MUTA

ディスコグラフィー

  • 熊本・阿蘇で生まれ育った1982年式ラッパー。10代後半からMICを握るもののストリートトラブルの当事者となり空白の期間を余儀なくされること二回。これまで主なリリース一切なし。あまりにも多くの時をロストしてきた男が、2016年に起こった熊本地震によって未だ癒えぬ哀しみや怒り、そして復興の希望を燃料に、遂にペンを走らせた。 YAHIKO(白昼夢)、CHEZ、CQ(BUDDHA MAFIA) そして同郷からBLUEPRINTが参加。プロデュースは同郷でありD.Lの意志を継承する最後の男、DJ MUTAが全編に渡ってプロデュース。流麗なサンプリングビーツの上で、積み重ねてきた痛みを言葉に変え、火の国・熊本から全国へと着火開始!
  • MUTA の近年の活動で特筆すべき点をひとつ挙げるとすれば、それはなによりもまず、彼が精力的にリリースしつづけてきたMIX の素晴らしさだ。数年前に自主レーベル〈MUSHINTAON RECORDS〉を立ち上げ、その勢いは加速している(CQ とタッグを組んだNAUTILUS MIX シリーズはとくに濃厚だ)。それぞれに色の異なるそれらのMIXでは、ヒップホップを出自とするDJ/ビートメイカーのディガー(掘り師)としての開拓精神と、世界各地の音楽を自分の耳で吸収したセンス、そしてターンテーブリズムの実験性が表現されている。ヒップホップ、ジャズ、ソウル、ファンク、レゲエ、テクノ、ハウス、アヴァンギャルド、ラテン音楽、アンビエント、民謡、フォーク、クラシック、ポップス……。音楽の魔力に導かれ、MUTA は創作に情熱を注ぎ込んできたのだろう。そして、ついにファースト・アルバム「SPLASH」を完成させた。「SPLASH」は、MUTA のこれまでの活動の集大成とも言うべき約70分の大作で、サンプリング・ヒップホップとビート・ ミュージックとラップによる音の旅だ。ブームバップがあり、クラムス・カシーノやLA ビート以降の浮遊感もある。CQ、PRIMAL 、仙人掌、MEGA-G、D.D.S. 、CHIEF-LOW、GRINER、KIANO JONES といった新旧ラッパーの人選もMUTA ならではである。古い音楽と新しい音楽を絶妙なバランスで調和させて作り上げた、実にあっぱれなファースト・アルバムだ。