「1999」は”3ヶ月連続リリース”の第三弾として配信リリースとなった楽曲で、懐かしい雰囲気とエバーグリーンな印象を持ち、1999年産まれの石ツ瞭斗(Gt/Vo)の書いた歌詞は現代を皮肉りながらも過去を懐かしみつつ、どこか儚げな作品である。バンドメンバーが全員同い年ということもあり技術とは異なるグルーヴを感じることも出来る。
「人間最低論」は”3ヶ月連続リリース”の第二弾として配信リリースとなった楽曲で、今までとは異なる雰囲気でありながらも、歌詞やバンドの持つ哲学は今まで以上に彼ららしい作品となっている。『例えば体育の先生に肯定の真ん中で怒鳴られる』『その時に死ねって思えたら貴方も立派な人間でしょう』といった挑戦的なフレーズは、石ツ瞭斗(Gt/Vo)の体験に基づいているということもあり非常に情景が浮かびやすく、多くの人々に突き刺さる歌詞であると思わされる。
「Idiot」は約半年ぶりのリリースとなる楽曲で、今作も彼ららしく衝動と若さの溢れたスピード感のあるナンバーとなっている。ポップなメロディではあるものの、決して綺麗とは言えない歌詞は、人間らしさをテーマに掲げて活動をしているというバンドの性格を丁寧に表している。