水咲加奈
Audio Format: 24bit/48kHz Hi-res
Release date: 2022-09-07
Label: JOYMU Records
Catalog number: TWEB-554
古い音楽仲間との茶会。あの頃は言えなかったことでも、時間が経てば打ち明けられる話もある。時折ほかのお客たちの世間話にもクスリとしながら。食後の珈琲、窓辺で過ごす昼下がり。
目的地に向かって歩いていたつもりが迷子になってしまった。すると偶然喫茶店らしき看板が。一期一会。少しだけ寄ってみよう。作り込みすぎていない風情とお母さんの素朴な笑顔。思いがけず元気をもらった。
友達との定期茶会。私は珈琲、彼女はミックスジュースを飲みながら、好きな音楽や人について疲れ果てるまで話した。互いに違うものに夢中で、互いに押し付けるわけでもなく、互いの報告を聞き合う時間。
好きな先輩と熱海へ。セピアがかった煌びやかな店内、積もる話も多くつい長居してしまう。帰りがけに93歳のご主人が、店の名前の由来や古い映画、音楽について美しい瞳で熱弁してくれて、とても励まされた。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」白雪姫のお話のような今の世の中。 他人を羨ましく思ったり、嘘で塗り固めたりするけど、ホントの自分はどこ? そんな欲望にまみれた私達に対しての「皮肉の歌」 鏡に映った自分はホントの自分なのか?
深煎りの珈琲とケーキを堪能していると、後から来たアメリカ人の青年が隣席で同じものを注文した。まるで友達のような、会ったばかりの私達。彼はニューヨークの問題について教えてくれた。
頑張った後の午後の贅沢。珈琲と、読んでいる小説のクライマックスに、久しぶりに時を忘れて夢中になった。読了後に見渡した店内が広く、綺麗で、良い時間を過ごせたことをゆっくりと実感した。
偶然通りがかり、ふらっと店に入る。お母さん達の会話をBGMに午後のまどろみ。帰り際、若者の来店は珍しい、とお母さんが言う。生粋の "近所の喫茶店" に、物好きな若者としては相当ときめいた。
向こうの校庭と、霧雨を広い窓から眺める。静かにピアノが流れ、珈琲がゆっくりと喉を通っていく。ここで読んだ短編小説の内容をもう忘れたけど、一節だけ頭から離れなくて、曲の中に閉じ込めた。
友達に連れられ地元福井の喫茶店へ。美味い珈琲、心地良い店内、面白いマスター、1日2回来店するというヘビーなお客さん、隣には最強の友達。心をオープンにするには充分すぎる理由が勢揃いだ。
数年前に訪れた地元福井のカフェ。前回と同じ奥の席に座ると、あの頃の感情が蘇る。頑張っては落ち込んでいた日々。何も変わっていない。でも昔は飲まず嫌いだった珈琲、今はこんなにも美味しさが分かる。
マスターの趣味全開の置き物、絵画、ガラクタが無造作に詰め込まれすぎて、今にも壊れてしまいそうな店内。懐かしくて、どこからか落ちてきたビー玉の音に、幼い頃を思い出して少し切なくなった。
BGMのない静かな店内で、運ばれてきたブレンド。ああ美味しい。読書と交互に、少しずつぬるくなる珈琲を最後まで楽しむ。帰り際に話したマスターの瞳が優しく儚げで「またここに来よう」と思った。
目移りする沢山の本、レコード、大きなスピーカー。マスターの趣味嗜好が深掘りされたような空間で味わう珈琲は、香り、味、余韻すべてが美味しい。またこの店に迷い込んで、心を整理したいと思う。
大好きな長野県飯田市にて、飯田の友達と再会。広々とした空間と庭、そして珈琲の香り。癒しの要素たちに包まれながら、好きな音楽の話で友達と盛り上がったり、ぼーっとしたり。最高の時間だ。
福井県あわら市のスナック街に現れた、オーラのある喫茶店。お父さんとじっくり話ができるカウンター席。階段を4段ほど上がるとテーブル席。高い天井と、光差し込む庭。なんて見事な建築美!
真夏の京都。観光客で賑わう四条通りに、涼しげな喫茶店を発見。静かで、澄み切っていて、木の温もりと、花の匂いが心地良い。さっきまでの灼熱と喧騒を忘れて、ゆっくりと珈琲を味わう時間が、愛しい。
ギラギラしたパチンコ屋。自転車をおして歩くおじいちゃん。そんな寂れた商店街の、知る人ぞ知る喫茶店。有名人の色紙も飾られている。実家に帰ってきたような安心感が、私の幼心をくすぐった。
約束の時間に少しだけ遅れて行くと、彼女は窓際の一番奥の席で、物思いに耽っていた。暗くてスモーキーな店内。雀卓のテーブル。全てが彼女のために用意された舞台かのようにドラマチックだった。
洗練された店内にドキドキしながら足を踏み入れると、意外にも緊張がほぐれていく。いい塩梅に親しみやすい空気感があるのだ。仄暗い灯り。湿気で結露した窓。それ越しに見える外の色。綺麗だ。
おひとり様の常連達が珈琲と煙草を嗜みながら過ごす、それぞれの時間。どこを切り取っても映画のワンシーンのよう。忘れたくない思い出が増えていくこの街で、またひとつ、見つけた好きな場所。
スナック通りに突如現れた、素晴らしい風情の珈琲店。ミニチュアの世界に入り込んだような愛らしい店内。素朴な珈琲と硬めプリン。ぼんやり眺める窓辺。ここが近所じゃないことが悔しいほどに、理想的だ…。
騒がしい新宿の夜を掻き分けて、喫茶店へ転がり込んだ。煙草の煙に目を細めると、あたり一面セピアに染まる。めまぐるしい日々のこと、秒速で変化する感情のこと…たまには友人との近況報告会も悪くない。
気持ちなんて伝えられない、届きそうで届かないこの恋が叶わなくても、貴方のことを見てるだけで、頭の中で考えているだけで、僕は、私は、幸せなんだ。そんな妄想大好き"妄想恋愛家"に贈るラブソング。
店内にグランドピアノを見つけるや否や、すぐさま弾き始める図々しい私。すると他のお客さんがチップをくれた。触れるもの全てが優しくて純粋で、飾らない私を受け入れてくれるこの店の空気が好きだ。
昔は竹下通りには喫茶店が沢山あり、高校生の集合場所として賑わっていたそう。今や友達同士、ご夫婦、外国人の常連客など様々なシーンで活躍。時代が変わっても「変わらずそこにある」ことが嬉しい。
20何回目かの夏。猛暑に毎年うんざりしているけれど、数えてみるとまだまだ夏初心者だなぁ。なんて思いながら入った涼しい店内。飲んだ珈琲が超絶美味しくて、今夏の記憶に強烈な爪痕を残した。
お洒落な若者で賑わう店の中。しばしば視界を横切ってくるはこの店の看板猫、石松と次郎長。ひとり黙々と小説を読もうにも、愛らしいモフモフの虜となり、思わず目で追ってしまう。くッ…可愛いッ…!
大切な人に手紙を書きたい、そう思い立って訪れた「手紙も書ける喫茶店」。しかしいざ便箋を前にすると思いが纏まらず、ただ手紙を書きたいという気持ちだけが宙に浮いている。そんな時間も嫌いじゃない。
窓も扉も全開で、時折入ってくる風が気持ちいい。初めての山陰、数々の芸術に触れて鋭くなった感性を穏やかに戻してくれるような、温泉に浸かっているような時間。光と影の美しさにいつまでも見惚れた。
本の森に迷い込んだ私。その中から直感的に一冊を手に取りページをめくる。天井に吊るされた花々、神秘的なBGM。ゆっくりとデトックスされていく。まだ知らない御伽噺の世界に、踏み込んで。
数年ぶりに降りた駅。肌馴染みのない街の空気。「ここ最近嬉しいことがありすぎて、私は夢でも見ているんだろうか?まあ夢でもいいか」とか考えながら、大胆な気持ちで珈琲を味わった昼下がり。
喫茶店「ショパン」に行ったある夏の夜。店内で聴いたノクターンを想いながら曲を書き上げ、夜が明ける。そのあと布団に入って眠りにつくまでの時間。カーテンの隙間からは白んだ空。すべて愛しい。
暗くて、静かで、整っていて、時計の針が鳴り響いている。美術館に不法侵入するってこんな感覚かな?陶酔と緊張のはざまで、珈琲だけに集中する。研ぎ澄まされる。ここでしか感じられない、大好きな時間。
ズラリと並ぶティーカップ。そのひとつに珈琲を注ぎ、味わいながらお気に入りの本を読む。勿体ないほど愛しい午後だ。情報過多な現代、揺らぐことなく何十年も珈琲を淹れ続ける究極に、ただただ感動。
螺旋階段をあがり2階席へ。本日のBGMはイエロー・サブマリン。赤い革のソファにもたれて読書をすれば、神聖な気分に。極め付けはお父さんが一枚一枚パンにバターか何かを塗っている所作。優しい。
自分らしく生きたいと足掻いている人、自分が本当に貫きたい生き方を探している人に、死に物狂いで作ったこの応援歌を捧げます。最高の自分を生きて、最高の終点に辿り着く。そのために何度だって生まれ変われる。
延々と流れる昭和の歌謡曲。くすんだ照明。窓辺にはごちゃついたガラクタたち。あんみつをいただき、食後に珈琲。これが私のいつものコース。色んな喫茶店をまわりまわって、またここに戻ってくるのです。
「珈琲4つで!」大好きな仲間達とモーニング。清潔で広くて、思わず深呼吸。大きな窓から、この街を一望。熱々の珈琲をすすりながら、音楽の話。まるで皆で大露天風呂に浸かっているみたいだ!
窓の外は、行き交う人々と雨。整いすぎていない、懐かしい店内からそれらを傍観する。帰り際「その服おしゃれだね」と微笑んでくるお母さん。無性に嬉しくて、傘もささないで走り出してしまいそうだ。
地下への階段はなぜか、私の好きなライブハウスの匂い。ドキドキしながら階段をおりるとそこはセピアの景色。店員さんの清々しい接客。小さなカップに熱々の珈琲。ココアのようなほろ甘さ。宝箱のよう。
私がついこの間まで住んでいた家の近く。木と珈琲の香りの中、さりげなく優しい時間が流れる。初めて訪れたのは、個人的に心を傷めていた時期。酸味の強い珈琲がいっそう切なく、美味しく染み渡った。
煌びやかなステンドグラスに、上品なショパンのワルツ。西洋の空気感に酔いしれ、貴婦人にでもなったかのように、しゃんとする背筋。幼い頃からショパンが好きな私の、古い記憶が蘇る。蘇る。
やわらかな自然光と、絵画の匂い。平日午後の退屈なテレビドラマ。目の前で珈琲を注いでくれる、震える手のおばあちゃん。…平和だ!!あまりに平和で、瞳まで浄化され、視力が良くなった気さえしてくる。
「繊細な静寂」と「アグレッシブな轟音」のように、相反する音表現を自由自在に操り、躍動させるのが彼女の特徴であり個性である。タイトルには幸福の木とも言われる植物「ドラセナ」の名称を付け、収録された全6 曲全てが “ 人との関わり” について歌っている。
音楽プロデューサー保本真吾が主催する新人発掘プロジェクト『Enjoy Music! #ジョイミュー』から選りすぐられた次世代を担う新人アーティストのコンピレーションEP!この作品を含め3週連続リリースで全10組、10アーティストをラインナップ!