存在」から「自ら未来を選び取る存在」へ――その変化を、音で体感できるように仕上げました。

「CANIS MINOR」は、冬の夜空にぽつんと輝くこいぬ座（Canis Minor）をモチーフにした、TotoKakaのオリジナル楽曲。 「CANIS MINOR」は小さくても大切で、無邪気で、誰かにとってかけがえのない存在――そんな星座と心を重ねた、やさしく温かい一曲です。 君がいるだけで、世界はきっと少し優しくなる。 大きくなくても、目立たなくても、そこにいてくれるだけで、救われる。 そんな「無邪気さ」「かけがえのない存在」への感謝と愛しさを音にしました。

「LYNX」は、北天にひっそりと存在するやまねこ座（Lynx）をモチーフにした、TotoKakaのオリジナル楽曲。 とらえどころがなくて、ちょっと不器用。 でも誰とも違う光を持っていて、誰かの心の奥にだけ、ひっそりと残るような存在。 「誰もが目立たなくてもいい。でも、自分のままで光れたら。」 そんな「神秘的で言葉にしづらい存在感」をテーマに、柔らかさの中に芯のあるサウンドで描いた一曲です。 星座としても目立ちにくいやまねこ座が、気づいた人にだけ「特別な星」に見えるように、 この曲もまた、誰か一人に深く届くことを願ってつくりました。 TotoKakaは、星座をモチーフに「音楽 × 物語」を描くYouTubeシリーズを展開中。 「LYNX」は、その中でも「個性」「見えにくい魅力」「気づいた人へのギフト」をテーマにした、 心温まるメッセージソングです。

「CETUS」は、ギリシャ神話に登場する海の怪物、そしてそれに由来する星座くじら座（Cetus）をモチーフにした、TotoKakaのオリジナル楽曲。 この楽曲では、「姫を襲う怪物」として語られる存在の内側―― “大切な誰か”の命令で罪を背負わされ、生贄に牙を向けるしかなかった側の、静かで深い絶望と、言葉にならない葛藤を描いています。 「CETUS」は、「恐れられる存在にもまた物語がある」という視点から生まれました。 “悪”として語られた存在の裏にある、ただ命令に従っただけの哀しみ。 それはまるで、深海の底に沈んだ叫び声のように、届かぬまま、ただ静かに揺れ続けているのです。 TotoKakaは、星座をテーマに「音楽 × 物語」の世界を描くシリーズをYouTubeにて展開中。 「CETUS」は、シリーズの中でもとくに視点の逆転をテーマにした作品として、光と影、正義と罪、そのあいだにある人間性を問いかける一曲です。

『LEPUS』は、オリオン座の足元にちょこんと佇むうさぎ座をモチーフにしたTotoKakaのオリジナル楽曲。 「一時の喜びのために、深い痛みを背負ってしまうくらいなら――」 そう思う瞬間は、きっと誰にでもある。 でも、それでも。 あの一瞬がうれしかったこと、跳ねるように笑えたことは、 たぶんそれだけで生きてる意味になる。 理屈では割り切れない、 人間らしさの矛盾とささやかな肯定を、 軽やかなビートと少し皮肉な言葉で包み込んだ“星座音楽”です。