5年振りとなる3rd albumは大半をメンバー自身のセルフレコーディングによって作られた作品である。またTOO CLOSE TO SEEといえば、仕事と家庭がありきのロックバンドというキャッチコピーで活動しているが、この5年間の生活における積み重ねからくる喜怒哀楽が詰め込まれている一枚にもなっている。近年はライブ活動をメインに行っていた彼らが、まさに満を持して作った一枚。昔影響受けた人や音楽や言葉からくるインスピレーション、場合によっては昔よく通った道を自転車で走ってみて、自分はどう生きてきたのか?という感覚を探しに行ったというエピソードもあり、過去の作品と同様にTOO CLOSE TO SEE節が全開でどこか懐かしく疾走感のある楽曲が集まっている。またおなじみでお得意のカバー曲も健在だ。全18曲入りというボリューム感もある。まだトゥークロを知らない人も、知ってる人も楽しめる作品になった。