HEIBON

Discography

スタジオに入ったその場でGOLFが詩を書き、VIVAが曲を作って即録音というスタイルはそのままに、録音データを持ち帰ってさらに楽器を重ねたりして前作までより完成度を高めた意欲作。オープニングを飾る「オウム城」は、ゴス・ポジパンなどにモロに影響を受けまくったVIVAの原点回帰とも言うべき耽美な珍曲。今で言う所のポストパンク。早い話がBUCK-TICKフォロワー。2曲目「円満でバランスのとれた状態」は、例えば初対面かつ楽器経験の無い複数名がいきなり同じステージに立っても、ある程度楽曲として成立する事を考慮したアイデア商品的ドローンナンバーを中心に、アルバム用に録りためた約10曲を小学生が適当に切り貼りして完成させたような珍曲。なんと12分もある。ラストを締めくくる「虫」は、まさに日本の好景気の絶頂に向かう1986年からタイムスリップしたかのような珍曲。聴けば分かる(バレる)がTHE ALFEEへのオマージュである。

3 tracks

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