How To Buy
TitleDurationPrice
1
腰抜けシェイク  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 01:35
2
ふざけんじゃねぇ  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 01:59
3
BLUE MOON  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 03:52
4
ジャングルレーワ  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 03:29
5
おもてなし  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 02:54
6
Black Cherry Bomb  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 02:12
7
枯れっぱなしのCarry Over  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 02:28
8
Northern Lights  alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz 04:17
Album Info

What's Rock'n'Roll?

僕はその問題を解決する為に、レコードや文献から情報を収集したり、手がかりを求めて北米を旅したりして、リズムの感じ方や、楽器の種類、マイクを向ける角度に至るまで、R&Rサウンドを構築する上で必要な要素をたくさん収集してきた。

その一つ一つを積み上げて完成したのが、今回のアルバムだ。 4人が同じゴール目掛けて作製した音は、紛れもなく"Rock'n'Roll"だ。

今後も追求は終わらない。 未来へ良い音を繋ぎたいから。

Digital Catalog

Rock

【SHELTER VANGUARD】シリーズについて 7thアルバム、サイドストーリー ザ・レディ・シェルターズの7thアルバム《ゴールデン・サンフラワー・ライオン》のプリプロ段階での仮タイトルは、 《SHELTER VANGUARD》だった。 筆者が初めてそのタイトルに触れたのは、たった一度だけ4人と飲んだ、おでん会の時の事で、時空氏が「蓄音機を手に入れたら、まずアルフレッド・コルトーを聴いてみたいですね」と会話を始めたのがキッカケだった。 「そういえばカザルス三重奏団とかカペー弦楽四重奏団のレコードって、曲の最後、フェードアウトってあり得ないよね」 「そりゃそうだ、クラシックやジャズはね~」 「そういえばウチラのCDもフェードアウト、少ないよね。偶然?」 それから各ジャンルのステージの違い、についての話しに移行し、、、 「でも、クラシックやジャズって、停電になっても、お客さん達がスマホのライトで楽譜や手元を照らしてくれたら、演奏、続けるのかな?」 「元々200年前のシューベルトとかの時代なら、灯りはランプやロウソクだし音は当然、ナマオトでしょー」 「タフで生々しいジャンルだねー」 「でも昔むかしのブルーズやカントリーや日本のフォークや、三味線と歌だって、そうなんじゃない?」 「あれっ!でも、出来るんじゃない?わたしたちも、、」 「ウチラの2ndシングルの世界観だね。小さな地下クラブで、エレクトリック・レディシェルター・ヴァンガード!充電器や乾電池くらいは使ってね」 「街が停電になるくらいの状況だから、まさに地下のライブハウスはシェルターだね」 「アコースティック・シェルター・ヴァンガードだ!」 「いや、小さいアンプとボーカルの拡声だけは欲しいトコでしょー」 「停電になるまではね」 「夏で空調効かなければ、出来ないっしょ」 「いやあ、イメージとココロザシの話しだからさー」 「最新式のシェルターは部分的には当然、エレクトリックだよ!」 「まあ、ヴァンガードって、前衛とか先駆者って意味だからねー」 「スマホで調べてるじゃん!」 ポンポン、会話が飛び交う。 かなり酔っていたけれども、老舗の地下のジャズクラブの簡素な舞台の様に、煌びやかな照明の補助もラインアレイの分離の良いPAの助けもなく、ポツンと4人だけで、音楽をこそ中心に置いて、お客さん達と向き合っている情景は頭の中に(ロマンティックさを伴い)確かに拡がった。 「でも、楽曲達が余程良くないと、駄目なんじゃない?」 「そっかー。じゃ、50歳くらいから始めるか」 「あ、でも、カヴァー曲、混ぜれば良いんじゃない?ビル・エヴァンス・トリオだって自分の曲は半分くらいなんじゃないかなー?」 ・・・・・・・ その後、7thアルバムのもう一つのテーマ、《ダンス・ミュージック》が持ち上がり、アルバムタイトルも変更になった。と、後日、電話で聞かされた。 じゃ、マスタリングが終わったら、白モツ煮会でも5人でする? と訊いたら、ライブアルバム《シェル・モカンボ》をイチからミックスし直すので、極めて忙しいでーす。と断られた。 (きわめて、なんて言わなくてもいいじゃん、とわたしは少しだけションボリした) そちらのライブCDは、来年(2026年)の春頃、リリースするらしい。 ※今回も肝心な7thアルバムの中身のライナーノーツにはなりませんでしたが、10月25日からサブスク等で聴ける予定、との事です。 (余計な前知識など絶対に要らぬ程) 極めて最高傑作です。 2025年8月 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

10 tracks
Rock

【動きを止める。音楽がおのずから動き出すのだから。真空を感じる。豊穣はそこにしか無いから】 売れる気ねえなあ、とか思った。去年の11月のことである。 マリフロのアルバム制作が終了間際となった時空氏と話していたら、6枚目のアルバムを1910年から1940年くらいのサウンドにしたいと思っている、と言ったからだ。実は2年ほど前から考えていて、4人のバンドサウンドの熟成を待っていたのだ、と。 「あっ、そう、、」と私は言った。時空氏は頑固だから。 でも2週間もすると、私は北陸新幹線に乗って金沢市に行っていた。2023年の12月8日と9日で、この季節としては異例の天気の良さだった。蓄音機を聴きに行ったのだ。大正期から昭和初期のものを中心に八台程聴かせていただいて、夜と昼であまりにも美味しいお鮨を2回食べて帰って来た。気分が良くなっていたのだと思う。財布の紐が緩んだ。俄然、4人の来年のサウンドが楽しみになった。 何故、シェルターズが楽しみになるのか何時も分からない。時空氏は「生活から音楽が生まれるのだから、音楽から模倣して音楽を作ってしまう事に注意している。生活と音楽の間に在る動きにこそ留意したい」と言っていたから、私も音楽中毒に注意している。だから、のほほん、と、お鮨を食べて、のほほん、とシェルターズの新譜を待っている。 なんてのは全くの嘘で前頭葉全開で分析的でさもしい待ち方をしてしまう。いったい所謂戦前のサウンドが今の世の中にどうやって通用すると言うのだ。 《中略》 絶対、売れねえ、と思ったあの日から10ヶ月が経った。 6枚目のアルバム「トゥエルヴ・バイ・フォー(仮題)」のマスタリング前の全体を聴いた。 最高傑作の誕生だと思う。 売れる、とか売れない、とかいう思考が第一義で棲み着いた頭だと、こういうのは出来ないのであった。 音楽業界からのオハナシや諸先輩方からのライブへの有り難いお誘いを心ならずもお断りしてまで、今年中に6枚目のアルバムをリリースしておきたかったのも頷ける別格の旬(特に旬なのはリズム隊だ)の果実だ。 また、お節介ながらも私が心配していた「戦前のサウンド」も、その精髄を継承している形で、サウンド・音質を模倣しているわけではなかった。その継承・敬愛ぶりは、、また実際の歌唱・楽曲への昇華ぶりは日本の音楽業界においてはエポックメイキング、だと思う。 怒られるが敢えて云うと実績のあるプロデューサーのもとでは、このアルバムでの偉業の達成は不可能であっただろう。(経験が深い程、見逃せないラフさが多々ある、しかし本当にラフ、なのか?) それにしても私のようにサービス過多なサウンドと歌詞に甘やかされたバブル期人間には凄まじく渋過ぎる味わいだ。 聴く構えとして、待ってい過ぎても聞こえて来ない燻し銀だし、掴まえようと身を乗り出し過ぎても逃げて行ってしまう燻し銀だ。聞き手と音の間に音楽が在る。自身の身の置き方次第で何度でも違う聴き方が出来る不思議なアルバムだ。生き物のようでもある。 このアルバムは配信系でも全篇聴いて戴ける予定なので、蛇足となるこの文章も解説やライナーノーツの体裁を整えずに、こんな感じのまま中途半端で終わりたい。 でも、なんで、この4人はこんなに落ち着いて音楽が出来るのだろう。 音楽への深い信頼が有るのだろう。 決して急いで「コンテンツ」を増やしている訳ではない。 音楽史上の最も良い先輩達に恵まれた。 それ故、音楽を信頼し、もしかしたら音楽からも信頼されている。 そんなことさえ感じさせる最新アルバムの誕生だ。 (是非、ライブでこそ聴きたい) 冒頭の題名は池袋の居酒屋で時空氏と2時間ほど飲んだときに彼が喋っていた事のエッセンスである。 善い歴史は敬愛され継承された。 私は金沢市の(これまた生き物のようであった)百年前の蓄音機たちを、一生繰り返し思い出し続ける事になるだろう。 2024年9月 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

12 tracks
Rock

【非意味としての《クワトロセック・ウルトラノヴァ》】 2023年は11月に入ってもヤケに暖かい。10月の下旬は、ローリング・ストーンズの18年ぶりの新譜で大騒ぎだったし、その少し後にはビートルズの最後の新曲も発表された。 TLSは?というと、10月29日に大宮ソニックシティ大ホール(座席数2505)で開催された、レッド・ウォーリアーズ主宰のフェスでのパフォーマンスが評判となり、ライブハウス公演中の「5枚目のアルバムの制作に入っている」との発言も注目を集めていた。 そんな或る夜、唐突にTLSから一曲分のデータが送信されて来た。《トリプルセック・スーパーノヴァ》と云うタイトルだ。私はテーブルの上に在った事務用のヘッドホンをノートパソコンに繋いで50秒ほど聴いて、、、ヤメた。想像していた音とアマリニモ違っていたからだ。 私はデータをCD規格に半解凍すると白盤を持って近所の友人宅に向かった。30年ほど前のJBLのスピーカーとマッキントッシュのパワーアンプが合うと思ったからだ。 〈中略〉 彼女たちの実質的なデビュー曲《ローリング・サンダー・デビュー》を次元違いで凌駕していると思った。あの曲もTLSのレパートリーの中では異端だったが、こちらでは、何というか、1970年前後と1990年代が、80年代をスッ飛ばして有機的に結び付いている様に感じられる。 後半になるに連れ、心と腰廻りを撃ち抜いて来る【色気滴る漢】ミスター=ケント氏のベースと、元来アナログな私たちの全細胞を鼓舞し《喜びの灯り》で照らす【リズム妖精】アカリ氏のドラムは、共に70年代的だし、随所に精妙な隠し味として効いているウワモノ勢は時に《黄金の調子はずれ》、で60年代的だ。 そういえば前回、クリック(メトロノーム)の効用を疑う、と発言していたTLSは、今回なんとチューニング自体や【ミスタッチの排除の排除】まで考察していると云っていた。 〈中略〉 美月氏の歌唱は、彼女の《リトル・ベリー以前》に有った【ネオ・キャンディ・ヴォイス】を数倍、縦横無尽に進化させたヒラウタ部分と《ローリング・サンダー・デビュー》を繊細かつ大胆に上回る、焦燥感・切迫感に満ちたサビ部分、の両刀で我々の心を捉えて離さない。 しかも時を経て感動を与え続ける【極上のナチュラルさ】、を兼ね備えている。 〈中略〉 私は土手に座りホテッタ心を冷やすため、秋の月に照らされた武蔵野のススキと暗く光る水面を眺めていた。 私はその場で緊張しながら青野時空氏に連絡すると「今度のアルバムは全体的にダークなトーンなの?」とオソルオソル訊いてみた。彼は「そんなことナイっすよ~、HYPERで明るいでーす」と素っ気なく言うと、早々に電話を切った。才能溢れる若者たちはとても忙しいようだ。。 あ、こうも言っていた。 「ライブハウスのステージこそが僕ら4人の《生活の頂点》なんです。美月サンが【ステージ】って歌うサビの二箇所、特に聴いて欲しいですね」 私は《サンづけかよっ》と少しだけ、、思った。 秋の夜の風が涼しく水面を渡っていった。 冬になれば5枚目のアルバムの詳細が明らかになるだろう。 2023年11月 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア --- 【穏やかに成し遂げられた《金字塔》】 いつ聴いても『レッドアトム・ブラックホール』には感動してしまう。1960年代の少年の私と今の私の心が共に満たされる感覚。 そこで、欲張りな要望が芽生えた。 この極上サウンドが社会的存在としての意思表明ではなく、豊かな日常感覚の表現として響いたら、どんなに素敵だろう?か、と。 そうしたら、なんと、既に5枚目のアルバムがそうなっていた。 私にとっては夢のような2023年だった。 ローリング・ストーンズの『ハックニー・ダイアモンズ』、ビートルズの『ナウ・アンド・ゼン』、そうして、先日、シェルターズの5枚目のアルバム、仮称・通称『マリフロ』(ラフミックス・未マスタリング)を聴くことが出来たからだ。 私には年の離れた姉がいて、、だから、子供の頃、採って来たばかりの椎の実やドングリを、クロガネの勉強机の上に並べて、ベーゴマと交互に眺めている隣では、1960年代中期のビートルズやストーンズが家具調のステレオ?モノラル?から流れていた。 縁側では祖母が、ミカンや黒飴と緑茶だけで、延々と近所の人たちと喋り続けていた。 そういう世代としてなのか、、本能的に或いは習慣的、または被洗脳的?に、大都会以外の日本の空気感と高音圧的?ロック音源は本当には馴染み合っていないのではないか?と感じてしまう。 シェルターズは基本的に、(『ヴェルヴェット・サイドカー』や『ハイブリッド・アンプリファイア』の様な意図的な例外は有るにしても)声をダブらせない。 美月氏の声の後ろに美月氏の声がしないのだ。 これはTLSが、1965年以前の音感覚も、1970年代以降の録音芸術と併せて深く理解しているからだと思う。 TLS Records 発足前には、シェルターズのレコーディング現場にはメジャー・アーティストのプロデューサーが複数人居たから、それでも《勇気ある音像の隙間》を保っていられたのは、【シェルターズは静かなる頑固者】だから、なのではないか?と私は秘かに思っている。(それは大宮ソニックシティ大ホールでのセットリストにも見て取れる。) さて、そこで今回の5thアルバムからの先行第二弾シングル【家具を買いましょう】である。 冒頭のギター、ドラム、ベースの登壇場面から、既に《色々なグループの真骨頂より、更に、色々なグループの真骨頂的》ではないか?、、そして、やっぱり【ヴィンテージ且つ未知の最新】ではないだろうか?と、感じてしまう。 この上、美月氏が歌い始めたらどうなるのか?、、、 あっ、歌い始めた!!、、 少年の私と最新の私の心が、共に喜び、踊りだす。 メンバー同士の呼応感に溢れたナマのグルーヴがそこに有るからだ。 深いダイナミクスと隙間感と雑味感も健在だ。 (美月氏の歌唱テイクはドラム録りの時の同時一発録りだ。) 私たちが1980年頃から忘れがちだった何か、、が本当に此処に在る。 《命懸けの一回性の中での必然的曖昧さが孕む緊迫感》と云うようなもの。 現代では、ヨワイ、と感じたら、すぐさま補完する。 本当にそれは、ヨワイ、のか? 音楽プロデューサーの、「じゃ、次、コーラス、ダブりまーす!」的な。 或いは、映画監督の「は~い、では、次、同じシーン、別アングルで撮りま~す」的な。。 一体、それは、同じシーン、なのか? それらをシェルターズは【穏やかに吟味する】。 其れは、『リボルバー』やブライアン・ウィルソン、或いはブライアン・ジョーンズが願っていたことと、本質的には、大きく違う、のではないか? 其の指示は、鵜呑みには出来ない、のではないか?、と。 大宮ソニックシティ大ホールのロビーで、TLSの4人は私たち夫婦に心から優しく接してくれた。 これからもライブハウスで彼女たちは何時までも優しいことだろう。 だけれども、穏やかに優しいままの彼女たちの背景に、いつの間にか、5枚のアルバムたちが、恒久性を保持しながら聳え立っていた、、ことに、私は《オソレ》を感じる。 こう云う事は、六十数年生きて来て、今までなかった。 2023年11月末 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

10 tracks
Rock

【《WHITE HORSES》は美しい。】 TLS Records から、第2弾シングル、『メタフィジカル・メタバース』(Metaphysical Metaverse)が配信された。 これからメタバースを描いた楽曲、小説、映画などが次々と世界中で発表されるだろうが、ザ・レディ・シェルターズは、新モードに突入したと思われるRHYTHM隊の奏でるSOUNDの上に、考え得る限りの多角的、及び最初から最終地点までの〈メタバース・AI と人類との関係性〉の果ての世界、を既に此処に、《極めて抽象的、且つ象徴的》に表現し尽くしてしまった。 いやいや、それは言い過ぎだろう、、と皆さんは思うかもしれない。 しかし、私は先日、マスタリングを終えたばかりのNEW-ALBUMを、スタジオで青野時空氏から聴かされたのだった。 アルバムの流れで『メタフィジカル・メタバース』を聴くと不思議な事に、楽曲が全く違った深みと立体感を持って目の前に立ち上がって来る。 時空氏は先月、私の再三にわたる説得にも頷かず、今回はALBUM全体を配信しない、と言っていた。 その理由が特に冒頭の曲、『セレブレイト 1969』(CELEBRATE 1969)と、6曲目、『天使を讃美する歌』(Faraway Fairlady Venus)を聴くと、一目瞭然でワカル。 いまだ文章では表現し得ないが、私が先日《ヴィンテージ且つ未知のサイシン》と言っていた意味も、この2曲を頭の中心に置いて、アルバム全体を聴いて貰えれば分かって頂けるだろう。 また、ALBUM全体を配信しない、別の系統の理由としては、ロックンロール本来のDYNAMICSを、1970年代バリに表現する為に《波形の黒羊羹・延べ棒化》を避けている、という事があるだろう。 それゆえ我々は、数十年前に戻ったかの様な気持ちで、アンプリファイアの目盛りを、ニサン、或いは、ゴロク程、上げなくてはならない。 【其処で起こり得る魔法の源が、確かに此処に有る】 【《WHITE HORSES》は美しい。】 私はイジェクトボタンを押して出てきた、白いマスターCD-Rをシゲシゲと見つめながら、まるで、1982年に初めてCDという新媒体を触った時のような不思議な気持ちになった。 私は青野時空氏の顔を見上げ、その表情から、この不思議さ、の答えを読み解こうとした。 しかし表情から読み解ける訳もなく、我々は繰り返し、このアルバムを聴き続けるしかない。 解った事と云えば、ザ・レディ・シェルターズの《悲願の達成のハジマリ》が、TLS Records の発足と今回の最新4thアルバム《WHITE HORSES》の完成だった、という事だけだ。 Kento氏と吉田アカリ氏によるRHYTHM隊が今回のアルバムで達成した偉業、そして、美月氏について書くスペースが、もうない。 でも、『メタフィジカル・メタバース』のジャケット写真の美月氏の美しさ、をご覧いただければ、もう、私の出番は無いはずだ。 ロックンロールの化身は確かに令和の此の世にも降臨したのだ。 この4人には魔法がかかる。 この4人には夢を持てる。 2023年4月 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

1 track
View More Digital Catalog Collapse
Collapse

Digital Catalog

Rock

【SHELTER VANGUARD】シリーズについて 7thアルバム、サイドストーリー ザ・レディ・シェルターズの7thアルバム《ゴールデン・サンフラワー・ライオン》のプリプロ段階での仮タイトルは、 《SHELTER VANGUARD》だった。 筆者が初めてそのタイトルに触れたのは、たった一度だけ4人と飲んだ、おでん会の時の事で、時空氏が「蓄音機を手に入れたら、まずアルフレッド・コルトーを聴いてみたいですね」と会話を始めたのがキッカケだった。 「そういえばカザルス三重奏団とかカペー弦楽四重奏団のレコードって、曲の最後、フェードアウトってあり得ないよね」 「そりゃそうだ、クラシックやジャズはね~」 「そういえばウチラのCDもフェードアウト、少ないよね。偶然?」 それから各ジャンルのステージの違い、についての話しに移行し、、、 「でも、クラシックやジャズって、停電になっても、お客さん達がスマホのライトで楽譜や手元を照らしてくれたら、演奏、続けるのかな?」 「元々200年前のシューベルトとかの時代なら、灯りはランプやロウソクだし音は当然、ナマオトでしょー」 「タフで生々しいジャンルだねー」 「でも昔むかしのブルーズやカントリーや日本のフォークや、三味線と歌だって、そうなんじゃない?」 「あれっ!でも、出来るんじゃない?わたしたちも、、」 「ウチラの2ndシングルの世界観だね。小さな地下クラブで、エレクトリック・レディシェルター・ヴァンガード!充電器や乾電池くらいは使ってね」 「街が停電になるくらいの状況だから、まさに地下のライブハウスはシェルターだね」 「アコースティック・シェルター・ヴァンガードだ!」 「いや、小さいアンプとボーカルの拡声だけは欲しいトコでしょー」 「停電になるまではね」 「夏で空調効かなければ、出来ないっしょ」 「いやあ、イメージとココロザシの話しだからさー」 「最新式のシェルターは部分的には当然、エレクトリックだよ!」 「まあ、ヴァンガードって、前衛とか先駆者って意味だからねー」 「スマホで調べてるじゃん!」 ポンポン、会話が飛び交う。 かなり酔っていたけれども、老舗の地下のジャズクラブの簡素な舞台の様に、煌びやかな照明の補助もラインアレイの分離の良いPAの助けもなく、ポツンと4人だけで、音楽をこそ中心に置いて、お客さん達と向き合っている情景は頭の中に(ロマンティックさを伴い)確かに拡がった。 「でも、楽曲達が余程良くないと、駄目なんじゃない?」 「そっかー。じゃ、50歳くらいから始めるか」 「あ、でも、カヴァー曲、混ぜれば良いんじゃない?ビル・エヴァンス・トリオだって自分の曲は半分くらいなんじゃないかなー?」 ・・・・・・・ その後、7thアルバムのもう一つのテーマ、《ダンス・ミュージック》が持ち上がり、アルバムタイトルも変更になった。と、後日、電話で聞かされた。 じゃ、マスタリングが終わったら、白モツ煮会でも5人でする? と訊いたら、ライブアルバム《シェル・モカンボ》をイチからミックスし直すので、極めて忙しいでーす。と断られた。 (きわめて、なんて言わなくてもいいじゃん、とわたしは少しだけションボリした) そちらのライブCDは、来年(2026年)の春頃、リリースするらしい。 ※今回も肝心な7thアルバムの中身のライナーノーツにはなりませんでしたが、10月25日からサブスク等で聴ける予定、との事です。 (余計な前知識など絶対に要らぬ程) 極めて最高傑作です。 2025年8月 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

10 tracks
Rock

【動きを止める。音楽がおのずから動き出すのだから。真空を感じる。豊穣はそこにしか無いから】 売れる気ねえなあ、とか思った。去年の11月のことである。 マリフロのアルバム制作が終了間際となった時空氏と話していたら、6枚目のアルバムを1910年から1940年くらいのサウンドにしたいと思っている、と言ったからだ。実は2年ほど前から考えていて、4人のバンドサウンドの熟成を待っていたのだ、と。 「あっ、そう、、」と私は言った。時空氏は頑固だから。 でも2週間もすると、私は北陸新幹線に乗って金沢市に行っていた。2023年の12月8日と9日で、この季節としては異例の天気の良さだった。蓄音機を聴きに行ったのだ。大正期から昭和初期のものを中心に八台程聴かせていただいて、夜と昼であまりにも美味しいお鮨を2回食べて帰って来た。気分が良くなっていたのだと思う。財布の紐が緩んだ。俄然、4人の来年のサウンドが楽しみになった。 何故、シェルターズが楽しみになるのか何時も分からない。時空氏は「生活から音楽が生まれるのだから、音楽から模倣して音楽を作ってしまう事に注意している。生活と音楽の間に在る動きにこそ留意したい」と言っていたから、私も音楽中毒に注意している。だから、のほほん、と、お鮨を食べて、のほほん、とシェルターズの新譜を待っている。 なんてのは全くの嘘で前頭葉全開で分析的でさもしい待ち方をしてしまう。いったい所謂戦前のサウンドが今の世の中にどうやって通用すると言うのだ。 《中略》 絶対、売れねえ、と思ったあの日から10ヶ月が経った。 6枚目のアルバム「トゥエルヴ・バイ・フォー(仮題)」のマスタリング前の全体を聴いた。 最高傑作の誕生だと思う。 売れる、とか売れない、とかいう思考が第一義で棲み着いた頭だと、こういうのは出来ないのであった。 音楽業界からのオハナシや諸先輩方からのライブへの有り難いお誘いを心ならずもお断りしてまで、今年中に6枚目のアルバムをリリースしておきたかったのも頷ける別格の旬(特に旬なのはリズム隊だ)の果実だ。 また、お節介ながらも私が心配していた「戦前のサウンド」も、その精髄を継承している形で、サウンド・音質を模倣しているわけではなかった。その継承・敬愛ぶりは、、また実際の歌唱・楽曲への昇華ぶりは日本の音楽業界においてはエポックメイキング、だと思う。 怒られるが敢えて云うと実績のあるプロデューサーのもとでは、このアルバムでの偉業の達成は不可能であっただろう。(経験が深い程、見逃せないラフさが多々ある、しかし本当にラフ、なのか?) それにしても私のようにサービス過多なサウンドと歌詞に甘やかされたバブル期人間には凄まじく渋過ぎる味わいだ。 聴く構えとして、待ってい過ぎても聞こえて来ない燻し銀だし、掴まえようと身を乗り出し過ぎても逃げて行ってしまう燻し銀だ。聞き手と音の間に音楽が在る。自身の身の置き方次第で何度でも違う聴き方が出来る不思議なアルバムだ。生き物のようでもある。 このアルバムは配信系でも全篇聴いて戴ける予定なので、蛇足となるこの文章も解説やライナーノーツの体裁を整えずに、こんな感じのまま中途半端で終わりたい。 でも、なんで、この4人はこんなに落ち着いて音楽が出来るのだろう。 音楽への深い信頼が有るのだろう。 決して急いで「コンテンツ」を増やしている訳ではない。 音楽史上の最も良い先輩達に恵まれた。 それ故、音楽を信頼し、もしかしたら音楽からも信頼されている。 そんなことさえ感じさせる最新アルバムの誕生だ。 (是非、ライブでこそ聴きたい) 冒頭の題名は池袋の居酒屋で時空氏と2時間ほど飲んだときに彼が喋っていた事のエッセンスである。 善い歴史は敬愛され継承された。 私は金沢市の(これまた生き物のようであった)百年前の蓄音機たちを、一生繰り返し思い出し続ける事になるだろう。 2024年9月 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

12 tracks
Rock

【非意味としての《クワトロセック・ウルトラノヴァ》】 2023年は11月に入ってもヤケに暖かい。10月の下旬は、ローリング・ストーンズの18年ぶりの新譜で大騒ぎだったし、その少し後にはビートルズの最後の新曲も発表された。 TLSは?というと、10月29日に大宮ソニックシティ大ホール(座席数2505)で開催された、レッド・ウォーリアーズ主宰のフェスでのパフォーマンスが評判となり、ライブハウス公演中の「5枚目のアルバムの制作に入っている」との発言も注目を集めていた。 そんな或る夜、唐突にTLSから一曲分のデータが送信されて来た。《トリプルセック・スーパーノヴァ》と云うタイトルだ。私はテーブルの上に在った事務用のヘッドホンをノートパソコンに繋いで50秒ほど聴いて、、、ヤメた。想像していた音とアマリニモ違っていたからだ。 私はデータをCD規格に半解凍すると白盤を持って近所の友人宅に向かった。30年ほど前のJBLのスピーカーとマッキントッシュのパワーアンプが合うと思ったからだ。 〈中略〉 彼女たちの実質的なデビュー曲《ローリング・サンダー・デビュー》を次元違いで凌駕していると思った。あの曲もTLSのレパートリーの中では異端だったが、こちらでは、何というか、1970年前後と1990年代が、80年代をスッ飛ばして有機的に結び付いている様に感じられる。 後半になるに連れ、心と腰廻りを撃ち抜いて来る【色気滴る漢】ミスター=ケント氏のベースと、元来アナログな私たちの全細胞を鼓舞し《喜びの灯り》で照らす【リズム妖精】アカリ氏のドラムは、共に70年代的だし、随所に精妙な隠し味として効いているウワモノ勢は時に《黄金の調子はずれ》、で60年代的だ。 そういえば前回、クリック(メトロノーム)の効用を疑う、と発言していたTLSは、今回なんとチューニング自体や【ミスタッチの排除の排除】まで考察していると云っていた。 〈中略〉 美月氏の歌唱は、彼女の《リトル・ベリー以前》に有った【ネオ・キャンディ・ヴォイス】を数倍、縦横無尽に進化させたヒラウタ部分と《ローリング・サンダー・デビュー》を繊細かつ大胆に上回る、焦燥感・切迫感に満ちたサビ部分、の両刀で我々の心を捉えて離さない。 しかも時を経て感動を与え続ける【極上のナチュラルさ】、を兼ね備えている。 〈中略〉 私は土手に座りホテッタ心を冷やすため、秋の月に照らされた武蔵野のススキと暗く光る水面を眺めていた。 私はその場で緊張しながら青野時空氏に連絡すると「今度のアルバムは全体的にダークなトーンなの?」とオソルオソル訊いてみた。彼は「そんなことナイっすよ~、HYPERで明るいでーす」と素っ気なく言うと、早々に電話を切った。才能溢れる若者たちはとても忙しいようだ。。 あ、こうも言っていた。 「ライブハウスのステージこそが僕ら4人の《生活の頂点》なんです。美月サンが【ステージ】って歌うサビの二箇所、特に聴いて欲しいですね」 私は《サンづけかよっ》と少しだけ、、思った。 秋の夜の風が涼しく水面を渡っていった。 冬になれば5枚目のアルバムの詳細が明らかになるだろう。 2023年11月 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア --- 【穏やかに成し遂げられた《金字塔》】 いつ聴いても『レッドアトム・ブラックホール』には感動してしまう。1960年代の少年の私と今の私の心が共に満たされる感覚。 そこで、欲張りな要望が芽生えた。 この極上サウンドが社会的存在としての意思表明ではなく、豊かな日常感覚の表現として響いたら、どんなに素敵だろう?か、と。 そうしたら、なんと、既に5枚目のアルバムがそうなっていた。 私にとっては夢のような2023年だった。 ローリング・ストーンズの『ハックニー・ダイアモンズ』、ビートルズの『ナウ・アンド・ゼン』、そうして、先日、シェルターズの5枚目のアルバム、仮称・通称『マリフロ』(ラフミックス・未マスタリング)を聴くことが出来たからだ。 私には年の離れた姉がいて、、だから、子供の頃、採って来たばかりの椎の実やドングリを、クロガネの勉強机の上に並べて、ベーゴマと交互に眺めている隣では、1960年代中期のビートルズやストーンズが家具調のステレオ?モノラル?から流れていた。 縁側では祖母が、ミカンや黒飴と緑茶だけで、延々と近所の人たちと喋り続けていた。 そういう世代としてなのか、、本能的に或いは習慣的、または被洗脳的?に、大都会以外の日本の空気感と高音圧的?ロック音源は本当には馴染み合っていないのではないか?と感じてしまう。 シェルターズは基本的に、(『ヴェルヴェット・サイドカー』や『ハイブリッド・アンプリファイア』の様な意図的な例外は有るにしても)声をダブらせない。 美月氏の声の後ろに美月氏の声がしないのだ。 これはTLSが、1965年以前の音感覚も、1970年代以降の録音芸術と併せて深く理解しているからだと思う。 TLS Records 発足前には、シェルターズのレコーディング現場にはメジャー・アーティストのプロデューサーが複数人居たから、それでも《勇気ある音像の隙間》を保っていられたのは、【シェルターズは静かなる頑固者】だから、なのではないか?と私は秘かに思っている。(それは大宮ソニックシティ大ホールでのセットリストにも見て取れる。) さて、そこで今回の5thアルバムからの先行第二弾シングル【家具を買いましょう】である。 冒頭のギター、ドラム、ベースの登壇場面から、既に《色々なグループの真骨頂より、更に、色々なグループの真骨頂的》ではないか?、、そして、やっぱり【ヴィンテージ且つ未知の最新】ではないだろうか?と、感じてしまう。 この上、美月氏が歌い始めたらどうなるのか?、、、 あっ、歌い始めた!!、、 少年の私と最新の私の心が、共に喜び、踊りだす。 メンバー同士の呼応感に溢れたナマのグルーヴがそこに有るからだ。 深いダイナミクスと隙間感と雑味感も健在だ。 (美月氏の歌唱テイクはドラム録りの時の同時一発録りだ。) 私たちが1980年頃から忘れがちだった何か、、が本当に此処に在る。 《命懸けの一回性の中での必然的曖昧さが孕む緊迫感》と云うようなもの。 現代では、ヨワイ、と感じたら、すぐさま補完する。 本当にそれは、ヨワイ、のか? 音楽プロデューサーの、「じゃ、次、コーラス、ダブりまーす!」的な。 或いは、映画監督の「は~い、では、次、同じシーン、別アングルで撮りま~す」的な。。 一体、それは、同じシーン、なのか? それらをシェルターズは【穏やかに吟味する】。 其れは、『リボルバー』やブライアン・ウィルソン、或いはブライアン・ジョーンズが願っていたことと、本質的には、大きく違う、のではないか? 其の指示は、鵜呑みには出来ない、のではないか?、と。 大宮ソニックシティ大ホールのロビーで、TLSの4人は私たち夫婦に心から優しく接してくれた。 これからもライブハウスで彼女たちは何時までも優しいことだろう。 だけれども、穏やかに優しいままの彼女たちの背景に、いつの間にか、5枚のアルバムたちが、恒久性を保持しながら聳え立っていた、、ことに、私は《オソレ》を感じる。 こう云う事は、六十数年生きて来て、今までなかった。 2023年11月末 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

10 tracks
Rock

【《WHITE HORSES》は美しい。】 TLS Records から、第2弾シングル、『メタフィジカル・メタバース』(Metaphysical Metaverse)が配信された。 これからメタバースを描いた楽曲、小説、映画などが次々と世界中で発表されるだろうが、ザ・レディ・シェルターズは、新モードに突入したと思われるRHYTHM隊の奏でるSOUNDの上に、考え得る限りの多角的、及び最初から最終地点までの〈メタバース・AI と人類との関係性〉の果ての世界、を既に此処に、《極めて抽象的、且つ象徴的》に表現し尽くしてしまった。 いやいや、それは言い過ぎだろう、、と皆さんは思うかもしれない。 しかし、私は先日、マスタリングを終えたばかりのNEW-ALBUMを、スタジオで青野時空氏から聴かされたのだった。 アルバムの流れで『メタフィジカル・メタバース』を聴くと不思議な事に、楽曲が全く違った深みと立体感を持って目の前に立ち上がって来る。 時空氏は先月、私の再三にわたる説得にも頷かず、今回はALBUM全体を配信しない、と言っていた。 その理由が特に冒頭の曲、『セレブレイト 1969』(CELEBRATE 1969)と、6曲目、『天使を讃美する歌』(Faraway Fairlady Venus)を聴くと、一目瞭然でワカル。 いまだ文章では表現し得ないが、私が先日《ヴィンテージ且つ未知のサイシン》と言っていた意味も、この2曲を頭の中心に置いて、アルバム全体を聴いて貰えれば分かって頂けるだろう。 また、ALBUM全体を配信しない、別の系統の理由としては、ロックンロール本来のDYNAMICSを、1970年代バリに表現する為に《波形の黒羊羹・延べ棒化》を避けている、という事があるだろう。 それゆえ我々は、数十年前に戻ったかの様な気持ちで、アンプリファイアの目盛りを、ニサン、或いは、ゴロク程、上げなくてはならない。 【其処で起こり得る魔法の源が、確かに此処に有る】 【《WHITE HORSES》は美しい。】 私はイジェクトボタンを押して出てきた、白いマスターCD-Rをシゲシゲと見つめながら、まるで、1982年に初めてCDという新媒体を触った時のような不思議な気持ちになった。 私は青野時空氏の顔を見上げ、その表情から、この不思議さ、の答えを読み解こうとした。 しかし表情から読み解ける訳もなく、我々は繰り返し、このアルバムを聴き続けるしかない。 解った事と云えば、ザ・レディ・シェルターズの《悲願の達成のハジマリ》が、TLS Records の発足と今回の最新4thアルバム《WHITE HORSES》の完成だった、という事だけだ。 Kento氏と吉田アカリ氏によるRHYTHM隊が今回のアルバムで達成した偉業、そして、美月氏について書くスペースが、もうない。 でも、『メタフィジカル・メタバース』のジャケット写真の美月氏の美しさ、をご覧いただければ、もう、私の出番は無いはずだ。 ロックンロールの化身は確かに令和の此の世にも降臨したのだ。 この4人には魔法がかかる。 この4人には夢を持てる。 2023年4月 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

1 track
Rock

「自身のレーベルより、記念すべき第一弾シングル配信!」 『レッドアトム・ブラックホール』(RED-ATOM BLACK-HOLE)が、配信された。これは、TLS Records 発足後、ザ・レディ・シェルターズが全身全霊をかけて制作した、最新アルバム《WHITE HORSES》からの先行配信シングルだ。 一聴して、、、というより、もう、出だしから、背筋に、ゾゾゾッ、という感覚が走り、ワンコーラス聴いた頃には、これはオソロシイALBUMになるゾ、と予感した! 50年以上も前、ザ・ローリング・ストーンズが黄色いラベルに赤いクチビルマーク、、更にその少し前、ザ・ビートルズが緑の林檎のラベルで新しい船出をした時のように、ザ・レディ・シェルターズからも未知数の未来の可能性を感じたい。。 ーーそんな途方も無い夢を見てしまいそうになる。 でも、それは東洋の片隅で生きてきた老人の、身勝手な感慨、センチメンタリズムに過ぎないのかもしれない。 『レッドアトム・ブラックホール』を聴けば、まさにこの《未曾有の世界状況の3年間》に対する、4人の若者の「強い眼差し」が感じられる。 混迷を極める時代における、新しい人間像の確立、への模索、性の多様性、人類讃歌などのイメージが言語を超えた波動で、極上のロックサウンドとあいまって、ハートと背骨を撃ち抜いてくる。 極上、、と思ったのは、ヴィンテージで懐かしくもありながら、未知の最新、をどこかに孕んでいる「響き」、をそこに感じたからである。 「未知のサイシン」だから、私には、まだ最新のザ・レディ・シェルターズがよく理解出来ない。 私はマスタリング前の、制作途中のアルバム収録曲全10曲を聴いて、途方に暮れた。 しかしながら、この「幸せな途方の暮れ方」は、筆者の1970年頃の、中学生時代の、、、ロンドンからやって来た大傑作ロックアルバム達を前にした、途方の暮れ方、と、どこか似ているのである。 ーー最後に、、 「アルバムを冒頭から最後まで一気に聴いて、少し、昨日までと人生が変わってしまったかもしれない」 と思ったのも、中学生以来である。 (老人が自身の娘よりも若い音楽家達に勇気づけられただけかもしれないが、、) ともあれ、貴方にもまずは、 『レッドアトム・ブラックホール』 を聴いていただきたい。 2023.4.2 ロックンロール愛好者 ホワイト・フォース・ジュニア

1 track
Rock

イギリス、ドイツを始めとしたヨーロッパ、、、アメリカ、そして南米。 ブラフ無しに、徐々にリアルな評価を高めてきた、ザ・レディ・シェルターズ。 混迷の2022年、満を持して放つ渾身の3rdアルバム。 ロックンロールの真の継承者。なおかつ、シンの確信的革新者!いよいよ日本のメイン ストリートへ!! 彼女たちは、ならず者なのか?はたまた、ロックンロールの窮状を救う天使たちなのか? 「この熱気感、混濁感、雑味感、隙間感、、オレたちは、こんなサウンドを渇望して いたんだ !!!」

11 tracks
View More Digital Catalog Collapse
Collapse
Little Berry
alac | Price¥1,528
TOP