宇野功芳/大阪フィルハーモニー交響楽団
Classical/Soundtrack
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これは2005年4月、ザ・シンフォニー・ホール(大阪)で行われた—宇野功芳の“すごすぎる”世界—の記録である。このコンサートの呼び物は、なんといっても宇野功芳と大阪フィルとの初共演、にあった。フアンにとっては、宇野功芳が師と仰いでいた故朝比奈隆の名門オーケストラからどのような音楽、いかなる響きを呼び覚ますのであろうかという期待が、大きく膨らんでいた。宇野功芳指揮となれば、一種のデモーニッシュなスタイルを想像される向きもあろうが、ここに生まれた響きは、そのようなイメージを圧倒的に覆してしまう。とにかく全編、“すべてが、一期一会”(宇野功芳)という、この音楽家のパッションが燃えたぎっていて、スリリングこの上ない。たとえば「運命」は、自在な即興性を発揮しながら、一点の曇りもないほど明快で、晴朗。しかも、生命力にあふれていて、輝しい。その強靭な気力充実ぶりが、聴くものの心をゆり動かさずにはおかない。オーケストラも、この個性無比な指揮に、見事なほどの堂々たる正攻法で応えている。しかもそこに“朝比奈のこだま”が宿っていることも、フアンには胸こがすような嬉しさではないだろうか。モーツァルトもベートーヴェンも聴き飽きたという方に、このエモーショナルでドラマティックな音楽をお勧めしたい。
10 tracks
